語学学校でケンブリッジ検定試験にチャレンジした話②

丁度1年前の今頃、語学学校で生涯有効の国際資格であるケンブリッジ検定試験(FCE)に向けて勉強真っ最中でした。前回の記事ではこの資格にチャレンジしようと思ったいきさつや、試験の内容、語学学校での事、(かなり)悪戦苦闘していたお話をさせてもらいました。

今日はクラスでびりっかすだった私がどのように勉強したかなどお伝えしていけたらと思います。現在FCE試験に向けてチャレンジ中、資格取得に興味がある!という方の参考になれば嬉しいです:)

試験合格に向けて、クラスは3ヵ月先生が固定で着いてくれるので担任も副担任もそれぞれの学生の強みや弱点を把握してくれていました。
そして先生は、自分の弱点をしっかり自分が認識することが大事で、それを伸ばす努力をしないと試験合格は難しいぞと何度も私たちに言っていました。
それぞれの科目を伸ばすためにこんなことをするといいと教えてくれました。

ユースオブイングリッシュ(文法)
しっかり文法のルールを理解して問題を解くこと。その日に習った文法についての宿題はほぼ毎日(たっぷり)出ました。
リーディング
とにかく読む量を増やすこと。テキストだけでなく、図書館などにある英語のレベル別になっている小冊子を読むのも良い。(自分の英語レベルより高いものに選ぶのはとスラスラ読めずストレスになるのでダメ)
ウェブニュースなども母国語ではなく英語ページを使うこと。
リスニング
テレビや映画をみるのも良い。
アプリにもある、TEDは耳を鍛えるのにはとても有用。(ネイティブのスピーチやプレゼンテーションを字幕付きで見ることができます。トピックも色々あります♪)
ライティング
週1ー2回宿題や授業内で試験と同じボリュームの課題作文を先生に提出していました。添削され返却されたら必ずなぜ直されているのかチェックして、直して再び先生に見せるように言われていました。
スピーキング
とにかく話すこと。友達やシェアメイトと沢山話すこと。飲みに行くのはいい方法。普段シャイな人が饒舌になったりするそうです。

そして私の生活はだんだんと以下のようになりました。


平日はほぼ毎日こんな感じで過ごしていました。なので学校を含め11時間は英語の勉強をしていたんですね。必死でした〜。
休日は勉強もしますが、半日は息抜きに出かけたりリラックスして過ごしていました。

試験の結果はスコアではなく合格か不合格かのどちらか。最初はなんとなくのプランで語学学校で英語力が伸びたら…オーストラリアの生活の情報収集ができたら…と思っていただけでしたが、思いっきり本気になっている自分!

というかそうでもしないと本当にダメだったのです。笑

私の難関はスピーキングとリスニングでした。

リスニング ―え、終わり?答え言ってた?―

問題を聞き、4択から答えを選ぶもの、また長い会話文から答えとなる単語を聞き取りシートに書き出すなど、出題形式にはバリエーションがありました。
スピードが早くて解答の4つの選択肢を事前に読みきれないことも多々。答えを言っている該当部分すら見当がつかないこともありました。なのでいつも南米のクラスメイトを横に悲惨なテスト結果を横にげんなりしていました。

■対策
①担任の先生が開いてくれていた授業前のリスニング過去問会に参加。
ケンブリッジ検定の出題形式は毎回あまり変化はないので、形式に慣れる事はとても大事だと思います。過去問には解答の他にスクリプトとCDが付いているので、解き終わった後、会話文を読みながら繰り返し問題を聞く事ができ、ネイティブの英語の聞き取りにくい所などチェックできたのが良かった点です。

②副教材の問題集+付属CDで練習問題を解く。
答えを間違ってしまったところは聞き取れるようになるまで何回も聞きました。

■結果
問題形式は毎回のテストで変わらないので、色んな問題に触れるうちに全ては聞き取れなくても、答えを導き出すコツがつかめてきました。授業で行われる小テストも少しずつ正答率が上がっていきました。

スピーキング―何話せばいいのよ―

FCEのスピーキングテストは個室で面接官1名、採点者1名、受験者2名で15分程度行われます。

■Part1
試験官が受験者1人1人にプロフィールなど簡単な質問をする

■Part2
試験官と1対1で行われます。
ⅰ)2枚の写真を比較し、1分以内に質問に回答。写真に関しての説明と、質問に回答する必要がある。写真を見てすぐさま答えなければいけない&1分でまとめるのはなかなか至難の業!
ⅱ)パートナーが回答後、それに関する試験官から1つ質問をされ30秒程度で答える。パートナーの写真と説明もよく聞かなければダメです。

■Part3
パートナーと一緒に回答。
3分以内に、複数枚の写真についてパートナーとディスカッションして、2つの質問に回答する。

■Part4
Part3に関連した質問に答えるパート。

一番厄介だったのがPart2。写真を見て質問に答えるのですが…何を答えたら良いのか分からなすぎていつも答えに詰まっていました。


なぜこの人達はこのようなアクティビティを楽しむのでしょうか
どちらのほうがより難しいと思いますか?


 

出典:goo.gl/tfv5Mu

えー!知らんし!!!!!!!
どちらのほうが難しいって言われも、どっちも私にはレベルが高すぎて何ともお答えできません‥‥!そもそも2枚目の写真の女性はどんなシチュエーション笑。これをパッとみてから1分間でひたすら説明し続けなければいけないのですが日本語でも何て言えばいいかわからない…笑 (毎回こんな写真という訳ではないですけどねw)

たまにこんな深いのも
なぜ人は一人になりたくなるのか

出典: goo.gl/0dVsE1

■対策
①担任に相談。すると、「日本人は真面目に考えすぎちゃうんだよね。ただ英語力を見る試験なんだから、思いついたことを適当にぽんぽん言ってれば大丈夫。本当に思ってないことだっていいんだから。」と言われ、すごく楽になりました。
■結果
考えすぎず、適当に自分でストーリーを作ったりしているうちに話しやすくなりました。


左の写真の女の子は最近ずっと仲間と一緒に大学のプロジェクトでとても忙しくしていたようです。プロジェクトが終わるまであまり寝る時間もなくとても疲れていました。疲れている時は友達と会う約束をせず、たくさん寝たり、さんぽに行って読書をしたり1人でリラックスするとリフレッシュできるからです。
写真右の彼女はとっても悲しそうに見えます。多分最近大きな失敗をしたのかもしれません。何が悪かったのかじっくり考えるのには、友人と一緒に楽しく過ごすよりも、自分の時間を取って一人で過ごしてみることも重要だからです。

左の女の子が勤勉大学生かも、右の女の子が失敗したかどうかもわかりませんが。笑

②スピーキングテストのパートナーと、過去問題を持ち寄って授業前に自主練習していました。困ったときにどうするかなど相談できたり、スムーズな相槌や会話がお互いできるようになりました。

③授業は2人組やチームで問題を解いたりすることが多かったのでより一層コミュニケーションを多く取るようにしました。

試験の日程が近づくに連れて、クラスメイトや仲間の中で増えるのはため息‥。毎日一緒に頑張って勉強しているからこそみんなで合格したい気持ちも増すばかり。

ただ、口を揃え話していたのは、早くテストから解放されたいけど、このコースが終わったら国に帰る子も多く、離れ離れになってしまうのが寂しいということ。テストが近くなるに連れ、一緒に過ごす時間もすごく大切に愛おしくなりました。


勉強の成果が出て、テストの点数もじわじわと上がってきて、合格ラインをだんだんと越えられるようにはなってきましたが、余裕が生まれたわけでは全く無く、最後まで気が抜けませんでした。
なのに直前に行われた本番さながらに行われる模擬試験では、やらかし大惨敗。完全なるナーバス状態になりました。私の気持ちを汲み取って担任が自信をつけさせようといっぱい声をかけてくれたのはいい思い出です。笑

迎えた本番。必死で解いていたら試験はあっという間に終わり、終わった時には手応えがあったのかどうなのかさえわかりませんでした。結果が出るまでは1−2ヵ月かかるのでもうあとは神様に託すのみ!
3ヵ月一緒に頑張ってきていたコースのメンバー全員で乾杯しにいきました。その日は疲れというより解放された喜びの方がみんな大きかったようでずいぶんと盛り上がりました。


図書館メンバーとは後日あらためてとっても楽しい1day卒業旅行に行きました!(とっても素敵コースを仲間が考えてくれたのでまたご紹介しますね!)


1年がたち、今はメンバーもそれぞれの国やオーストラリアの違う都市にいたりしますがLINEで連絡しあったり、旅行で会いに行ったりそれぞれがしています。
学校で出逢えた色んな国籍の仲間たち。国や言葉は違えど、長い時間一緒に頑張るからこそお互いのことが分かり合えた気がします。

試験を受けてから約1ヵ月がたった1月の暑いある日、結果が送られてきました。見るのが怖すぎて随分とスマートホンの目の前で固まっていたかと思います。
結果は‥…合格!

3ヵ月必死に英語の勉強。こんなに一生懸命勉強する経験は久しぶりでした。私にとっては簡単なことではなく大変でしたが、”FCEを取得する”という明確な目標があったからこそ頑張れた気がします。多角的に英語力を見てくれる試験になるので、英語力もあがりました♪

ケンブリッジ検定試験(FCE)、気になる方是非是非いつでもご相談くださいね♪

小林 芽衣 / Kobayashi Mei

「自分のやりたいことを後悔しないようにやろう。」

友人とアテネに飛ぶということだけを決め、世界横断の旅にバックパックを背負い飛び出し、そのままオーストラリア、メルボルンへワーキングホリデーへ。

人の温かさ、自然にときめき、メルボルンでは大好きなアートとコーヒーに囲まれ、毎日何をしようかとワクワクしながら過ごしていました。

語学学校にてケンブリッジ検定試験にチャレンジ、セカンドビザ取得のため多国籍な仲間たちと一緒にファームジョブ。その後オーストラリアを1周し、各都市の魅力を体感しました。


現在はブリスベンオフィスにて豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録No.S618)としてみなさんのサポートをしています。

昨年はTAFE Queenslandにてずっと勉強したかったビジュアルアートを学びました。


世界中から集まる人たちと、日本とはまったく違う環境での生活。きっと自分の”意外な面”を発見できます。きっとその自分は”前より成長した自分”。

そんな自分を見てみませんか?

みなさんにも素敵な経験をしていただけるよう、ワーホリ・留学実体験を踏まえ有用な情報をお伝えしていきます!このカウンセラーに質問する