地産地消を推奨する西オーストラリア州の「Buy West Eat Best 」

パースを州都とする西オーストラリア州は、オーストラリアの約三分の一の面積を持つオーストラリア一大きな州です。

広大な土地を活かした農業・畜産業も盛ん。

ワーキングホリデーの方が働くファームも数多くあり、農・畜産物はオーストラリア国外のみならず、海外へも輸出されています。


西オーストラリア州は横に広いだけでなく、縦にも長く、南北では気候も全く違います。北部はトロピカル、南部はパースに比べると夏でも少し涼しめ。

例えば、パースから北に約900キロいったGascoyne地区では、マンゴやバナナが生産され、パースから南に約400キロ離れたGreat Southern地区ではイチゴ、梨、リンゴなどが生産されています。

つまり、一年中、西オーストラリア州の各地で違う作物が育ち、私たちの食卓を支えてくれているというわけです。

農業が盛んな西オーストラリア州には、地産地消を推奨する州政府主導の「Buy West Eat Best」(西の物を買ってベストな物を食べよう)というプログラムがあり、政府から認可をもらった業者のみ商品にこのロゴを使用できるようになっています。つまり、消費者が一目で西オーストラリア州政府の基準をクリアした商品を安心して購入できるシステム。

生産者はこのプログラムに登録し政府のライセンスをもらうと、「Buy West Eat Best」のロゴを商品に使用したり、マーケティングに利用することができます。


このロゴをつけられる生産者は以下の条件を満たす必要があります。

・西オーストラリア州内で生産された、もしくは漁業が行われ、加工されている。
・生産者はFood Standards Codeを遵守し、安全性を守らなくてはいけない。
・品質保証プログラムを持っているか、品質保証をしていなくてはいけない。
・このロゴを利用したい商品は、「Department of Health WA か Australian Quarantine and Inspection Service (AQIS)の食品を安全に製造するためのHACCP(Hazard/危害、Analysis/分析、Critical/重要、Control/管理、Point/点)に基づき認可されていること」、「コーデックス委員会の要綱を満たす食品管理プログラムを持っていること」など、食品管理の安全性に関する要件の一つを満たしていないといけない。


また生産地や加工方法が変更した場合は「Buy West Eat Best」のロゴを使用できなくなるので、私たちは常に最新の情報を元に西オーストラリア州の生産物を購入することができます。

対象商品は多岐にわたり、果物や野菜、肉はもちろん、チーズ、パン、はちみつ、ナッツ、ワイン(西オーストラリア州にはマーガレットリバー、スワンバレーという2つのワインの産地があります)の生産者も。

シーズンにより収穫される作物が違うので、ここから季節の食物を見て、旬な食材をチェック!

最近珍しく料理に力を入れている?私も、愛する西オーストラリア州をサポートすべく、食材はなるべく西オーストラリア州のものを購入するようにしています。

ちなみに、パースにある西オーストラリア大学では、農業関連コースも充実。

農業ビジネスコースや全豪一位の農業科学コースが開講されていますよ。

コロナウィルスの影響もあり、食と健康って本当に大切だな〜と思うこの頃ですが、そういう意味でもパース生活は充実しています。

早川 真由 / Mayu Hayakawa

オーストラリア、パース在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I005)。オーストラリアにワーキングホリデーで渡航したのが、私の初めての留学でした。そこで感じたことは「留学は生活」。留学には、短期の観光とは違う「日々の生活」があります。一人で海外生活をすることは、初めての日本での一人暮らしを数倍タフにした感じ。日本を出発する前は分からなかったけれど、最初の一年で最も学んだことは「ライフスキル」だったかもしれません。でも、このライフスキルは人生においてどんなに役立つことでしょう。留学の醍醐味は、勉強だけでなく、自分の人生を強く、豊かにしてくれるところにもあります。

留学はチャレンジを止めたらおしまいです。学校に通って勉強するだけなら誰にでもできます。でも「勉強プラス何ができるだろう」と考え、積極的に行動することで、人と違う経験ができるチャンスがあるのです。いつもフレッシュなチャレンジ精神を持って、考えて行動する留学生活を送れば、きっとFruitfulな結果が待っていることでしょう。このカウンセラーに質問する