オーストラリア!ラグビー!超私的幸せの瞬間

こんにちは、ゴールドコースト支店の田中です。
少し前の話(2017年2月)になりますが、私がオーストラリアに来て良かった!と思った体験について書きたいと思います。

私はラグビーが好きでオーストラリアでスポーツ・マネジメントを学ぶことにしたのですが(詳しくはこちら)、どのように業界と関わりが持てるのかはNo ideaのまま留学生活がスタート。
そして一ヶ月ほどたった頃、ブリスベンで10人制ラグビーの国際大会”Brisbane Global Rugby Tens”が行われるというニュースが!世界最高峰と言われるスーパーラグビーリーグに所属するオーストラリアとニュージーランドの全クラブチームブルズ(南アフリカ)、サモア代表、当時五郎丸選手が所属していたトゥーロン(フランス)、私が大好きなパナソニック(日本)が参加するというのです!!
周りの誰にも私の興奮は伝わりませんでしたが、これはまたとないチャンス!しかしどこを探してもボランティアやインターンの募集などが見当たらない…仕方がないのでイベントを主催するブリスベンシティに問い合せをしたところ、大会の担当者に繋いでくれるとの返事が!しかししばらくしても担当者からの連絡はなく、観客として参加するしかないかと諦めかけていたのですが、再度問合せメールを送ったところ、ボランティアとして働けるとの連絡がきました!

オリエンテーションに参加してわかったのが、他のボランティア参加者はTAFE(州立の職業訓練専門学校)でスポーツ関連の勉強をしている学生たちで、課題の一環として「参加させられている」感じだったこと…張り切っていたのは私だけ 笑

事前のオリエンテーション(大会の3日前)では会場内部の案内とどんな役割が用意されているかの説明のみで、自分がどこに配属されるかは知らされないまま、トレーニング等もなし。世界的に有名な選手たちが集まる大会なのに、この辺の適当さがオージー流。
そして迎えた大会当日。
とりあえず与えられた仕事はPrep Room(選手がウォーミングアップ前にストレッチやミーティングをする小部屋)の給水係…10Lのウォータータンクを常に氷と水でいっぱいにしておくといういわば”雑用”。それでも憧れの選手たちを間近で見られるだけで幸せでした。しかしここは準備の部屋なので、選手たちもそんなに水を飲むわけでもなく、タンクの中身が減らないので次第にやることがなくなってきました。

そこで、ボランティアの統括者に他にやることがないか尋ねたところ、新しい仕事をくれました!それがなんと…Players’ Loungeでの業務!この場所は試合の合間に選手が休憩したり食事をしたりする部屋で、関係者の中でも限られた人しか入れないのです。

実際の仕事は、スポンサー企業向けに選手たちのサインを集めるというもの。つまり、選手に話しかけていいんです!選手たちのオフショットが見られる上に会話ができるなんて本当に夢のようでした…ワラビーズやオールブラックスの選手たちとも話しましたし、五郎丸選手やパナソニックの選手たちは、日本人が働いているのを珍しく思ったのか、自ら話しかけに来てくれました!私がスポーツ・マネジメントを学んでいる理由を話したら「日本のラグビーのために海外で頑張ってくれている人がいるなんて!」と喜んでくれて、私も本当に嬉しかったです。そして私のジャージーはサインでいっぱいに…!!
ちなみにこの大会のテーマは”2 days of Rugby Heaven”。私にとってはまさに天国のように最高に幸せな体験でした。単純ながら、オーストラリアに来て良かった!と心から思った瞬間です。コネや実績がないとスポーツ業界と関わっていくのは難しいのかなと感じながらも、このように小さなチャンスを見つけて繋がりを作っていくことは大切なのではないかと思っています。

田中 和佳子 / Wakako Tanaka

Griffith UniversityのMasterコースにてSportManagementを専攻しています。ビジネスの観点から、競技振興や選手のサポートに関わるべく日々勉強中です。社会人経験を経てからの留学は覚悟のいるものでしたが、新しいことにチャレンジして失敗しても、やらないで後悔するよりは絶対良い!と信じて飛び込みました。迷った時はいつも、女子サッカー元日本代表、澤穂希選手の言葉『どの道を選ぶかではなく、選んだ道で自分がどれだけやれるか』を思い出すようにしています。

※ゴールドコーストオフィススタッフとして2017年7月から2018年1月まで勤務(テキストはその当時の内容となっています)