銀行預金口座の種類

長期留学やワーキングホリデー生活をスムーズに送るのに必要不可欠な銀行預金口座。今回はそんなオーストラリアの銀行預金口座についての豆知識です。

日本の銀行預金口座

まずは、オーストラリアの銀行預金の解説の前に少し日本の銀行預金について復習です。

日本には大きく分けて7種類の銀行預金があります。その中でみなさんがよく目にするのは「普通預金」「定期預金」「貯蓄預金」ではないでしょうか。この3つの預金はそれぞれ次のような機能をもっています。

普通預金自由に預け入れや払い戻し(引き出し)ができる。公共料金や家賃の自動引落、給与の受け取りなどにも使います。

定期預金預入期間を決めて満期日まで原則引き出しできないが、金利が高い。

貯蓄預金残高が決められた金額以上あると金利が高くなる。出し入れ自由だが、自動引き落としや給与の受け取りなどには使えません。

日本には140以上の銀行がありますが、どこの銀行でも口座の種類や呼び方はほぼ同じで分かりやすいですね。

 

では、オーストラリアはどうでしょう@(・●・)@

オーストラリアの銀行預金

オーストラリアにも数種類の銀行預金口座がありますが、留学生のみなさんが主に開設する口座は次の2つです。

Everyday transaction account:留学生のみなさんがまず必要なのがこの口座です。これは日本の普通預金にあたります。ATMなどで自由に預け入れや引き出しができ、EFTPOS (EFTPOSの説明はコチラ)の支払などでも利用できる口座です。一般的に金利はかなり低く、金利がつかない銀行もあります。日本の普通預金と大きく違うのは、口座維持費(月$4~5)が必要ということでしょうか。ただし、学生や月収$2,000以上の方などはこの口座維持費が無料になる場合があるので、口座を開設する銀行に確認してみてください。

Saving account:日本の貯蓄預金に近いですが、銀行によって条件は大きく違います。また、同じ銀行内でも複数のSaving account 商品があります。一般的にEveryday transaction accountよりも高い金利が設定されており、毎月の最低預入金額や月末の最低残高などの条件を満たすとボーナス金利が支払われるタイプのものもあります。これらは自分の状況に応じて開設することになります。

Saving accountの中で留学生のみなさんがよく利用しているのが、Online accountです。インターネットバンキングでEveryday transaction account間とお金の移動を行ったり、給与の受け取り、家賃などの支払いをすることができます。一方で、ATMやEFTPOSの利用はできませんし、この口座を使った取引を銀行の窓口を通して行うこともできません。ただし、金利がEveryday transaction accountよりも高めなので、ラウンドするとき用の旅行資金など 、今特に必要ないお金を貯めておくのに利用するとお得だと思います。

<ワンポイント英語>                             

Transaction = 取引

Save = 貯蓄する / Saving = 貯蓄

他にも日本の定期預金にあたるTerm Depositや当座預金(手形や小切手の支払いに使用される口座で原則無利息。口座開設には審査があり、誰でも開設できるわけではありません。)にあたるCheque accountなどがありますが、留学生のみなさんが利用する機会は少ないと思います。

ちなみに、これらの口座、オーストラリアでは各銀行で名称がバラバラ…日本みたいに統一してくれればわかりやすいのに ┐(´д`)┌ヤレヤレ。


注意点
  • 銀行や口座の種類によって、金利の条件、手数料、無料でATMやEFTPOSを利用できる回数の制限など利用条件が異なるので、口座開設の際にしっかり確認しておきましょう。
  • 銀行口座開設時にはインターネットバンキングもあわせて申し込みましょう。スマホやパソコンで日々の取引の確認や支払、諸手続きがいつでもどこでもできるので便利です。
知らなくても生活に大きな影響はない豆知識ですが、あなたが知りたい情報につながっているかもしれませんね。

天ヶ瀬 有美 / Yumi Amagase

日本の大学で経済学を学び、金融業界で働いた後、2012年にオーストラリアへ渡りました。ワーキングホリデーで大自然の中での仕事を経験し、「やりたいことは全部やる」をモットーに過ごした1年間は、私の人生観を大きく変えました。

その後、IELTS6.5を取得し、**サザンクロス大学会計学修士課程(Master of Professional Accounting)**を卒業。現在は、会計業務に携わっています。

「英語で学ぶのは難しそう」と躊躇しているあなたも大丈夫。私も同じ不安を感じていました。英語そのものよりも、英語“で”考え、英語“で”問題を解決することの難しさは、経験した人にしかわかりません。

だからこそ、あなたの「やってみたい!」という気持ちを、全力で応援します。”Where there is a will, there is a way”!!