オーストラリアのオンライン授業の様子 パート1

新型コロナの影響で、オーストラリアの語学学校やTAFE、大学等はオンラインへの授業へ移行しています。

オンライン授業は実際にどんな感じなのか、現地の理系コースで学ぶ学生さんから、オンライン授業についての良い点・悪い点を伺いました。

■良い点
- 普段なら聞き逃してしまうようなことも、映像なら10秒ほど巻き戻して聴き直すことができる。
- 理解できるまで映像を一時的に止めて、内容が掴めたら先に進むことができる。
- レクチャーは好きな時間に見ることができる(原則アップロードされてから3日以内)。
- 重要でないところは1.2倍速等で聴ける。
- Teamsを使っているので、チャットを介して先生と個別に相談が比較的簡単にできるようになった。
■悪い点
- 対面と違ってすぐに質問等ができない。
- ネット環境が悪いとチュートリアルのミーティングがうまくできない(音声が聞こえない等)。
- モチベーションを保つのが大変…。
- 緊張感が少なかったり、勉強している感が対面より少ない。
- Teamsでのチュートリアル(小集団クラス)中に、友達と分からないところを聞き合うのはほぼ不可能。
- 実験の授業とかは本当についていくので精一杯。
先生への質問は、オンライン授業ではなくてももちろんできたのですが、直接会うかメールで質問をする形でした。オンライン授業になり、チャットの利用ができるので、より気軽に色々と質問ができるようになったそうです。

ただ、チュートリアルで議論をしたり、先生にリアルタイムで質問をしたり、というのはなかなか話すタイミングが難しいようです。

そして、理系の場合は本来ラボでの実験等があり、それもオンラインになると、リアルに自分が実験ができるわけではないので、感覚が掴みづらくなかなか大変なようです。

オンライン授業、テストもオンラインで行われますが、ネット環境についての不安があるようです。
最後のテストもオンラインで行われることになったのですが、紙みたいにメモをしながら文書を読み進めるということがほぼ不可能なのでこれはかなり痛いです。

また、オーストラリアはネット環境が比較的良くないのでテスト中に落ちたり、アップロード出来なかったりするリスクを考えるとかなり怖いです…(時間制限は普通にあるので)。一番怖いのはデータなので書いた文書等が消えることですね…たまにエラーだらけになることもあるので……
テストでネット環境の問題でエラーになった場合は、もちろん考慮はされますが、安定してネットにつなげることが重要ですね。

クイーンズランド大学に通うブリスベン支店勤務の石田も、オンライン授業の様子をアップしていますので、「大学の授業が全てオンラインに!」をご参照ください。

※教育機関によってオンライン授業のシステムや仕組み、評価方法等は異なりますのでご留意ください。

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する