パースの常識

久しぶりに少しの期間、日本に帰国していました。あまりにもパースでの生活に慣れていると、ちょっと日本の常識を忘れていることがあります。

ビーチサンダルはNO?!


日本は今、毎日凄い猛暑ですよね。日本の家族と伊勢丹に行こう!ということで、涼しさと歩きやすさを兼ね備えたオーストラリアでは定番の『Havaianas』オーストラリアではHavies(ハビーズ)で、颯爽と出かけようとした所、家族にビーサンでデパートはダメでしょう!ちゃんと靴を履きなさいということで、シューズに履き替えさせられました。これは質のいいビーチサンダルだと力説しても、通りませんでした。パースでは、デパートもビーチサンダルでいっちゃいます。あの日本の猛暑に、通気性の悪いシューズ・・・靴下。暑い。ビーサンだと、通気性もいいし、もし夕立があっても、濡れても気にしなくてよいのに・・・と思いました。だからと言って、ショッピングにヒールなんて履きたくありません。

今まで日本に住んでいる時は、よく外国人の旅行者で、リュック、半ズボン、ビーチサンダルの人を見るたびに、なかなかラフな格好だなあと違和感を感じていたものですが、今では納得です。リラックスしたい時は、夏はビーサン、冬はUGGブーツです。

ただ日本を歩いていると、浴衣の女性が歩いていたり、皆さん本当にオシャレですね。ちょっと反省。



手提げ袋って必要?!


オーストラリアに持って帰るお土産を購入しようということで、ショッピングへでかけました。が、買い物をする度に、『ご自宅用ですか?贈答用ですか?』、『手提げ袋は何枚ご入用ですか?』 更には、オーストラリアに持って帰るということで、壊れそうな物は割れないように、エアーラップまで巻いてくださり、雨除けのビニールをその上につけてくださります。なんて日本のサービスは素晴らしいんだろうと大感激したと同時に、エコには良くないと複雑な気持ちに。


他人との距離感


オーストラリアでは、知らない人も普通に話しかけてきます。スーパーで買物の清算をしていると、横で清算をしている女性が『同じ、ランチバックよね!』と声をかけてきます。私も『これ、便利ですよね〜』と返答。普通です。飛行機に乗る際でも、お子様連れのご家族は、乗る時は知らない者同士でも、飛行機を下りるころには、お友達に。セキュリティチェックで待っている間も、肘があたった際、ごめんなさいねという一言から、会話がスタートなんていうのは普通です。

そんな環境から来ると、日本はなんだか他人との距離感が微妙というか、他人との踏み入ってはいけない距離感があるというか、口では上手く説明できませんが、微妙な距離感です。場所や都市によっても違うのだと思いますが、比較的大きな街だと余計、その微妙な距離感が駅や空港、近所付き合いなどで感じられる気がします。お互いに鑑賞し過ぎない、余計な事は聞かないという感じでしょうか。


お互いの文化、もちろん良い所と悪い所があります。個人の価値観によっても、良い悪いの判断は違うと思います。ただ私は、久しぶりに帰国して感じたこの違和感を面白いと思いました。私は、個人的にオーストラリアのこの環境がとても好きです。私の住んでいるパースは、皆フレンドリーで、決してそれが行き過ぎた物ではなく、心地よいと感じます。人が温かいと感じれるのは、パースの特徴だと思います。皆さんも留学をしてみて、日本と違うなと思うことをみつけてみてください。きっと新たな視野がまた広がりますよ。

辻井 麻衣 / Mai Tsujii

オーストラリア、パース在住。外国語大学を卒業後、さらに生きた英語を学ぶため、アメリカでの長期留学を決意。留学先では、机上で学ぶ英語との違い、異文化、価値観の違いなど、毎日が驚きの連続で、自身の人生観が変わりました。帰国後、大手旅行会社、英会話学校に就職。2014年、結婚を機にパースに移住し、現在に至ります。思い返せば、人生の半分以上は語学に関わってきました。そんな自分の経験を、少しでも役立てたいという思いから、現在パース支店で留学カウンセラーとして、多くの留学生のサポートを行っています。

※ 2019年7月〜2020年6月まで産休/育休を頂いていますこのカウンセラーに質問する