初めて訪れる場所を知るにはそこに住んでる人に話を聞くのが一番!ということで、私は仕事でもプライベートでも初めての都市へ行くときはよく道でいろんな人に話しかけます。
ネットやパンフレットで見るより、実際にそこに住んでる人と話すほうがその町の魅力がより伝わってきますよね。
オーストラリアではこれまでも地図持って歩いているとむこうから話しかけてくれて道案内してくれる心優しいオーストラリア人にたくさん出会っていますが、7月に出張で初めてアデレード&ホバートを訪れたときの出来事。
(写真:アデレード空港)
【アデレード99C バスで出会った女性2人】
アデレードには無料の99Cバスが走っていて、まずは手っ取り早く街全体を把握するため乗ってみました。
初めてなので右も左もわからず地図と窓の外の景色を交互に見ながらキョロキョロしていると、向かいに座っていたお友達同士らしい女性(60代くらい)2人が「どこへ行きたいの?」と話しかけてきました。
「今日初めてアデレードに来たから、このバスに乗って市内をぐるっと周って街並みを見てるだけなんです」と答えてから、「アデレードに住んでるんですか?」とか「この街のどこが好きですか?」とかいろいろ聞いてみました。
そうするとその女性は快く答えてて、彼女はもともとシドニー出身だけど、今はアデレード郊外に10年以上住んでいて、その日は買い物でシティまで出て来ていたそう。シティで買い物するときはよくこの99Cを利用しているのだという。
シドニーのシティは若いうちは楽しめたけど、もうこの年になったらあんな忙しい街で買い物なんて出来ない。それに比べてアデレードのシティは歩き回れる圏内に買い物できる場所も疲れたらリラックスできる場所(←美術館や植物園のことらしい)もあるから、私たちにとってはとても便利。Lovely small townだと言ってました。
住み慣れた街だということもあると思うけど、世代によっても居心地の良い街というのは変わってくるんだな~と感じました。
アデレードの街はコチラのページでご紹介していますので是非見てみてください
(写真:アデレード1)
(写真:アデレード2)
【ホバートのタクシーの運転手さん】
タスマニア州、ホバート空港からシティへ向かうタクシーの中での会話。
こちらも初めての都市だったので、タクシーに乗り込むとすぐに運転手のおじさんに話しかけて、ホバートのことをいろいろ聞き出しました。
ラッキーだったのが、この運転手さんの知り合いがツアー会社をやっていて、ときどきタクシーのお客さんにそのツアーを紹介することもあるらしく、ホバートでのアクティビティを熟知されていたこと!
街を一望できるMount Wellington(ウェリントン山)、古い建物と国内最古の橋が残るRichmond(リッチモンド)、野生動物公園(もちろんタスマニアンデビルもいます)、美しい自然と固有の動植物が残るブルーニー島やペンギン島・・・聞いてるだけでワクワクしましたが、実は今回1泊の予定でしかも仕事で来ているので観光している時間は無いのだと伝えると、じゃあせめて今夜はおいしいタスマニアのシーフードを食べるべきだと、Salamanca Place(漁港)にある運転手さんオススメのレストランを教えてもらって、さっそくその夜に行ってきました!
(写真:サラマンカ・プレイス)
それから、私が日本から来たという話をすると、運転手のおじさんは、「自分は勉強できないけど息子はなかなか頭がよくて高校で日本語のクラスも取っている」そうで、今年広島にホームステイに行くのだそう!
息子さんは今からとても楽しみにしていて、自分もいつか日本に行ってみたいとも言ってました。
まさかオーストラリア最南端の小さな島から、日本の広島へホームステイに行くという話しが聞けるなんてとても驚きでしたが、そういえばこの少し前に四国に住む高校生から「タスマニアの姉妹校から自分の高校に学生がやってきて、何喋ってるかわからなかったけど、すごく仲良くなれたから、彼らの言ってることを解かりたい!という気持ちがすごく強くなって、卒業したらタスマニアの大学に進学したくなった」と、問合せがあったことを思い出しました。
子供の頃って、ちょっとしたきっかけから興味が湧き、原動力となって、それが将来の大きな夢へと繋がっていくのですね。
因みに昨夜、シドニーのSIBTという学校からマーケティングスタッフが来日して一緒に食事をしているときに私が「ホバートは何十年か前のオーストラリアから時が止まったような街だった」と言うと、彼のお父さんがタスマニア出身だそうで全くその通りだと言ってました。
海外に行ったら「知りたい」気持ちを前面に押し出してとにかく誰にでも何でも話しかけてみると、そこから会話が生まれて思わぬ収穫を得られることも多いはず。大事なのは積極的に話しかけてみる気持ちです。
是非チャレンジしてみましょう。
(写真:ホバート)