現在のアデレード大学と街の様子

こんにちは、アデレード支店の齋藤 新(あらた)です。
いよいよ明日から12月となり、アデレードも夏になりました。

COVID19 により オーストラリアへの入国が禁止となってから、8ヶ月が過ぎようとしています。

アデレードのある南オーストラリア州(SA)は、COVID 19 の抑え込みは、4月〜11月までの7ヶ月間、市中感染はゼロを記録中で 早くから成功しておりました。
それが、先日11月14〜15日、帰国者向け隔離ホテルの清掃員経由から 感染クラスター発生が疑われ、 週末明け 16日ごろから政府発表もざわつきはじめ、、11月18日に新規感染者が18名となった段階で、市中感染の拡大が危惧され 19日から6日間のロックダウンが行われました。

このロックダウンも当初は オーストラリアの中でも1番厳格なロックダウンとして Circuit Breaker (遮断機)と命名され 6日間の短期決戦のはずでしたが、実質は「3日間のみの超短期 ロックダウン」 で終了しています。

このロックダウンに市民の中では「勇足、早計だったのでは?」と批判もありますが、・早期に抑え込む重要性 ・何よりも人の移動を制限すること ・特定地域住民のCOVID19検査数を増やす、と言う感染拡大を抑えるための政治判断として、自分はSA州の方針を支持したいと思います。

11月19日〜21日まで3日間のロックダウンを終えた後は、緩やかな規制に戻っています。

その上で 本日11月30日の発表では、市中感染はゼロに抑えられています。
アクティブケース(治療および隔離中)も14名となっており、クラスター追跡の優秀さ、COVID19 検査推進、など現時点では 緩やかな規制の中でも充分に感染抑制に機能していると感じます。

とは言え、まだ完全にゼロと言えるにはあと1週間ほどの猶予が必要になるでしょうか。

そんな中、軽くキャッチアップのためアデレード大学を訪問したので、少しですが North Terrace キャンパスの様子をご案内します。

なお、アデレード大学の多くの学生は既に学期末試験を終えており、キャンパス内に学生はまばらでした。
また COVID19の感染拡大防止のため、学生のみ入れる施設が多くなりますので、建物の外観のみですが、キャンパスマップの番号とあわせてご参考ください。

⓵ Elder Hall前広場
アデレード大学キャンパスの Elder Hallは、音楽科の学生が利用する演奏ホールです。実はアデレード大学は音楽科でもかなり有名なのですが、それは今度ご紹介するとして、Elder Hall の前庭にはジャガランダ並木があり開花シーズン中はとても綺麗です(残念ですが現在は開花シーズンは終わりに近い・・)

⓶Mitchell Building
アデレード大学のキャンパス紹介で最も使われる Mitchell Bullding前です。こちらにはアデレード大学の学長室があります。

⓷Nexus10タワー(ビジネス学)
Nexus10タワーと呼ばれるビルで主にビジネス学、経済学、会計学などの Faculty of Professionsの学生が利用する施設になります。
地上階には、アデレード、ニュージーランド、フランス、シンガポールを結ぶ ビジネスの起業・スタートアップを応援する ThincLab の施設があります。

⓸HUB Central
アデレード大学の学生であれば1度は必ず利用する施設のHub Central。
24時間オープンの学習エリアと図書館があり、各種相談サポートオフィス、ミーティングルーム、プロジェクトルーム・ラウンジ・ブース、各銀行ATM、郵便局、カフェ、アコモデーションサービスオフィス、各階(1〜5)の印刷所、スキャン、コピー。などなど。

⓹Ingkarni Wardli building(エンジニアリング、コンピューターサイエンス)
こちらのモダンなガラス張りの建物は、Engineering、Computer Science の学生が利用する施設です。
11,000m2 以上の学生専用施設があり、コンピューターラボ、スタディエリア、展示スペース、週7日24時間対応のサポートリソース、地上階にはカフェもあります。ビルの名前は 「学習や探求の場」を意味しています。

⓺Barr Smith Library(図書館)
実はオーストラリアの中でも非常に美しい大学図書館としても有名な Barr Smith Library の Reading Roomです。

⓻Gate 9 入り口からの風景
ノースアデレードにあるアデレード動物園からトレンスリバーの遊歩道を通ってくるとこちらのGate 9の入り口になります。
こちらはGate 9から左側の通路。まっすぐ進むと Barr Smith Library と Engineeringや Computer Science ビルに繋がります。

このGate 9から右側に見える「The University of Adelaide」のサインから 奥側の建物がユニオンやスチューデントバー、さらに奥にはサイエンスや物理学のキャンパスがあります。

アデレード大学のNorth Terrace キャンパスは他にも人文社会学、国際関係・開発学、法学 など主要な学部はもちろん、珍しいものだと、石油工学もこのノーステラスキャンパスで学びます。

また12月以降は学期末のホリデーに入る学生も多いですが、本日現在、アデレード大学は現在3つの形でコース運営しています。

(1)リモート(オンラインのみ)
(2)ブレンデッド(対面学習とオンライン学習の混合)
(3)デュアル(リモートとブレンデッドの両方のオプションが利用可能)

現在、日本にいる学生は、(1)のリモートのみですが、渡航が可能になり次第、現地で(2)のブレンデッドの対面学習を利用できるようになります。
その日が早く来て欲しい!と切に願っています!

最後にブラックフランデーセールの最終日(サイバーマンデー)のアデレード市内中心地 Rundle Mallショッピングアーケードの様子です。


市中感染ゼロ、アクティブケースも 14とは言え、月曜午後、緩やかとは言え COVID19 の規制のある中なので、以前よりも3割くらいの人出でしょうか。
マスクをしている人もチラホラ(10人に1人いるかどうかですが)見かけますし、SA州保健庁も マスク着用を推奨していますから、マスクしてても昔のように違和感はありません。むしろ日本人の自分にとってはマスクの認知度があがって嬉しい限りですし、VIC州メルボルンが COVID19の第2波対策で大変頑張った結果の一つはマスク着用の義務化があったからではないでしょうか。
アデレードはマスク着用が必須ではありませんが、だからと言って「マスクしてない」って言うこと自体、今となっては何ら安全保証の変わりにならない気がします。

ただ、本日の最高気温は 33度! 湿度がないので過ごしやすいとはいえ、この気温の中、普段しないマスクは息苦しかったので、やはり何も心配いらないようになったらマスクは必要ないですよね、と思った夏日でした。
一刻も早くオーストラリアに留学生が戻ってこれる日を現地でも大学スタッフも願って待っています。

齋藤 新 / Arata Saito

オーストラリア、アデレード在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I009)。1999年、経済連を退社し、ニュージーランドに留学→2000年、ワーキングホリデーでオーストラリアへ。現地の旅行会社勤務などを経て、2002年より現職。クイーンズランド州、ニューサウスウェルズ州、南オーストラリア州の主要都市を移り住み、現在に至る。語学留学、TAFE専門、大学・大学院留学への留学相談、アデレードオフィスでのサポートと様々な形で留学生と接する日々。このカウンセラーに質問する