自炊力を鍛えよう

こんにちは、ブリスベン支店の林です。

今月のブリスベンは、突然のスナップロックダウン(超短期間の集中ロックダウン)からスタート。

スナップロックダウンは予定通り3日間で終え、イースターホリデーも無事終了。我が家で御飯会をしたり、公園やビーチ行ったり、ちょっと、マレニー牧場とかいって、「よーし、今月はカフェめぐりでもしてしまおうか!!」とはしゃいでいたら、足の指を骨折しました。い、痛い。。。

家の柱って、超絶硬いですよ。みなさんも気をつけてください。

と話は変わりますが、先日お客様との留学相談中、「留学中の生活費を抑える方法で、いまからできることはありますか?」という質問を頂きました。留学中は学費は勿論、生活費も必要ですから、できる限りの準備はしておきたいですよね。わかります。

ただ、ここは即答で「食費」とお伝えできます。

食費以外は、あまり変えられない

留学中の必要な生活費としては、大きく分けると「宿泊費」、「食費」、「携帯電話代」、「交通費」などがあげられますが、実際宿泊費、携帯電話代は契約の際に確定した費用を支払うわけですから、そこから節約というのは難しくなります。ここは、完全な"固定費"です。。

また、交通費も同じく、電車、バス、トラム、フェリーなどの費用は自分の努力で変えることはできません。自転車を購入したり、学割で交通費を節約するという方法はありますが、留学中に住む場所が変わることを考えると、常に自転車ができる距離に生活できるということもありませんし、宿泊費や携帯電話代と同じく、こちらも固定費と考えるほうが良いです。

ですが、食費は別です。当社のスタッフもBLOG等で定期的にお伝えしていますが、留学期間中、完全に外食に頼るか、自炊を積極的に行うかで費用は大きく変わります。

ここで注意してほしいのは、外食代の相場。日本の感覚で外食をイメージするととんでもないことになります。オーストラリアにサイゼリアはありませんし、あっても、ミラノ風ドリアを300円程度では食べられません。もちろん、牛丼もなければ、コンビニにもお弁当はもとより、おにぎりすら売られていません(売られてても、米カチカチです)。

ということで、外食だけに頼ると、相当な費用がかかります。ランチでも15ドル程(約1200円)かかることは珍しくありませんし、ディナーとなれば、1プレート25ドルというのもザラです。更に前菜に飲み物をつけたら、40ドル〜50ドルということもありますし、ワインとか頼んだら100ドルということも。

ですから節約を考えることを考えれば「自炊」をして食費を抑えることをおすすめします。安くて新鮮な食材をマーケットで購入し、家で料理する。この方法が一番費用を抑えられます。
ちなみに、先日ケルビン・グローブのサタデーマーケットで買い物していたところ、レタスが無料で売られていました。正確には、「1つだけ買うなら5ドル。全部(5つ)持っていくなら無料」ということでしたが、多少傷んでいるものの、全く問題なく食べられるレタスです。

我が家がちょっと悩んでいるうちに速攻無くなりましたが、こんなことがあるのもマーケットの魅力です。

これだけは抑えておこう、料理編

ただ、食材があっても、それらを料理できるかどうかは別の話。新鮮な食材を手に入れても、料理ができなければ無意味ですよね。

ちなみに、現在留学中や、これから渡航予定のお客様にも、自炊の重要性はお伝えしているのですが、実際に何を作っているか聞いてみると、パスタを1つとっても、「塩パスタかカレーパスタなら作れます(パスタに塩をかけるかカレー粉かけるかだけ)」というお客様もいれば、「ママーのミートソース缶とか、混ぜるだけのなら、ギリギリなんとか」というお客様も。かと思えば、「パスタ屋でアルバイトしていたので、20種類くらい作れます」という方もいて、パスタだけでもすごい差があるなと感じます。

ということで、留学費用を抑えたいと考えているのでれば、留学前には料理を覚えておくことをおすすめします。

料理教室に通うべきとは言いませんが、お父さんや、お母さん、または兄弟や親戚などでもいいでしょう。料理が得意な方と一緒に一度作ると、料理を体で覚えます。留学中に手間をかけずにできる料理はもちろん、自分が自身を持って作れる料理を一つ覚えておくのは、絶対得ですよ。そこで、留学前に覚えておいて欲しいポイントはこちら。

お米は炊けるように
お米を炊く。基本です。オーストラリアでも炊飯器は珍しくはありませんが、住まいによっては炊飯器がないことも。その為、炊飯器はもちろん、鍋でお米を炊けるようになっておく方が便利です。お米の炊ける土鍋は、DAISOでも購入できますし、炊き方はこちらを参考に!

麺を茹でる
うどん、そば、そうめん、パスタ。これらも比較的簡単に手に入りますし、料理と言っても基本お湯で茹でるだけ。まあ、茹でるだけでは料理とは言えませんが、「茹でたことがない」状態で渡航するのは危険なので、一通り麺類は作っておきましょう。

手の凝ったものを作る必要はありません。パスタは、茹でた後に出来合いのソース(トマトとかペスト系ソース)を温めて混ぜるだけですし、ベーコン刻んで、オリーブオイルと卵と胡椒かけて混ぜたら、カルボナーラ風にもなります。

ちなみにお蕎麦屋うどんを作る時、ついかき揚げや、海老天など揚げ物にチャレンジしたくなりますが、滞在先の警報機を鳴らすと大ごとになります。なので油で揚げるような料理はあさけ、揚げ物については出来合いのものを購入して、オーブンや電子レンジで温めるほうががいいです。
味噌汁
自分の好きな具で味噌汁を作れるようになりましょう。オーストラリアでは、味噌はもちろん、豆腐、大根、油揚げ、ネギ、ワカメなどは比較的簡単に手に入ります。ただ、大根はスジっぽいものが多いので、そこは注意が必要です。

ちなみに、オーストラリアでもインスタントの味噌汁は売られていますが、種類はそれほど多くありませんし、この機会に作れるようになっておくのは良い事です。用意するのは水、だし、具材、味噌だけです。
カレー
カレーは留学生の友達。カレーの固形ルーも、スーパーで普通に手に入ります。肉、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを炒めて、水入れてルーを溶かして混ぜるだけ。誰でも簡単に作れる万能料理です。

また、作った後に冷凍すれば、日持ちもしますから、これまた便利。ちなみに凍らせるときは、「じゃがいも」と「にんじん」は抜きましょう。じゃがいもとにんじんは意外と多くの水分が含まれている為、冷凍・解凍を繰り返すと、水分が抜けてカスカスになリます。ここ、大事なポイントです。
塩鮭
オーストラリアは、お店売られている魚の種類は決して多くありません。正確には「魚の種類は多くても、見たことのない魚のほうが多い」のですが、その中で、サーモンはいつでも買えます。そこで塩鮭の登場です。

塩鮭の作り方も簡単。こちらなどを参考にすればすぐに作れます。

サーモン、水、塩、砂糖、タッパーがあれば大丈夫。カレーと同じく冷凍保存できますし、食べたいときは焼くだけなので便利です。

自慢の一品
何でも良いです。肉じゃが、麻婆豆腐、豚キムチ。ご飯のお供になる一品は作れるようになりましょう。個人的には、餃子がお勧め。冷凍も可能ですし、オージーにも人気です!

ある程度の料理ができるようになると、料理が楽しくなるのはもちろん、今まで、何十年も料理を作り続けてくれた、親御さんの苦労もわかるようになると思いますよ。

ということで、是非渡航前に、料理作りをチャレンジしてみてください!

林 真生 / Hayashi Masuyo

オーストラリア、ブリスベン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I008)。日本では販売業、IT関連業に携わり、海外といえば旅行でヨーロッパやアメリカを訪れる程度。そんな中、友人のススメもあり、2002年ワーキングホリデーでゴールドコーストへ。右も左もわからない中、留学代理店(現職)のWEBサイト制作をする機会に恵まれ、1年間夢中で専門知識を身につける。その後、勤務先のサポートを得て2006年に永住権を取得。2年後、新オフィス開設に伴いメルボルンに転勤、約7年間をメルボルンで過ごす。しかし、QLD州の暖かさが忘れられず(?)、 2015年7月にQLD州に戻り、現在ブリスベンオフィスの留学カウンセラーとして、全力で留学生のサポートを行っています。このカウンセラーに質問する