普段、一つの場所で生活しているとなかなか気がつかないのですが、オーストラリアって同じ国内でも州によって法律やシステム、祝日まで違うって知っていますか?
私は、大学時代に法律の授業でこのことに随分苦しめられたので(T_T)知識としては知っていたのですが、クリスマス休暇を利用してシドニーとタスマニアへ出かけたことで改めてそのことを実感しました。
オーストラリアは各州の自治も強く、州によって法律やシステムが異なります。例えば、生活に密着している部分では車を運転する際のルール、買物をする際のビニル袋禁止などがあります。
また、公共交通機関のシステムひとつをとっても都市(州)によって違う場合があります。下記はその一部です。
交通ICカードは都市(州)によって違う
日本のICカードは管轄を越えて利用することができますが、オーストラリアの交通ICカードはその都市(州)でしか使えません。- シドニー:OPAL Card(オパールカード)
- メルボルン:Myki (マイキー)
- ブリスベン・ゴールドコースト:Go Card(ゴーカード)
- パース:Smart Rider(スマートライダー)
- アデレード:Metro Card(メトロカード)
- タスマニア:Greencard(グリーンカード)
リチャージできる場所が違う
ゴールドコーストで使えるGo Cardはバスに乗る際に運転手さんにリチャージをお願いすることができますが、同じGo Cardでもブリスベンではバスでリチャージできません。また、シドニーのOPAL Cardもバスではリチャージできません。逆に、OPAL CardはWoolworthsやColesといったスーパーマーケットでもリチャージできるので、うまく利用してスーパーマーケットのポイントを貯めることもできますが、Go cardはスーパーマーケットではリチャージできません。乗り降りの方法が違う
シドニーやゴールドコーストでは公共交通機関を利用する際、Touch on / Touch off (乗る時も降りる時も必ずタッチする。Tap on / Tap offとも言います。)が基本です。一方、アデレードではTouch onのみ(乗るときにタッチするだけ)です。*シドニーの場合、マンリーと市内を結ぶフェリーはTouch on のみです。
デポジットの取り扱いが違う
交通ICカードを購入する際にかかるデポジットにも違いがあります。- OPAL Card (シドニー):デポジット不要
- Go Card (ブリスベン・ゴールドコースト):デポジットは必要だが、解約の際に返金になる
- Metro Card (アデレード):デポジットは必要で、返金不可。
空港で購入可能かどうか
空港におり立ってすぐ、市内へ向かうのにすぐに交通ICカードを購入できると便利ですよね。- シドニー空港:空港の売店及び併設の駅窓口でOPAL Cardを購入可。
- アデレード空港:空港の売店でMetro Cardを購入可。
- ブリスベン空港:併設の電車の駅窓口や券売機でGo Cardを購入可。
- ホバート空港:空港から市内へ向かう公共交通機関なし(有料シャトルバスあり)。Greencardは市内で購入する。
- ゴールドコースト空港:Go Cardの購入不可。バスに乗る際に割高ですがシングルチケットを買って市内へ向かい、Go Cardを購入することになります。到着日にバスやトラムを使ってゴールドコースト内を動き回る予定の方は、空港で購入できる一日乗車券を買って初日は行動する方がお得な場合があります。
*買物をする際のビニル袋については、2018年7月を目処に全国で禁止される予定ですが、すでにACT 、SA、TAS、NTでは禁止されています。