やりたいことを見つけよう(前半)

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みなさん、こんにちは。ついに本厄に突入した林です!

2016年がスタートし、早くも12日が経過してしまいましたが、「今年こそは!!」と気分を新たにしている方も多いのではないでしょうか。自分も、昨年よりもさらに気合を入れて、2016年はしっかりと留学生のサポートをさせていただきます。よろしくお願いします!

生徒さんからいただく質問の中に、「やりたいことがみつからない」「留学を通してやりたいことを見つけたい」という相談をうけます。いわゆる「自分探しの旅」ですが、別に十代の子だけが悩んでいるわけではありません。年齢は様々で、多くの方から相談を頂きます。

ただ、残念ながら、自分が皆さんの職業を決めることは出来ません。そこで今回は自分の経験を元に「留学を通じて、見つける方法」をお伝えしたいと思います。


タッチ・タイピングってカッコいい


約20年程前の1995年。自分は日本で接客業の仕事をしていましたが、特に「これがやりたい!」という仕事ではありませんでした。楽しかったですし、別に仕事内容に不満はありませんが、まさに、なんとなく働いて、なんとなく毎日をを過ごしていたのです。

この1995年は”Windows 95”が発売された年で、家庭にパソコンが普及し始めた年でもあります。そんなWindowsブームに惑わされていたのかどうかは、もう覚えていませんが、自分も「パソコンが使えるようになりたい」と思いました。

といっても、何か事業を立ち上げようとか、アプリケーションを作ろうとか、そういうことではありません。最初にパソコンが欲しくなった理由は「タッチ・タイピングってカッコ良い!」です。

今思うと、なんて残念な理由かと我ながら悲しくなりますが、とにかく、海外の映画やドラマで、キーボードをパチパチ打つ姿がかっこよく見えたのです。ホント残念。

「キーボードをスラスラ打てるようになりたい!」もうそれだけで、お金をせっせと貯めて、パソコンを買いました。生まれて初めて買ったのは、AppleのPower Macintosh 7200/120というモデルで、値段は忘れましたが、「自分のお金で買うには、べらぼうに高かった」ということだけは覚えています。

Power Macintosh 7200/75
AppleのPower Macintosh 7200/120・・・画像を探すために検索してみたら、Appleのサイトに説明がありました。

 Power Macintosh 7200/120(1996年発売)
Power Macintosh 7200/120は、今話題のインターネット&イントラネット用端末として利用でき、社内外との電子メール、表計算、ワープロなど、さまざまなアプリケーションを利用するビジネスユーザに最適な、高性能とお求めやすい価格が魅力のコンピュータです。


謳い文句が”今話題のインターネット”ですよ。もうこの一文だけで、どんな時代だったかわかってもらえるでしょうか。

ただ、とにかく買ってしましました。時間があれば電源をいれ、まずは「a」から「z」まで打っていました。その後は、「あ」 から 「ん」まで、ひたすら入力。とにかくブラインドタッチができるように、ひたすら練習です。やればやるほど、どんどん打つスピードは早くなりましたが、早いだけで、他は何も出来ず、正確には「何が出来るか」もわかっていなかったのです。

ググれよ。と思いますよね

「なになに。林さん、だらしない。調べればわかるでしょ」と思うかもしれませんが、インターネットがやっと日本で普及し始めた年です。Googleなんてありませんでしたし、そもそも素人には、インターネットに繋げるまでの工程が難解すぎました。

本屋で調べたところ、パソコンの他に”モデム”と呼ばれるものが必要で、しかも家の電話回線でつなぐことを知りました。ヨドバシカメラに足を運びモデムを購入し、ワクワクしながらパソコンと自宅の電話線につなげても、うんともすんともいいません。どうやら、インターネットプロバイダーというところで、ユーザー名とパスワードを貰わないといけないようです。「こんな面倒くさい事をしないといけないのか。」と思いつつも、とにかく知識をフル稼働し、様々な設定を進めました。

ついにインターネットというものに繋がりました。これで世界中の人と繋がることが出来るようです。が、トップページが開くまで3-4分かかり、見ても何が楽しんだかわかりません。難しいことばかりです。検索サイトなんてありません。ニュースサイトもありません。WEBサイトの作り方もわかりませんし、作る理由も載せる理由もわかりませんでした。

書店に足を運んでも、WEBサイト作成のノウハウ本が出始めえた自体で、ページ一枚を使って「文字を太字にする方法」を説明していました。また、メールもありましたが、送る相手がいません。なぜなら、自分の友達は、インターネットに繋がるパソコンを持っていませんでした。電話で話せばいいわけですから、メールで連絡する理由が無かったのです。

ただ、そうこうしているうちに、「もう少しパソコンを使って知識を身につけたいなー。パソコンを使った仕事は出来ないかな?」と考えました。一人暮らしをしていましたし、パソコンを覚えながらお金をもらえるなら、いいんじゃないかと。ちなみにこの時点でも、「a-zまで早めに打てる」が自分がパソコンで出来る唯一のことでした。

となれば、すぐに仕事探しです。今考えても無謀ですが、履歴書にはパソコンを使った仕事の経歴は一切ありません。この時は「パソコンの知識、あまり(というか全然)ないけど大丈夫かな?」ということよりも、「採用されて、自分がどうしても使い物にならなかったら、首にされるだけだな」と考えてました。

面接官の「パソコンは使えますか?」という質問がきました。そもそも、面接官は「パソコンを使える」=「エクセルやワードも使えるよね」という意味で聞いてきたと思うのですが、自分は「ブラインドタッチができるから、パソコン使えるってことだよね」程度の考えでした。ですから、答えはしっかり「ハイ。パソコンはAppleのPower Mac を使っています」と答えていました。

嘘ではありません。単に答えがトンチンカンなだけです。

結果は、なぜか合格。

ですが、実際、仕事がスタートしたらわからないことだらけでした。仕事で使うパソコンがMACではなく、Windowsだったため、「いやー、MACだったらわかるんだけどなー」の連発。ですが、会社の仲間達に助けられて、仕事を続けることが出来ました。

自分は上記で見つけた仕事を通じて、パソコンを使う上での最低限の知識を身につける事ができました。最低限の知識というのは「どれくらい勉強したら、どの程度の知識が身につくか」という点も含めての知識です。

さて、その後は「海外にもっと行ってみたい」という理由で、オーストラリアにワーキングホリデーで渡航します。

この頃のオーストラリアのWEBサイトは、日本から数年遅れているデザインのものばかりで、自分の知識でも、多少良いページに作りなおすことができました。そうこうしているうちに、→オーストラリアの留学関係のWEBサイトを作る仕事を見つける → WEBサイトを作成しいたら、留学の知識が怒涛のスピードで身につく →生徒さんのサポートをするのは楽しいと感じはじめ→ 会社でビジネスビザ&永住権取得もサポートしてもらえる→ 今の仕事で、引き続き生徒さんのサポートをしており、ブリスベンで楽しく働いている。

自分は、留学エージェントで働くことを目指してオーストラリアに渡ったわけではありませんが、上記のような流れで、今のお仕事に巡りあうことが出来ました。

後半に続きます

林 真生 / Hayashi Masuyo

オーストラリア、ブリスベン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I008)。日本では販売業、IT関連業に携わり、海外といえば旅行でヨーロッパやアメリカを訪れる程度。そんな中、友人のススメもあり、2002年ワーキングホリデーでゴールドコーストへ。右も左もわからない中、留学代理店(現職)のWEBサイト制作をする機会に恵まれ、1年間夢中で専門知識を身につける。その後、勤務先のサポートを得て2006年に永住権を取得。2年後、新オフィス開設に伴いメルボルンに転勤、約7年間をメルボルンで過ごす。しかし、QLD州の暖かさが忘れられず(?)、 2015年7月にQLD州に戻り、現在ブリスベンオフィスの留学カウンセラーとして、全力で留学生のサポートを行っています。このカウンセラーに質問する