現地到着後に気がつく出発前にやっておけばよかったこと。


多くの留学生が現地到着後に気がつくのは、「日本のことをもっとよく知ってから来るべきだった」ということ。ん?日本人なのに?何をいまさら。。。なんだけど。日本の教育がどうのこうのと言うと、範囲が広がっちゃうので、その辺は割愛するとしても、近代史、現代史をぜんぜん知らない日本人留学生がほとんどということ。

大きく歴史といわなくても、少なくても自分史は、説明できるように準備して来ないといけない。自分の生まれ育った街、日本のどのあたりに位置するか?人口は?歴史は?経済や特産は?学生のときはどんな勉強をしたか?働いていた会社は?どんな仕事?その他全般では、政治、宗教、習慣・マナー、食、治安など。

語学留学してみると、クラスの中で自己紹介なんて当たり前です。
「My name is ○○・・・・ That's all」
では、寂しい・・・。授業の課題の中や、何気ないクラスメートとの会話の中で、日本を紹介することも多々あります。
「日本はこういう場合はどうなの?」なんて普通に聞かれます。毎日のコミュニケーション、会話の中で、何気なく日本を聞かれることは他国の友達が増えれば増えるほど、機会が多くなる

そんなときに、自分史というフィルターを通して、日本を伝えられる自分と伝えられない自分。どちらの方が留学期間を通して、他国の生徒との交流が深められ、魅力的に映るか。。

国際交流、異文化交流に関して日本人は受身に捉えて、海外に行くことで身に着けるものだけを考えがちです。これは間違いではないですが、交流ですから、他国から留学しに来ている生徒も日本人のクラスメートの話と言うフィルターを通して、日本を見ます。

たとえば、語学学校でタイ出身の生徒とクラスメートになったとします。自分はタイという国を、その彼(彼女)というフィルターを通して知ることになります。その逆もありで、その彼(彼女)は、自分というフィルターを通して日本を知ることになります。

持っているフィルターは、真実であり、そして知識深く、そして興味引くものでありたいですよね。

というわけで、留学前の準備でよく聞かれること、何を準備したらよいですか?には、もちろん、できる限り英語力を高めること、費用の貯蓄、プラスで日本を知ること、です。

英語力を高める、貯蓄をする、は短期間では難しいですが、日本人が日本にいて、日本を知る機会はそこら中に転がってますからね。留学期間よりも、準備期間(日本にいる期間)の方が長いことに、現地到着後に気がついては遅いんです。(違う意味で外から日本を知るってこともありますけどね)

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で、何でこんな話をしているかというと、写真の本がとても気になるからです。
※世界が大切にするニッポン工場力
発売当初は世界中のiPodを、たった5人の日本の熟練工が鏡のように磨き上げてきた!! とか、読んでみたくなりません??

ぜひ留学前にこんな本も読んでほしいなーなんて。現地到着後の会話ネタはできる限り仕込んできましょう。笑

齋藤 新 / Arata Saito

オーストラリア、アデレード在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I009)。1999年、経済連を退社し、ニュージーランドに留学→2000年、ワーキングホリデーでオーストラリアへ。現地の旅行会社勤務などを経て、2002年より現職。クイーンズランド州、ニューサウスウェルズ州、南オーストラリア州の主要都市を移り住み、現在に至る。語学留学、TAFE専門、大学・大学院留学への留学相談、アデレードオフィスでのサポートと様々な形で留学生と接する日々。このカウンセラーに質問する