留学生の必需品=スマートフォン
先日、総務省が発表したデータによると、日本人のスマートフォン使用率は、全体で6割を超え、年代別では、20代が94.1%。30代が82.2%が、40代72.9%と、いずれも高い数値だったようです。
20代の94.1%は凄いですね。もう「全員が持っている」と考えてもいい気がします。
自分も、日々生徒さんとオフィスでお話していますが、今となっては「スマートフォンを持たない留学生」はとても珍しく、いわゆる「ガラケーも持っていない生徒さん」は、ほぼ皆無です(電話番号がないといろいろ不便ということもありますが)。
特に初めての土地で、Google Mapなどの「地図アプリ」が、絶大な力を発揮します。多少道に迷っても、地図アプリさえあれば現在地が正しく分かるため、大きなトラブルにあうこともありません。
しかし、日本では当たり前に使っているスマートフォンも、そのまま海外で利用するとなると、そう簡単にはいきません。日本では、端末購入時に契約したキャリア(携帯電話会社)でなければ、電話として利用することが出来ないという規則。いわゆる「SIMロック」がかかっていたためです。
日本で契約するスマートフォンは、基本的にどの機種もSIMロックがかかっていったため、オーストラリアでは電話として使うことができず、多くの留学生は「現地で1台、スマートフォンを契約(電話用)」と、「日本から1台スマートフォンを持ち込む(主に住所録やLINE,FACEBOOKなどのお気に入りアプリ)」の2台持ちで留学生活を送る方が大半でした。
SIM解除義務化がスタート
しかし、2015年5月より「SIMロック解除義務化」がスタートしました。つまり、オーストラリア渡航前に日本でSIMロックを解除してくれば、現地でSIMカードだけ購入するだけで、日本と同じスマホを使えるようになりました。これは超絶便利!!そこで、今回は各キャリアごとの解除規則情報をまとめてみます。
キャリア | NTT | AU | Softbank | |||
端末発売時期 | 2015年4月以前 | 2015年5月以降 | 2015年5月以降 | 2015年4月以前 | 2015年5月以降 | |
SIMロック解除 | △ | ◯ | ◯ | △ | ◯ | |
解除制限期間 | なし | 購入日から6ヶ月経過していること | 端末購入日から180日間経過していること | なし | 端末購入日から180日間経過していること | |
解除可能な端末 | 中古 | ◯ | ☓ | ◯ | ◯ | ☓ |
自分で購入 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
解除方法と解除費用 | 店舗 | 3000円 | 3000円 | 3000円 | 3000円 | 3000円 |
電話 | ☓ | 3000円 | 3000円 | ☓ | 3000円 | |
WEB | ☓ | 無料 | 無料 | ☓ | 無料 | |
解約済み端末のSIMロック解除 | 制限無し | 3ヶ月以内 | 制限無し | 90日以内 |
◯は対応可能、☓はできない、△は機種によって対応可能。という意味です。
SIMLOCKを解除する上での、幾つかの注意点
現状は、すべてのスマホのシムロックを解除できるわけではありません。特にiPhoneやiPadについては、SIMロックを解除しないキャリアが多いようなので、ご自身のスマートフォンが、「SIMLOCK解除対応機種」かどうかは、一度携帯電話会社のスタッフに相談&確認してみましょう。
また、AUの場合は、2015年4月以前に販売された端末(スマートフォン、タブレット、WIFIルーター含む)は、原則SIMロックを解除できないようです。あくまで、2015年5月以降に販売された機種に限ります。
さらに、国によって回線状況は違います。日本では問題なく使えていたスマートフォンでも、オーストラリアでは繋がりにくいエリアや、周波数帯によってはつながらないこともあります。回線状況などは、オーストラリア到着後でなければわかりませんが、現地到着後にSIMカードをいくつか購入し、回線状況をテストした後に一つに決定する生徒さんもいます。
いずれにせよ、上記の表にもありますように、多くのキャリアはWEB経由でSIMロック解除ができますし、もしオーストラリア到着後に、何らかの理由で自身のスマホが利用出来なければ、現地で携帯を借りれば良いだけです。
現時点で「オーストラリア到着後も自分のスマートフォンが利用したい!」という方は、SIMLOCKを解除してから渡航頂くことを、オススメします!