過去に住んだQLD州、NSW州、そして今のSA州、を比較してみるとアデレードは、エコについて最先端?なのではと思っていたところ、それもそのはず、アデレードは「オーストラリアで最も環境に優しい都市」と言われているんですって!
アデレードは、この10年間、グリーンプロジェクトとして持続可能な都市を目指していて、地球環境と人々の暮らしを大切にすることを念頭に様々なものが作られているそうです。
[その1 エコバック]
生活において、判りやすい例をあげると、南オーストラリア州でのスーパーやホームセンターでの買い物ではレジで詰めてくれるビニール袋(プラスティックバック)は1枚10セント〜15セントで別売りです。無料では貰えません。この別売りのプラスティックバックは、他州のスーパーで無料で貰える袋よりも頑丈に出来ているので、次回からエコバックかわりに使えます。

エコバックは、アデレードでは生活の一部として当たり前で市民の殆どがエコバックで買い物をする必需品となっています。毎回、袋代金を払うのはアホらしいので、エコバックをもって行くのは当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。
自分はシドニーではいつもレジで無料のプラスティックバックに詰めてもらっていましたが、ココ、アデレードではエコバックを4~5枚にチラーバック(保冷)を1つと必ず持参して買い物に行きます。
ちなみにファーストフードのケンタッキーですがアデレードではビニール袋は貰えません。マクドナルドやハングリージャックスは紙袋ですもんね。
[その2 リサイクル]
ビール瓶やカン、ペットボトルが1個10セントでリサイクルされます。郊外に回収所があるので持ち込むことで、本数に応じてリサイクル代金と交換してくれます。これは全豪でもアデレードのあるSA州とダーウィンのあるNT州のみです。

アデレード市民の台所であるセントラルマーケットでは廃棄物の85%以上がリサイクルされています。コンベンションセンターのワームファーム(ミミズ)800,000匹が食品廃棄物を肥料に変えるリサイクルをおこなっているんですね。
イベントについて言えば、アデレード最大の音楽イベントのWOMADelaideは、ゴミゼロのイベントとして有名ですし、Hilton Hotel Adelaideはゴミの削減、電気や水の節約でホスピタリティ業界のグリーンプロジェクトのリーダー的存在です。
[その3 太陽光発電]
The World's First Solar Electric Bus、全世界ではじめて、太陽光発電によるソーラー電池バス Tindo が走っています。

Tindo のエネルギースタンドのあるセントラル・バス・ステーションも、天井に敷き詰められた太陽光パネルからの電力が利用されています。

アデレード市内のRundle MallとRundle Streetの角にあるRundle Lantern(アデレード市の管理)はビル内の電力を100%太陽光発電でまかない、ビル内で使用される電球は全て消費電力を抑えたLEDを使用しています。

さらにアデレード市民の台所であるセントラルマーケットも同様に駐車場(U-PARK)の天井に敷き詰められた太陽光発電で電力をまかなっています。

そして一般住宅への太陽光発電の普及率は全豪の中でもとても高く、各家庭で捻出された電力で電力会社より電気料金のディスカウントを受けれます。

[その4 ウォータータンク]
夏は乾燥(湿度10%前後)、40度以上の猛暑日があるアデレードにとって、水はとても大きな問題。各家庭では、大きなウォータータンクを1台置いて(最近では地下に埋められるタイプも多いそうです)、雨が降った時に大量に貯水します。貯水された水は、庭用に使われたり、濾過されて生活用水に利用されます。

まとめ
エコの暮らしが当たり前だと思えるレベルで市や行政が管理し、ときには市民や企業が自発的に暮らしの中に取り入れていく、それが出来る環境なのか、それを考えると、アデレードはとてもバランス感覚がいいなーと思っています。
あ、そうそう、少し前の記事ですが、犬のウ○チを燃料に公園の街頭の灯りに出来るんじゃねー?なんてのもあるようです。コレが出来たらオーストラリア初の犬ウ○チ発電ってヤツですね。
Dog poo could be used to run lights at North Adelaide Dog Park
http://goo.gl/EVHZ4f
環境問題や自然エネルギーをキーワードに勉強してみたい方、アデレードなら毎日の何気ない生活の中からも学べるかも?ですよ。