メルボルンの現在の様子、お伝えします!

日本に住んでいると、他国についてネットニュースを目にしたりすることはできますが、なかなか現地の”ほんとうの姿”を知ることができませんよね。

現在日本でメルボルンの語学学校や大学のオンライン授業を受けている人、来年メルボルンに留学予定の人、現在メルボルンを留学地として候補にしている人、などなど様々な状況の方がいらっしゃると思います。

本日はそんな方々に、メルボルンの市内近郊に住んでいる私から、"メルボルンの現状"、そして、現在だからこそ見られる"新鮮で新しいメルボルンの街の風景”をご紹介したいと思います。

以前6月に「ロックダウン後のメルボルンってどんな感じ??」で近況はお伝えしましたが、あれから大分メルボルンは状況が変わりました。

ちょうど春が訪れて現在は大分暖かくなっているメルボルン。

あれから3ヶ月半、ロックダウンや、Stage4への厳しい規制をすることで、今メルボルン(ビクトリア州)は大分状況が安定してきました。

ロックダウンと聞くと「メルボルンはそんなにコロナの状況がひどいんだー」という風に思う人もいるかもしれませんが、ピーク時で多い時もありましたが、今は感染者数はとても下がっています。

ですが、今後も死者や重傷者、医療従事者の負担をなくすために、規制は徐々に緩めているので、まだまだ完全に自由というわけではないですが、それでも光が見えてきたような気がします。

▼現在のビクトリア州の感染者数

9月29日に発表された新規感染者数、現在の感染者数や検査数です。


死者がまだ出ている事はとても悲しいことですが、先週あたりから新規感染者は10人前後となっています。一時期のことを考えればかなり安心して外に出られる状況にはなってきました。 

そして、感染者数が少なくなっている今でも「マスクをしないと罰金は200ドル(約1万6千円)」という規則はまだありますので、皆がマスクをしている状態は、外出するのにとても安心できます。

▼どんなことが許されているの?

ビクトリア州では、ロードマップに沿って現在徐々に規定を緩めていっています。

9月28日〜はこのような事ができるようになっています

(1)外出可能な時間の規制なし
(2)5キロ圏内の移動(買い物、医療、エクササイズ、必要不可欠な学校/仕事)
(3)運動を含む屋外での集まり(2家族で合計5名まで)は2時間まで
(4)レストラン,カフェなどは引き続きテイクアウトのみ
(5)一人暮らしをしている方は1名のみ自宅に招き入れる事が出来る
等々
*上記の規定はメトロポリタン圏内の地域に限ります。郊外(バララット、ジーロング等)はまた規定が異なります。

また10月末からはレストランやその他の販売店がオープンしていく予定です。

▼現在のメルボルンの街の様子ってどんな感じ?

まだ規則はあるといっても、2時間の運動や規定内の屋外の集まりも出来るので、外に行くとたくさんの人がニコニコしながらおしゃべりを楽しんでいたり、それぞれのトレーニングに励んでいる姿をよく見ます。なので、街全体にネガティブな雰囲気が漂っているのかというと全然そういう感じではないです。

5キロ圏内ですと2時間散歩が出来るので、私も毎日のように外の空気を吸いに散歩に出るようにしています。

幸い私は、市内中心地が5キロ圏内になるので、市内に散歩に行ったり、近所の公園や川沿いを歩くことができるので、とてもいい気分転換ができています。

メルボルンのいいところ、それは市内近郊でも緑や公園、そして水辺が近くにあること!です。これはロックダウンを経験して、改めて感じたメルボルンの良さでした。

▼コロナ前とはまた違う街の様子。それもまた新鮮です!

特に、市内の街の様子はコロナ前とまた大分変わりました。通常のメルボルンといえば、市内は特に観光客、そして、働いている人などで活気に溢れています。

ですが、現在は観光客も入ってこれませんし、移動も5キロ圏内なので、それ以上離れた場所に住んでいる方は市内にも来れないため、市内の景色が現在ガラリと変わっています。

ですが、そんな人がいない静かな市内の景色もまた新鮮でカッコいい♪ 

すでにメルボルンに住んでいた人、観光で来たことがある人、テレビで見たことがある人は、コロナ前の”活気があるメルボルン”がイメージとしてあると思いますので、今日はそんな”イメージとは違うメルボルン”を皆さんにご紹介したいと思います。

●フリンダース駅
スワンストン通りに面したフリンダース駅の入り口はメルボルンの象徴としてたくさんの映像や写真が使われています。ここの駅前の交差点はいつも人で溢れてますが、今は人はちらほら、そして、デリバリーの自転車が多く街を走っています。

そして夜のフリンダース駅もほんとうに綺麗です。ライトアップは今も行われているので、いつもよりもっと眩しく感じます。トラムはいつものように走っているので、メルボルンの象徴と言える「フリンダース駅とトラム」は見ることができて、人がいなくても風情があります。

エリザベス通り側から見るフリンダースの夜景もとても素敵です。

●バーク・ストリート
こちらは買い物通りとして有名なバーク通り。通常は沢山の買い物客や、バスキングと呼ばれる路上パフォーマンスをする人々で溢れるこちらもいつも忙しい通りです。

通常はバスキングが盛んに行われているので、どこからともなく音楽が聞こえてくるのですが、現在はしーーんとしております。デパートも現在は閉店中です。今この辺りを歩いてみると「この道ってじつはこんなに広かったんだ!」って新たに気付かされます。

ちなみに夜はこんな感じ。

H&Mやマイヤーの建物はライトアップされているので、静かに美しく佇んでいます。

●ホイザー・レーン
ここは観光客に大人気の写真スポット。メルボルンにはホイザー・レーンのようなグラフィティーアート(壁アート)の路地がたくさんありますが、ここはとても長くすべての壁がアートで覆われているので、メルボルンに来た人は必ず写真を撮りに行くのではないでしょうか?

現在は観光客もいないため、私が通った時は人0でした! こんなことは初めてでとても不思議な気分でしたが、またそれはそれでアートがとてもかっこよく見えて、新鮮な気分で楽しむことができました。

●州立図書館
州立図書館の前は芝生になっていて、いつもは沢山の方が寝転んだり、日向ぼっこをしたり、おしゃべりをしたりという光景が広がっている場所ですが、現在は芝生にはカモメしかいませんでした(笑)。

そして、この銅像はビクトリア州の初代副知事であり、州立図書館の創設者の一人であるチャールズ・ラ・トローブさん。

何十回も前を通っているのに、いつも混んでいるから存在感が薄いのか今回初めて存在に気づきました。気づけてよかった新たな発見です。ラ・トローブ大学やラ・トローブ・ストリートも彼の名前からつけられていて、メルボルン市内に公園や緑地が沢山あるのも彼の功績によるものだそうです! 

州立図書館には外にも中にも沢山の銅像があります。今度行かれるときには、銅像をみて、その意味や由来を調べてみるのもいいかもしれません。

「The sinking library(沈む図書館)」と呼ばれる図書館の前にある、このアートもとても興味深いですよ!


今回は、散歩の時間を使って歩いてみた今のメルボルンを共有させて頂きました!ちょっとでもメルボルンにいるような気分になれると嬉しいです。動画も是非お楽しみ下さい!

大橋 麻衣子 / Maiko Ohashi

オーストラリア、メルボルン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I138)。初めての留学は、シドニーでの短期留学。その後、パースでのワーキングホリデー生活を経て、2006年 ゴールドコーストで、調理師とホスピタリティーの専門学校に進学。レストランで調理師として3年働いた後、キャリア転換でメルボルンへ。日本での事務と接客経験、そしてオーストラリアでの留学経験を活かすため、現職に就く。シドニー、パース、ゴールドコースト、メルボルンと、ほとんどの主要都市で暮らした経験から、都市によって色の違うオーストラリアの良い点・悪い点も含めた留学カウンセリングを行う日々。このカウンセラーに質問する