本気記事を書いて" /> 外人さん - オーストラリア留学センター スタッフブログ

外人さん

当社の関川が、本気記事を書いていたので、熟読してたら、記事の中に「差別の目」という言葉が。

この点について、ちょろっと書いてみます。

生まれも育ちも千葉っ子な自分としては、もちろん普通の日本人なわけで、地元で幼稚園→小学校→中学校と千葉県千葉市で過ごして来ました。ただ、一点違ったのは、母親がフィンランド生まれだったので、いわゆる「ハーフ」として生まれ育ったことです。

今となっては全く珍しくもなんともないんですけど、自分の時代はあまりハーフっていなかったんですよね。特に幼稚園から中学にかけては、学校では自分くらい(だったはず)。

完全日本人だらけの中に、見た目が違う子供が一人。これ、どういうことが起きるかというと、「外人さん」という称号を嫌でももらうことになります。関川のブログにあったような、言葉の壁は全くないのですが、基本、常にアウェイというか、ホームがない感じ。フィンランドに行っても結局ハーフなのでフィンランド人から見たらこれまた「外人」ですし、それこそ言葉が全くわからないので、本当のアウェイになってしまいます。

そういう意味で、結構早い段階で「ほほー、これがサベツってやつか」というのに気づくことになります。

"子供は残酷な生き物"とはよく言ったもので、確かにその通りです。傷つくかもとか考えずに言葉を投げつけます。「デブ」「ハゲ」「外人!」「国帰れ」みたいな言葉を毎日全力投球でぶつけてきます。

デブじゃなしい、禿げてもいないけど「外人じゃない」といっても、通じません。自分も子供なのでどうしようもありません。対応の方法がわからないというか、うっかり「やーい、日本人」とかいったら、自滅です。こういうのってどう受け取るか次第だとは思うのですが、自分は決していい気分ではありませんでした。

特に小学校の頃は「あー、見た目が日本人ぽかったらなー」とか思いました。そういう見た目の違いが、モヤモヤの原因だと思っていたわけです。これをなんとかしたいなと。

そんな時に「ワカメを食べれば髪の毛が黒くなる」「きゅうりを食べたら眉毛も黒くなる」というニュースが入ります。ソース元は近所のおばちゃんです。自分は小さい頃、もっと髪の毛も茶色くて、出来ることなら黒くしたかった。この時代に「Google」がなかったのが今となっては悔やまれますが、もちろんこの裏ニュースに飛びつきました。

ある日から、キュウリとワカメのおねだりです。家の中に”きゅうりの浅漬け"とか、"わかめラーメン"とかが増えて、自分は暇があっては食べてました。父親も、自分の意図を知っていたのか、勘違いしていたのかわかりませんが、「おお、そんなにキュウリやワカメが好きかー」って感じで、袋いっぱいに「増えるワカメ」も買ってきてくれました。

が、どんなに食べても、髪の毛も眉毛も、まったく1mmも変わりません。伸びるけど色は変わらず。

それどころか、キュウリ+ワカメの化学反応で、ぐんぐん身長だけは伸びてしまい、これまた外人さん具合がアップしてしまう事になります。

日々試行錯誤です。なんかモヤモヤがあるのですが、それが何かはわかりません。もちろん、ワカメとキュウリには幻滅しましたが、食べ物のせいにもできません。増えるワカメはあんなに残っていますが、八つ当たりって言っても「コンチクショー!」って言って、キュウリ折るくらい。まあ、その折ったキュウリもマヨネーズで食べます。

その中で、方針をがらっと変える作戦にでます。「外人さんでいいじゃないか。差別と仲良く付きあおう」と、どこかの政党みたいにマニフェストの大変更です。だって、外人という見た目は変わらないわけですし、なんとなく、そうした方が楽な気がします。楽が一番です。

すると、「外人!」とか言われた時の、対応方法が「そうじゃない!」から「そうだけど、何か?」に変わっていきます。認めてしまうと、相手も意外と噛み付いてきません。噛み付くからこそ、相手が面白がるわけです。そうやって、今後一生付き合うであろう「外人さん」を取り込んでしまうことで、一つもやもやが消えていったんですね。

ちょっと、文章の着地点が危うくなってきたので、まとめに入ります。

自分は生まれてから早い段階で「他所の国から来た人」という見られ方をするのは、それはそれで良い経験だったんだろうなと思います。生まれてからずっと留学生というやつですね。だから、オフィスで相談を受けるときにも、「差別」という言葉を口にする生徒さんの気持ちが、わかります。そんな経験をしてきているので、「差別はある。からどう乗り越えるか」として、アドバイスしています。海外留学を検討している人は、ある程度この「差別」に対応してく必要があって、逆に「差別なんてない!」って思っていると、いざ差別にあったときに、ダメージがでかいかもしれません。

そして、まあ子供なんて、直感で動いているだけで、なんだかんだで道を見つけるんですけど、この直感で動くのは大事だなと思ってます。うっかり"大人”になってしまうと、失敗した場合の事に目が行き過ぎて、やりたいことと、やらないといけないことのバランスがおかしくなります。

あと、キュウリをあんなに食べたのも、方向はどうであれ、「変えたい」と思って行動したことです。これはこれで良かったと思ってます。怪しいニュースに踊らされて、キュウリとワカメをバカ食い。そして、最終的に髪の毛は黒くなりませんでしたが、それでも、変えようと思って行動したことで、結果的に一つの答えが見つかりました。

実は「何かを変えたい」と思って相談してくれる人は沢山いますが、その中で実際に行動を起こすのはまた限られた人なんですよね。「今の会社を変えたいんです!」「もっと、こうなりたいんです!」とか、いっぱい相談してくれるのですが、本当にそうしたいのであれば、やっぱり"行動"した方がいいです。準備も大事ですけど、自分から行動しないと何も変わらないので。

ということで、セブンイレブンで「きゅうりの浅漬」を食べたら、身長が伸びたというお話でした。

林 真生 / Hayashi Masuyo

留学カウンセラー歴22年。オーストラリア、ブリスベン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I008)。

2002年にワーキングホリデーでゴールドコーストへ渡航し、現在の勤務先である留学代理店で、WEBサイト制作に関わったことをきっかけに留学業界に入りました。その後、2006年に永住権を取得。メルボルンオフィスで約7年間勤務した後、2015年にクイーンズランド州へ戻り、現在はブリスベンオフィスで留学生のサポートを行っています。

これまで多くの留学生を見てきて感じるのは、留学で大切なのは「学校に入ること」だけではないということです。現地でしっかり学び続けられるか、思い通りにいかない時にどう乗り越えるか、そしてその経験をその先の人生にどうつなげるか。その部分まで考えることが、本当に大切だと思っています。

高校生の大学進学、大学生の休学・認定留学、社会人のキャリアチェンジ、保護者の方からのご相談まで、留学の目的や不安は一人ひとり違います。学校名やコース名だけで判断するのではなく、英語力、成績、費用、将来の目標、現地での生活まで含めて、現実的に続けられる留学プランを一緒に考えていきます。

留学を決めること自体、大きなチャレンジです。ただ、せっかくオーストラリアに来るのであれば、そこからさらに一歩踏み込んで、現地でいろいろなことに挑戦してほしいと思っています。自分は、そうやって挑戦する留学生を、ブリスベンの現地カウンセラーとして全力で応援します。このカウンセラーに質問する