シドニーのEthnic Communities


言わずもがなシド二ーはオーストラリア最大の都市ですが、このシドニーを支えているのは、全世界からやって来る数万単位の移民がもたらすパワーなのでは?と思う今日この頃。その新しくやってくる移民が、新しいシドニーを日々つくっていくのですが、シドニーを表現する言葉として、マルチカルチャリズム、多文化主義を代表する都市などと良く表現されます。僕の住むインナーウェスト線の各駅停車で一駅毎に街を歩けば、様々な国のコミュニティがあり、ちょっと遠出してシティから30km圏内の街に足を運べば、世界のほとんどの国に旅行した気分になれるほど、様々な国のコミュニティがあります。

いつかのTV NEWSでも色んな言葉を使いシドニーを称してました。「地球上、稀にみるコスモポリタン都市」、「全世界の縮図」などなど。一見、大袈裟に感じますが、実に言い得てると僕自身は思います。その全世界の縮図と言われるシドニーの多国籍エリアで大きなものから小さなものまで以下にご紹介。

■中国系・・
Ashfield (シドニーのリトル上海)
Eastwood(広東、北京系)
Strathfield (上海系)
Hurstville(中国系)
Chatswood(香港系)
Cabramatta (漢民族)

■韓国系・・
Strathfiled
Campsie
Eastwood

■イタリア系・・
Leichhardt (シドニーのリトルイタリア)
Haberfield

■レバノン系・・
Bankstown
Lakemba (シドニーの回教徒の中心地)

■ベトナム系・・
Cabramatta
Bankstown

■ポルトガル系・・
Petersham(シドニーのリトル・ポルトガル)

■ギリシャ系・・
Earlwood
Brighton-Le-Sands
Marrickville

■セルビア系・・
Liverpool

■アルメニア系・・
Willoughby

■マルタ系・・
Pendle Hill

■スリランカ、南インド系・・
Homebush

■ポーランド系・・
Mount Kuring-gai

■トルコ系・・
Auburn

■フィリピン系・・
Blacktownとその周辺

■ユダヤ系・・
Bondi

■エジプト系・・
Lakemba

■北欧系・・
Manly

■ロシア系・・
Waverley

■インドネシア系・・
Kingsford

■南アフリカ、ユダヤ系・・
St Ives

■マケドニア系・・
Rockdale

■ごちゃ混ぜ系(アルメニア、シリア、旧ユーゴスラビア、ヒスパニック、イタリアなど)
Fairfield

Ethnic communitiesは、時代によって移り変わっていくのと、その密度など書くとすっごい大変なので、もっと知りたい人はWikipediaとか調べてみてね。
住む場所探し(シェア探しとか)の時にも、このEthnic communitiesは、ある程度参考になるかも。

今日は、上記の中から中国・韓国系の街で駅から東が韓国、西が中国と言うなかなか面白いイーストウッド(Eastwood)に行ってきました。
イーストウッド (Eastwood )は、シティ(Townhall駅)から、Northen Lineの電車で約40分。商店街の建物自体は普通ですが、お店の看板や張り紙などは、東アジアの文字がびっしりで、アジア系コミュニティーの街であることの認識が容易です。イーストウッド(Eastwood)では駅から、東側が韓国。西側が中国。駅の西側の、Eastwood Village や、メイン商店街のローストリート沿いでは、チャイニーズ・スーパーやチャイニーズレストランがところ狭しで、中国の影響が強く、東側は同じように、韓国のレストラン、韓国系スーパーが並んでいます。ただ、東側にもチャイニーズレストランもあるし、西にも韓国レストラン等あります。 数で言えば、あーーこっちが中国ね。ってすぐに分かりますが。

シドニー住民の人にとって「韓国人街」といえば、ケンプシー(Campsie)やストラスフィールド(Strathfield)を思いつく人が多いかと思います。僕もそうですね。聞くところによると、先人の韓国人移住者は、ケンプシーに多く定住していましたが、ココ数年コリアンコミュニティーが、ケンプシーからストラスフィールドへとなり、現時点ではストラスフィールドが最大の韓国人街になっています。ただ、ストラスフィールドが20~30代の若者向けの街になり、コリアンコミュニティーの中でも、落ち着いた環境を望む、子供のいるファミリーやリタイヤされた方々がイーストウッドへと言う流れのようです。

さて、このイーストウッドに何をしに行ったか?というと、お米(日本米ね)や食材を買いに。。(当たり前の普通でスミマセン)
イーストウッドに限らず、ケンプシーなどもなのですが、日本食料品やそれに近いものを買う場合ですが、シティ内の日本食料品店などで購入するのがアホらしくなるほど、こっちの方が安いです。毎月1回は、車で上記アジアンタウンのどこかで大量買いして来ます。

いつも思うことで、全てのアジアンタウンに共通していえることなのですが、いつも活気があり、人が溢れてます。ココは不景気なんて関係ないですね。アジアンタウンへ行き、帰宅すると普段の買い物の時よりも数倍に疲れていることに気がつきます。まるで街全体に力を吸い取られているんではないか?と思うくらいに。

そして、上記のようなこのアジアンタウンがある限り、日本人は日本の味に近いものを口にすることが出来るということです。他のアジア国籍の人々が、異国の地で頑張っているのに、日本人はどうした?なんてことは言いません。だって国民性もあるし、僕自身、日本人のアイデンティティがあり、日本のすばらしさを判っていますから。

留学生やワーホリにとって、日本食を1年食べずにいる、なんてことは出来ません。僕は無理だし。そんなとき、このアジアンタウンはとっても頼りになる存在です。

さらに、シドニー内にある多国籍エリアは、シドニーにいながらにして、いろんな国籍の料理の食べ歩きには最高なんです。やっぱり本場の味のレストランに行きたいですからね。世界各国グルメツアーが手軽に安くできて、シドニーは知れば知るほど、住めば住むほど、「素敵」なところだな。と思う次第です。うん。
※夜は治安に不安のあるところもあるので、昼に行こうね。昼ね。

齋藤 新 / Arata Saito

オーストラリア、アデレード在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I009)。1999年、経済連を退社し、ニュージーランドに留学→2000年、ワーキングホリデーでオーストラリアへ。現地の旅行会社勤務などを経て、2002年より現職。クイーンズランド州、ニューサウスウェルズ州、南オーストラリア州の主要都市を移り住み、現在に至る。語学留学、TAFE専門、大学・大学院留学への留学相談、アデレードオフィスでのサポートと様々な形で留学生と接する日々。このカウンセラーに質問する