WWOOFでのファーム体験

こんにちは。オーストラリアシドニー支店アシスタントの唯です。

日本では味わえないような広大な自然に囲まれているオーストラリア。
そんな豊かな自然を身近に感じて、その中で生活出来る方法としてファームでの仕事が一つとしてあげられるかと思います。


ただ、ファームによってはある程度の期間滞在しないといけなかったり、仕事がすぐ見つかる保証がなかったりで、学生ビザで滞在している人や、長期で都市を離れられない人にとっては、ファームに行って仕事を経験するなんて難しいと思っていませんか?

すでにご存知の方も多いかと思いますが、そんな方には「WWOOF(ウーフ)」というファームの仕事が短い期間でも経験できる制度がオススメです。

WWOOFとはWorld Wide Opportunities on Organic Farmsの頭文字で、WWOOFに登録している有機農家が、宿と食事を提供する代わりに、ワーカーが平均毎日4〜6時間の労働力を提供する制度です。
そのためお金のやり取りは発生しません。
この制度はオーストラリアに限ったことではなく、日本を含め、世界50か国以上で利用出来ます。

どうやって始めるの?

まず、WWOOFオーストラリアにワーカーとして登録します。
その際、年会費として$70ドル支払えばあとのお金のやり取りは基本的にありません。
ホストの情報が載っている本、もしくは携帯のアプリで自分にあったホストを探します。
そして載っている連絡先に直接連絡をして、訪問するというスタイルです。



実際に行ってみました。


半年ほど前ですが、学校のホリデーを利用して2つのWWOOFホスト先へ訪れました。
まず最初に訪れたのは、シドニー郊外、電車で3.4時間ほど南下した場所にあるBomaderryという終着駅から
さらに車で40.50分ほど森の奥深くに入った場所にあるプライベート農家の夫婦でした。
そこに着く前にちょっとしたハプニングが。
もともとは違うホストに連絡を取っており、同じBomaderry駅まで車で迎えに来てもらうはずが、事前に出発前にメールを送ったにもかかわらず、駅で待てど暮らせど、そのホストは来ない。

何度も電話をかけ、返事なく数時間ほど待ったあと、このままでは終電がなくなってしまうと思い、近郊の中心地であるKiama駅まで戻ることに。
その時、以前ホストを探している時にいい返事が来ていたホストを思い出し、場所を調べてみるとなんとこの近くとのことで、夜8時、連絡を取ってみる。
しばらくすると返信が来て、なんと受け入れてくれるとのこと!
しかし今日は遅いので、ホテルをなんとか探し、翌朝迎えにくてくれることに。


実際に会ってみたそのホスト夫婦は、本当に優しく受け入れてくれて、毎晩料理を一緒に作り、雨の日は1日中映画を見て(笑)、牧場の仕事がない日はローカルなビーチに連れて行ってくれたりしました。
ドイツ人の男の子がすでに滞在しており、その子と話すことが多く、英語を使う機会はとても多かったです。

クリスマス、年越しとそのホスト夫婦とドイツ人の男の子を過ごし、本当に貴重な2週間になりました。

生まれたばかりのヤギの赤ちゃんが2匹いました。

仕事内容はホストによって大きく異なりますが、私のホスト先では、毎朝動物にエサをあげ、小屋の掃除、必要であれば散歩に連れていく。また、家がまだ建設中の部分があったので、自然の岩をトラクターで拾って、石垣を作る手伝い、ドアのペンキ塗りなど楽しい仕事もありました。野菜畑の水やりや収穫も少し手伝いました。


2つ目に訪れたのは、シドニー郊外北に位置する、マングローブクリークという森の中、大きな崖の下にあるMangrove Yogaというヨガアシュラムでした。


このような有機農家でないホストというのも存在しており、私が参加したのはヨガアシュラムのボランティアという形でした。
世界中から毎週多くのボランティアが訪れるため、仕事の日程表が組まれ、ある日の午前中はハウスキーパーとして寝室の清掃、準備。午後からはキッチンで滞在者の食事作り。
車で少し走ったところに農場も持っているので、そこでのピッキング、雑草刈り等の仕事もありました。


ここでは、ボランティアのシフトがない休みの時や、仕事が始まる前の朝5時からヨガの教室に参加することができます。
また、食事は全食ベジタリアン料理で、化学調味料や添加物も使っていなかったと思います。ですが穀物を豊富に使ったり、非常に工夫してあり、物足りない感じはしませんでした。

まとめ
シドニーも中心地を離れるととてものどかなオーストラリアらしい風景が広がっているので、電車で2.3時間の場所でもホストを探せます。私は滞在していたところにはヨーロッパ人が多く、その人達やホストとずっと一緒なので本当にずっと英語を使います。リアルな英語が学べますよ。
最低3.4日から受け入れてくれるところや、子供も一緒に連れてきていいところなど比較的フレキシブルに募集しています。

注意点
牧場体験とは言っても、ホストは労働力を期待していますので、きちんと働くという姿勢を見せる必要があります。
行く直前には必ず再度連絡を取って、何日に来ることを知らせておきましょう。
携帯の電波が全く入らないか、繋がりにくいところが多いです。

ぜひ次回のホリデーにトライしてみてはいかがでしょうか。

森安 唯 / yuim

TAFEの環境保護と土地管理コースを専攻中。自身の学校経験や、生活に関する情報をわかりやすくお伝えし、シドニーでの生活をサポートします。

※シドニー支店アシスタントとして2016年3月から12月まで勤務(テキストはその当時の内容となっています)