留学・ワーホリは最新情報・一次情報の確認を!

SNSをみていると、留学・ワーホリ経験者が色々なリアルな情報を発信していたり、これからオーストラリア留学・ワーホリをする方たちの「教えてください!」とか「どうすればいいですか!?」等の投稿に対して、経験者や在豪者が答えたり、教えたりしているのをよく見かけます。

優しい世界でいいなぁ、情報収集も私の留学している頃に比べて格段に簡単になったなぁ、と思う反面、不確かな情報やあきらかに誤っている情報も見かけることがあります。

情報収集はSNSだけに頼らず、必ず最新の情報のチェックと一次情報も確認してください!

ケース① セカンド・ワーホリビザが取れる場所

「セカンド・サードワーホリが取れる地域マップ」みたいなものを見かけたことがあります。

セカンド・サードワーホリは、指定地域で特定の業種で一定期間働くことで申請権利を得ることができます。指定地域は郵便番号で区切られていますが、そのマップは微妙に場所がずれているものもありました。

もし、そのマップを信じて誤った地域でいくら仕事をしても、セカンド・サードワーホリのビザ申請にはつながりません。

では、セカンド・サードワーホリ対象地域の正確な情報はどこで確認ができるのか。
それは、オーストラリア移民局サイトです。

ちょっとややこしいのは、現在対象となる職種はこちらの9種類があり、職種によって対象地域が違う場合もあります(2025年4月8日現在)。

- tourism and hospitality in Northern or Remote and Very Remote Australia, from 22 June 2021
- plant and animal cultivation in regional Australia
- fishing and pearling in regional Australia
- tree farming and felling in regional Australia
- mining in regional Australia
- construction in regional Australia
- bushfire recovery work in declared bushfire-affected areas carried out after 31 July 2019
- recovery work in flood, cyclone, or other severe weather-affected areas carried out after 31 December 2021
- critical COVID-19 work in the healthcare and medical sectors anywhere in Australia, after 31 January 2020

そのため、ご自身の考えている職種がどの地域に当てはまるのかをしっかりと確認してください。

ケース② 学生ビザ申請が間に合わない!

様々な事情から準備が遅れて「学生ビザ申請が渡航に間に合わない!どうすればいいですか」といった相談を見かけることもあります。

それに対して「観光ビザで入国をして、現地で学生ビザ申請できますよ」といったアドバイスがあったりしますが、確かに以前はできたのですが、2024年7月以降、観光ビザから学生ビザの現地切り替えはできなくなっています。

経験者のアドバイスは有益ですが、それだけに頼らず常に最新の情報を確認してください。

ケース③ オーストラリアの免許証

「国際免許証で運転できますか!?」という質問も見かけることがあります。

免許証に限らずオーストラリアは州によってルールが異なることも多く、まず確認をするべきところは各州の免許ルールです。

例えば、私が住んでいるVIC州では「6ヵ月以上の滞在の場合はVIC州の免許が必要」とあったり、NSW州は「6ヵ月まで運転可能」とあります。

各州の政府ページに条件の記載があるので、そちらをご確認ください。

VIC Driving with your overseas licence in Victoria
NSW Driving with an overseas or interstate licence in NSW

SNSには色々な情報があふれ、情報収集に有効活用できますし、経験者からのアドバイス等も含めて有益なものも多い反面、情報が古かったり不正確な情報が流れたりといったこともよくあります。

SNSは情報収集に役立ちますが、情報は参考にとどめておき、必ずご自身で最新情報や一次情報を確認するようにしてください!

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する