日本の大学を卒業して、メルボルン大学の大学院へ進学。
今でも思い出したくない、大学院で大失敗したことを書いてみようと思います。
以前、日本とオーストラリアの大学の勉強量について書かせて頂きました。詳細は「オーストラリアの大学院でびっくり」をご参照。
とにかく、オーストラリアの大学では勉強量が多い。
英語は完璧ではないし、先生やクラスメートが何言っているのかよくわからないし、勉強の勝手がわからないし、とにかく慣れないことだらけで大変。
その結果陥ってしまったこと。
『一人で悩む』
チュートリアル(小集団クラス)でのプレゼンテーションの順番が回ってきた時。
プレゼンテーションは、その週のトピックと課題論文があり、それに基づきプレゼンテーションを作ります。が、どうすればよいかわからず、誰にも相談をせず、結局論文をそのままなぞる形のプレゼンをしてしまいました。全く、クリエイティビティとオリジナリティがないダメプレゼン。
あの時のクラスメートの退屈そうな顔と、チューター(チュートリアルを担当している院生)のどうすればいいんだろうこれ、という困惑した顔は、9年経った今でもはっきりと覚えています(ノД`;)
そして、各教科のエッセイの課題が出た時。
しっかりとリサーチをしてエッセイを書くのは、卒論くらいしか経験がない(日本の大学の時に、どれだけ手を抜いていたかわかってしまう・・・)。
卒論は、大学4年生の間に書きあげるので、時間はたっぷりとあります。大学院の各科目のエッセイは、2週間~1ヵ月程で書き上げます。ここでも、誰にも相談せず一人で悩むスパイラルに落ち込んでいきました。
どう書けばいいかわからない→教授やチューターに相談しない→手さぐりでとりあえず進める→何を参考にしていいのかわからない→時間がかかる→とりあえず書いてみるものの英語の間違いがある→撃沈 (/TДT)/
こうなると、
授業がわからない→相談しない→クラスに行きたくなくなる→でも行かないと単位を落とす→ストレス→ふさぎこむ→英語も自信なくなる→クラスメートとの関わりもなくなっていく→ますますわからなくなる・・・・、という別の負のサイクルにも陥ってしまいます。
大学院1セメスター目は、「大学院なんて来るんじゃなかった!!オーストラリアなんて嫌いだ~~!!!!」と心の中で叫んでいた記憶があります。
by Kelly Teague
そんな自分でしたが、変わったのは大学の2セメスターに入ってから。
『そうだ、聞けばいいじゃん』
と、気付きます。
まず、クラスメートに助けを求めました。
「ごめん、ちょっと教えて~~!!」とか、「エッセイの進み具合どう??」とかを聞いて、お互いに情報交換をしたりするよになりました。
また、オーストラリアの大学には、留学生用の色々なサポートが準備されています。
メルボルン大学の場合は、留学生サポートの1つに、英語のチェックがあります。
エッセイ等の英語に、文法ミスや表現のおかしなところがないかをチェックしてくれるサポートで、その時に、エッセイの構成等のアドバイスももらえたので、チェックをしてもらってからは、エッセイの得点が格段にアップしました。
そして、教授やチューターにも質問をしに行くようになりました。
オーストラリアの大学・大学院では、エッセイトピックに充分注意して下さい。
エッセイトピックが何を問うているのか、しっかりと理解をしないと、的外れなエッセイになってしまい得点がもらえません。エッセイトピックでちょっとでも曖昧な点があれば、教授やチューターに聞いて下さい。
オーストラリアの教授やチューターは、質問をしてくる学生をすごく助けてくれます。
ただし、「わかりません、教えて下さい」という質問の仕方はNGです。
「自分はこう思っているのですが、どうでしょうか?」とか「エッセイの構成をこんな風に考えてみたのですが、どう思いますか?」と言ったように、必ず自分の解釈や意見を伝えて下さい。
回りに助けを求めだすと、セメスター1の時とは比較にならない程、課題をするスピードが上がり、成績もアップし、大学院生活が上手く回るようになりました。セメスター1とセメスター2で同じチューターが担当になったことがありますが、「Takeshi、エッセイがものすごくよくなっているけど、どうしたの!?」と驚かれました(笑)
わからなければ誰かに聞く。
当たり前のことなのですが、これまでとは違う環境でストレスを受けると、普段は当たり前のことでもできなくなることがあります。
オーストラリアの大学・大学院での勉強は大変です。
でも、クラスメートの協力、大学のサポート、教授やチューターの助け、声をあげれば色々なバックアップ体制があるので、それをフル活用して、大学・大学院生活を楽しんで下さい(^^)/