就活で活かす〜質問力を磨こう〜

最近「逆質問採用」なんていうのも出てきましたが、みなさんは質問力について考えたことありますか?

就活をされた方はご存知と思いますが、面接の最後に「最後に質問はありませんか」と聞かれることがあると思います。
もちろん、分からなかったら聞いてね、という意味もありますが、もうひとつ、質問力というのも見られています。
その人の質問力(質問内容、質問の質)で、どのくらいその企業・業界・職種に興味や理解があるのかというところが伝わってくるんですね。
そういう意味ではどのくらいその会社に入りたいかのアピールタイムでもあります。

私は以前企業で採用担当として面接官もしていましたが、ただ質問だけを投げかけられた時、逆に「あなたはどう思いますか?」と聞き返すことがありました。
一見ちょっといじわるに思えるかもしれません。

面接官はみなさんがいくつもの企業の選考を受けていていることも理解していますし、天秤にかけていることも知っています。

だから、どのくらいちゃんと会社や事業内容、業界について知っていて、分析して、考えて、今面接に挑んでいるのかを見たいんです。

そして、質問において大切なことは、「自分が調べたり考えたことに基づいて仮説を立て、自分の意見を伝えた上で質問をする」ということです。

これには、その物事に対してしっかり興味を持ち、自分なりに考え、言語化して相手に伝えるという作業が必要になります。

ここで気づいた方もいるかもしれません。そう、質問するって案外難しいのです。

日本ではある物事に対して自分がどう考えてるか、なんて友達同士で議論することはなかなかないですよね。

でも、ひとたび海外に飛び出すと、自分は外国人になり、日本人として、そして一人の人間として意見を求められる環境になります。
まさに、この質問力を上げるための訓練が日常で起こるわけです。

留学では「自分の意見を言う」というのが日本人留学生の最初のハードルの一つだと思います。

まずは自分の意見を言うところから、そして、ぜひ相手への質問の仕方も意識してみてください。

留学で「質問力」を高めていくと、就活にも役立ちますよ。

泉 紗矢香 / Sayaka Izumi

豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 M144)。ゴールドコースト在住。大学在学中に留学を経験し、新卒で楽天株式会社に入社。ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オーストラリアを飛び回る。仕事を通して自身の留学が人生や将来の仕事を考える大きなきっかけになったことを再認識し、「より多くの人が、留学を通して英語力を磨き、視野を広げ、豊かな人生を送れるようサポートしたい」という思いから、留学業界へ転職。このカウンセラーに質問する