レトロ可愛い!メルボルン市内のトラムカフェでコーヒーブレイク☕

メルボルンには数えきれないほどのカフェがありますが、その中でも「最もメルボルンらしさを感じられるカフェ」をご存じですか?それが 『Tram Café(トラムカフェ)』 です。

メルボルンにはトラムを改装したカフェがいくつかありますが、ウィリアム・アングリス・インスティチュート(William Angliss Institute)のキャンパス内にあるカフェは、市内中心部に位置しているため、アクセスも抜群です。

Tram Café(WEBサイト
住所:555 La Trobe Street, Melbourne
営業日:毎週月〜金曜日(8時から14時30分)


ウィリアム・アングリスはホスピタリティや観光、イベント分野の専門学校(TAFE)として知られていて、留学生もたくさんここで学んでいます。

ウィリアム・アングリスのTram Caféでは、1935年から1939年に作られ、実際に使われていたグリーン&ゴールドの塗装の木製のレトロなデザインのW5 class tram(W5クラス・トラム)を改装して、2023年10月からカフェスペースとして営業しています。


☆☆☆Wクラス・トラムとは?☆☆☆

 
1923年にメルボルンで導入され、1990年代まで市内の主力交通手段として活躍していたのが、Wクラス・トラムと呼ばれる歴史的な路面電車です。

「チンチン」と鳴るベル、木製のベンチシート、手動で開閉する窓など、どこか懐かしいクラシックな魅力が詰まっており、長年にわたりメルボルンの街の象徴として親しまれてきました。

現在もメルボルンの街にはトラムが欠かせませんが、主に使われているのは最新式のトラム。Wクラスは現役を退いた今も、City Circle Tram(市内循環・無料)として一部が運行されているほか、イベントや観光用チャーター、保存プロジェクトなどに活用されています。また、このWクラス・トラムはオーストラリア国家遺産(Heritage listed)にも指定されており、文化的にも価値の高い存在です。

ウィリアム・アングリスに設置されたこのトラムは、ベンディゴのヘリテージ・レール・ワークショップにて12〜18か月かけて丁寧に修復され、最終的にはクレーンで慎重に設置されたそうです(かなりの重量ですからね!)。


☆☆☆Tram Caféとはどんなカフェ?☆☆☆

 
改装されたトラムの一方にはコーヒーマシンと売店、もう一方にはブーススタイルのテーブル席が設置されています。外にはテラス席や、ハーブやエディブルフラワー(食べられる花)が植えられた花壇もあり、これらは授業で使われることも。学生が料理に使うために、実際にここでハーブを摘んでいるそうですよ!


寒い日は暖かい車内で、天気の良い日は開放的なテラスで、コーヒーや会話を楽しめる、とても居心地のいい空間です。


カフェは学生だけでなく一般にも開放されており、コーヒーやスイーツ、パンなどが購入可能です。学期中には、学生が実習で作ったパティスリーやパンも販売されることがあります。


運営は専門のスタッフが行っていますが、学生が2人までカフェで働ける仕組みがあり、この実務経験も授業の一環として単位にカウントされます。

☆☆☆雰囲気だけじゃない!手軽な価格設定も魅力☆☆☆

 
メルボルン中心部のカフェとしては、とてもリーズナブルな価格設定になっているのも、とても嬉しいポイントです!

・レギュラーコーヒー:$3.80〜
・サンドイッチ:$4.50〜
・マフィン:$4.70〜
・スープ:$6.00〜

寒い季節には温かいスープの販売もあり、学生たちにとってはお財布に優しいランチスポットとしても親しまれています。

※2025年6月現在のメニューや価格設定となります。

とっても素敵なカフェなので、是非一度行ってみてください♪

大橋 麻衣子 / Maiko Ohashi

オーストラリア、メルボルン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I138)。初めての留学は、シドニーでの短期留学。その後、パースでのワーキングホリデー生活を経て、2006年 ゴールドコーストで、調理師とホスピタリティーの専門学校に進学。レストランで調理師として3年働いた後、キャリア転換でメルボルンへ。日本での事務と接客経験、そしてオーストラリアでの留学経験を活かすため、現職に就く。シドニー、パース、ゴールドコースト、メルボルンと、ほとんどの主要都市で暮らした経験から、都市によって色の違うオーストラリアの良い点・悪い点も含めた留学カウンセリングを行う日々。このカウンセラーに質問する