姉妹が作った、ローカルお茶の葉専門店♡

こんにちは!ブリスベン支店の芽衣です:)

「あ、カモマイルティーが切れたんだった」

先週末、ブリスベンの郊外エリア、New Farmをさんぽしていた時にふと思い出して、気になっていたお店に入ってみました。


”Loose leaf Tea Emporium”と書かれた看板。ドアもディスプレイにも味がある!お店に入る前からワクワクしていましたが、結論から言うと、お店に入った後このワクワクはどんどん加速し、最終的に「これからお茶は全部ここで買ったろう」と思う程だったのでした。

今日は素敵なストーリーがうんと詰まった、このお茶の葉専門店を紹介します!



Tour de Tea

Official HP
・Instagram:@tourdetea



店に入ると、人懐こい笑顔で迎えてくれた店員のエイミーさん。

「おはよう!いつでも遠慮せず声をかけてね!」
店内は落ち着いた雰囲気で、小棚に並ぶお茶ティーウェアの商品が、落ち着いたグリーンの壁をバックに、作品かのように並んでいます。

その中で、ところどころアクセントになって目に飛び込んでくるのが「和柄」。伝統的なパターンや、花の絵柄など、美しい和柄に包まれた茶葉入れがあり、ヴィンテージ、ナチュラルな雰囲気の中に、とても良い感じに馴染んでいます。


たくさんの種類のお茶には、緑茶だけならず玄米茶も!!そして他の素敵なカップも手にとって見てみると、なんと「美濃焼」の文字。

「ワオ、美濃焼がある!びっくりした!日本のお茶もいっぱいありますね。もしかして、日本と何かつながりがあったりするの?私、日本人なんです。」


「そうなの!今アデレードに住んでいる、お茶にとっても詳しい素敵な日本人の方に良くしてもらっていてコンタクトを取っているのよ。日本のお茶はね、緑茶、抹茶、煎茶、玄米茶‥色々あって‥!この緑茶はね、新宿の‥」

お茶の話をする時のエイミーのいきいきした顔ったら!

本当に本当にお茶が好きなんだなというのが伝わってきて、なんかこっちまでハッピーになってくる‥そんな彼女の話にとっても興味が湧いて、おしゃべりが止まらなくなりました。



お茶が大好き過ぎて、姉妹でお店をOPEN!!

Tour de Teaは、お茶が大好きな両親から生まれた、これまたお茶が大好きなエイミーとハンナという姉妹が2年前に作ったお店。

エイミーは前に5年程メルボルンに住んでいたそうで、オーストラリアの人気ティー・ブランド、『T2』で働いていました。なんとお茶業界でのキャリアは11年にもなるのだそう!数多くのお茶に触れてきている彼女は、知識はとても深いです。

エイミー曰く、”シドニーやメルボルンの大都市にはイケてるお茶屋さんがあるけれど、ブリスベンにはあんまりない!”ということで、自分たちで開くことにしたそうです。

お店の店内や商品にはリサイクル/また環境に良い素材が積極的に使われていて、お客さんは商品を購入する時に「zero waste options」を選ぶこともできたり、再利用可能なテイスティングカップを使ったりという工夫も凝らされています。

素敵だなと思ったドアは、なんと、クイーンズランド州によくある、古いアンティーク調の家のドアをリサイクルしたものでした。カウンターにもリサイクルされた窓が埋め込まれていました!素敵なセンス!



ローカル愛♡New Farmへのこだわり

「働くなら絶対New Farmが良いって思ってたの」

New Farmは彼女のお気に入りの生活圏でもあります。

「広くて気持ちの良いニューファーム・パークや、ブリスベンリバーが近くにあるのが最高!

なによりニューファームの”コミュニティ・スピリット”が強いところが好きだわ。大きなショッピングセンターじゃなくて、ローカルの個人店が集まっているところ。

コーヒーが飲みたかったら美味しいカフェ、パンを買いたかったらベーカリーショップ、毎週土曜は公園でマーケットもやってるし…。ニューファームは”マーケット・ライフ”が楽しめる場所だと思うわ。」


お茶一つ一つにこめられたストーリー

店内には常時、各地の厳選されたお茶職人によって作られた、60種類以上のお茶がならんでいます。そしてその一つ一つを、エイミーとハンナで手作業でパッケージしています。

そのパッケージの背面にはひとつひとつ、彼女たちの言葉が込められています。それは、お茶の説明だったり、お茶が生まれたの話(インドや日本のこと)、そのお茶に込められた想いや背景、時にストーリーなど様々。それがまた彼女たちのお茶をよりオリジナルなものにしているなと感じました。2つご紹介しますね。


Genmaicha -玄米茶
『In a jazz café in Shinjuku, an authentic green tea is ordered over the echoing tones of a Beethoven record. A small cat sleeps inside an empty fishbowl. Nothing is quite what it seems. Gazing at a wall of sheep, the sip tea reveals itself to be reminiscent of warm buttered toast. A simple joy you didn’t even realise you had missed.

ベートーベンがかかった新宿のジャズカフェで、”本物の”緑茶を注文する。空の金魚鉢の中に子猫が丸くなって寝ている。見たままと同じものなんて何もない。羊の壁を見つめて、ひとすすり。すると広がる温かいバタートーストの香り。今まで気づきもしなかった、ささいな幸せに出会う。』


小説の一説かと思うようなこの文章は、エイミーが大好きな日本の作家、村上 春樹をイメージして書いたのだとか。ジャズ好きで、時にミステリアスな雰囲気をまとう彼の印象をお茶にこめたんですって!面白い!!


Golden Afternoon -ゴールデン・アフタヌーン
『As the sun gently falls behind the city skyline, the rose gardens are bathed in a golden haze. The globes of the Story Bridge illuminate as park goers retreat towards the river. As dusk arrives the park grows unusually still. A perfect moment to quietly savour the leftover raspberries from the picnic, pairing perfectly with a final sip of African honeybush tea...

夕陽がブリスベンシティの空にゆっくりと沈んでゆくにつれて、(ニューファームパークの)バラ園は金色のもやに包まれていくかのよう。 日が落ちて、公園の常連さんたちがブリスベンリバーの方に歩き出すころ、ストーリーブリッジが今日もまた綺麗な色に輝き出します。 夜が来る前の夕暮れ時は、ピクニックで残ったラズベリーと、このお茶の最後の一口を楽しむ最高のタイミング。...』


このお茶はBrissy御用達、ニューファームパークでの時間を考えて作られたものだそう。ピクニックでラズベリーを食べながら、落ちていく太陽と大きな空がきれいな情景…(そう、ニューファームパークは夕暮れ時がとってもきれいなんです!!)

お茶はバラの花も配合されています。ニューファームパークには立派なバラ園があるからなのか!!と鼻息荒くなってしまいました。素敵なアイディア!!!ブリスベンに住む友達へもめちゃめちゃローカルなプレゼントとして、喜ばれること間違いないですね。



お茶のプロに聞く!一番好きなお茶はなに?

”Whaao so hard! almost Impossible!!”と言いながらも一生懸命考えてくれたエイミー。

「というのも…それはね、とってもDepends(その時それぞれ)なのよ。

例えば雨の日はTea Blue Mountainが飲みたくなるかな。ブラックティーなんだけど、とっても落ち着いて、あたたかくって繊細なのよ。晴れの日はまた違うし…夜寝る前なんかもまた変わる。だから選ぶのが本当に難しい!

お茶って本当に色んな種類があるけど‥どれかどうしても1つ選ばなきゃいけない、ってなったら‥私はOolong tea(烏龍茶)を選ぶかな!」



お店の人気TOP5は何?

  1. Organic Chai
  2. Apple Crumble
  3. Green Tea
  4. Tropical
  5. Golden Afternoon

この5つのセットも売られています♪デザートのようなApple Crumbleに、クイーンズランド州エアリービーチ周辺のローカルのレモンマートル、パッションフルーツ入のTropical‥お茶の風味とストーリーが色々楽しめますね♪



お茶の話から、お店について、地元トーク、村上春樹の話、日本に行ったら‥話!など、なんだかんだでお店には小1時間くらいいたかもしれません。

時間が経つのを忘れてしまうくらい、ほっとする空間でした。

それはお茶を飲んだときにほっとするようなあたたかさを、エイミー自身が持っているからなんだと思います。お店や商品、彼女の想いや話にぬくもりを沢山感じました。


風味や味だけではなく、お茶をキャンバスに感情や経験を表現しているエイミーとハンナはアーティスト。そして好きと得意をまさに仕事にしている‥かっこいいなぁ!

お茶が大好きな方、そんな姉妹のお茶を飲んでみたい方、2人の空間を楽しみたい方!ニューファームに行く時には是非立ち寄ってみてくださいね。とってもとってもオススメです。

小林 芽衣 / Kobayashi Mei

「自分のやりたいことを後悔しないようにやろう。」

友人とアテネに飛ぶということだけを決め、世界横断の旅にバックパックを背負い飛び出し、そのままオーストラリア、メルボルンへワーキングホリデーへ。

人の温かさ、自然にときめき、メルボルンでは大好きなアートとコーヒーに囲まれ、毎日何をしようかとワクワクしながら過ごしていました。

語学学校にてケンブリッジ検定試験にチャレンジ、セカンドビザ取得のため多国籍な仲間たちと一緒にファームジョブ。その後オーストラリアを1周し、各都市の魅力を体感しました。


現在はブリスベンオフィスにて豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録No.S618)としてみなさんのサポートをしています。

昨年はTAFE Queenslandにてずっと勉強したかったビジュアルアートを学びました。


世界中から集まる人たちと、日本とはまったく違う環境での生活。きっと自分の”意外な面”を発見できます。きっとその自分は”前より成長した自分”。

そんな自分を見てみませんか?

みなさんにも素敵な経験をしていただけるよう、ワーホリ・留学実体験を踏まえ有用な情報をお伝えしていきます!このカウンセラーに質問する