英文科卒業の私がMBA取得可能?!エデスコーワン大学MBA International

みなさんこんにちは。パース支店でインターンシップをしている現役大学院生のトモコです!
現在は夏期休暇中で毎日アルバイトとインターンシップの日々を過ごしています。


今回は私が現在勉強しているエデスコーワン大学(ECU)の経営学修士 (MBA International)について少し書きたいと思います。


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このコースは2年間のコースワークで、簡単に言うと経済や経営学などビジネス分野の科目を幅広く学ぶことができます。ECUでは1セメスターに3科目を勉強するので、コース全体で3科目×4セメスターの12科目勉強します。

皆さんのなかにはMBAとはなんだろうと思っている方もいらっしゃるかと思うので、まずはMBAについて簡単にお話したいと思います。

MBAはMaster of Business Administrationの略で、経営者やマネージャーの視点から、どのように会社を一つの組織として運営していくかということに焦点をあてて、人的資源・財務・マーケティング・マクロ・ミクロ経済・情報といった科目を勉強するコースです。

通常のMBAは、経営者に将来なることを考えている人、または管理職の立場から会社運営の一部に携わっている人など、更なるスキルアップまた昇級のために勉強する人が多いです。そのため入学条件に少なくとも3〜5年程度の就労経験、またはすでに大学でビジネス分野の学位取得していることを求められることがほとんどです。


しかし私の学んでいるMBA Internationalはビジネス以外の科目を大学の学部時代に勉強した人や、就労経験が少ないが更なるビジネス分野の科目を勉強したい人にもMBAが取れるようにプログラムが組まれています。

コース全体として、決められた9科目のコースユニットを初めの3セメスターの間で受講し、最後のセメスターで自分の選んだ専門科目を集中的に勉強することができます。専門科目はHuman Resource, Information System, International Business, Marketing, Project Managementから選ぶことができます。


building ecu

現在私は1セメスターを終了したところなのですが、その3科目を少し紹介したいと思います。

Managing people and Organisations
この科目は常にマネージャーや経営者の立場からどのように部下をマネージメントして、いかに効率的かつ効果的な会社運営ができるかということを考えながら、いろいろなマネージャーにとって必要なスキルを勉強しました。

各週、様々なトピックを勉強したのですが興味深かったものとしてはIndividual difference and motivationで、部下を良く理解することはすごく大切で個人によって何が仕事効率向上のモチベーションになるかは違うといこと。金銭的な報酬そして仕事に対する達成感や仕事のやりがいなどの非金銭的な報酬を上手く理解して、個人個人にあったマネージメントが必要だということを学びました。

授業のスタイルとしては1回3時間の講義とチュートリアルがミックスされた小クラスでした。この科目で課された課題は3つのエッセイと出席率/クラスでのディスカッションの質で総合評価が決まり、テストはありませんでした。エッセイの長さとしては、800字・2500字・3000字の3つでよいマネージャーとはなにかについて焦点を当てた課題が多かったです。



Marketing Leadership
この科目はマーケティングの基礎を中心に勉強する授業で、オーストラリアの会社が主でしたが世界の会社も例にマーケティング戦略を学びました。その他には、消費者の行動パターンや様々な商品の分析もしたりしました。

この授業のスタイルは日本の大学の授業に似たスタイルで3時間の大きな教室での講義のみで先生の授業を聞いてメモを取ったり、質問をしたりすることができました。

この科目での課題は、オンラインテスト1つと2つのエッセイ課題のみでテストはありませんでした。1つ目のレポートは1500字の授業で学んだマーケティング戦略について、2つ目のレポートは3000字のもので先生から与えられたマーケティング戦略を今までに使ったことのある会社を見つけだし、その会社がその他にどんなマーケティング戦略を使っているのかということについて書きました。私は最後の課題でIKEAについての経営戦略について3000字のビジネス雑誌形式のレポートを書きました。レポート内容に加え、写真やレポートの形態また読者の興味をそそるような文章の書き方など、この課題からマーケティング戦略だけでなくその他に新しく学ぶ事がたくさんあったのもこの科目の特徴でした。


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Fundamental of Value Creation in Business
この科目は経済、財務、ファイナンスの3つの教科を一つのユニットにまとめた、大変忙しいユニットでした。各科目の内容は基礎ではありましたが、授業で基礎を習ったあと、課される課題のハードルの高さに私のクラスメイトも大変だと言っていたのをよく覚えています。

授業形式はマーケティングの科目同様、大教室での聴講型だけで、チュートリアルなどはありませんでした。この科目の課題として、経済からはオンラインテストだけで割と簡単ではあったのですが、その他の科目は前述した通りすごく大変でした。財務の課題は2、3人のグループでオーストラリアの会社の過去3年の資金運用表、損益計算書、貸借対照表を分析し、今後の会社運営を財務の視点からとマクロ経済も考慮しながらレポートにまとめるというものでした。またファイナンスでは架空の会社の新規プロジェクトを立ち上げる際にどのプロジェクトが一番会社にとって利益があがるのか、どういった投資が会社にとっていいのかということを基本的に考え、借金返済やその他の経費などプロジェクトにまつわる数字を計算することがメインのレポートでした。

この二つの課題ではエクセルを使って大きな額や数式を使った計算をすることが必須で、パソコンがあまり得意ではない私もかなり鍛えられました。


この3つの科目は基本内容で、今後のMBA科目への準備という感じでした。とは言っても、以前にビジネスの勉強をしたことがなかった私にとっては、新しく学ぶ事ばかりでした。特に財務を勉強しているときは英語の辞書で日本語の単語を調べて、その後に日本語の辞書でその意味や内容を調べるといった作業を繰り返していました。


次のセメスターが2月の末から始まるので、大変な日々がまた始まるのかと思うと少し憂鬱にもなりますが、自分の努力次第で学ぶことが出来る内容が広がるので、これからまた頑張りたいと思います!

川口 知子 / Tomoko Kawaguchi

元々英語の勉強が嫌いな私でしたが、大学の交換留学プログラムでパースのマードック大学へ1年間留学したことがきっかけで、海外で学ぶことの楽しみに目覚めました。翌年の2014年、ワーキングホリデーで再びパースへ戻り、約1年かけて大学院進学の準備をすすめ、2015年エディスコーワン大学のMBA(International)へ進学。現在は、大学院生としての日々を送る傍ら、オーストラリア留学センターパース支店のインターンとして、学生目線から、様々なお役立ち情報を発信しています。

※パース支店スタッフとして2016年から翌年2月まで勤務(内容は当時のままとなっています)