一方、オーストラリアでのインターンシップは職業経験が目的で知識や経験を増やすということが大きな目的のひとつです。もともと、オーストラリアの社会ではスキルや経験がないと社員として雇ってもらうのがすごく大変です。なので、オーストラリアで勉強している学生で経験やスキルがないのであれば、無給でも知識や経験をくれる会社を探すしかない、ということになります。
では、実際にどのような方法でインターンシップを見つけることができるのかというと、
①学校の授業の一環で探す
②学校や企業のホームページで探す
③自分で受け入れ会社を探す
大きく分けて、上記の３種類がメジャーな探し方かなと思います。
①学校の授業の一環で探す
オーストラリアの大学では現地企業で実践的な経験をつむために、インターンシップを行える単位がコースに組み込まれているものもあります。私が通っているエディスコーワン大学（ECU)ではProfessional Internshipという単位にあたり、通常のクラスでの授業の代わりに６００時間のフルタイムでの職業体験をして単位を取るものがあります。また１００〜１５０時間の労働でパートタイムとして通常のクラスに行きつつインターンシップも行うといったようなタイプもあり、様々な方法で行えます。
プロセスは、大学内の選考にまず合格することが必要で、その後に希望の会社のサイズやジャンルを伝えると大学が受け入れ先を見つけてくれるので、現地の企業とのコネクションや知識が少ない留学生には凄く心強いシステムだと思います。ただし学校からのプログラムなので、在籍中の成績はある程度良い成績を取っておく必要があります。
②学校や企業のホームページで探す
日本の企業と同様、オーストラリアの企業側からもインターンを探していることがあります。各会社のホームページのCareerのページから応募がされていたり、Seekといったオーストラリアのメジャーな求人サイト等にも時々募集の掲載がされていることがあります。今まで私がこういったサイトで見かけた募集掲載は世界的にも有名な大企業などをよく見かけますが、条件としてオーストラリア人や永住権保持者のみが対象であることが多いかなと思います。
実際のところ留学生の立場としてどうしてもビザの問題があるのと、企業も将来長く働いてくれる可能性のある学生を受け入れたいので、留学生が選ばれにくいという場合があるのだと思います。
また大学生であれば、大学のCareerサイトにも掲載されています。学校のCareerサイトには様々な仕事の掲載があり、インターンシップ情報から大学を卒業したての人が対象の仕事や学生中のアルバイト等、様々な学生対象の仕事情報が集められます。
③自分で受け入れ会社を探す
これは単純に自分で会社を見つけて、レジュメを会社に送ってそのレスポンスを待つという方法です。しかし、この方法は経験やスキルまた自分のセリングポイントと会社のニーズが一致する方でないと難しい方法だと思います。あと、ビジネス英語でのある程度の精密なコミュニケーションも必須だろうと思います。留学生の立場として、とくに現地企業での経験を探している人にとってはコネクションも多くないので、この方法は一番難しい方法かなと思います。
私は大学院の途中から学校との両立で、オーストラリア留学センターのパース支店でインターンとして色々と経験をさせていただいてきました。きっかけはインターンを探していませんかというメールを直接自分で送りました。私自身、社会人経験が少なく、ビジネス英語には自信がなかったので１００％英語環境での企業に突然飛び込むのは大変だろう、また会社側もインターンとして受け入れてくれないだろうと思っていたので、オーストラリア留学センターで私を受けいれて下さって本当によかったと思っています。
まとめ
企業によって有給・無給のインターンシップがありますが多くの場合は経験を積むためが目的ですので無給もしくは労働時間の一部のみ有給というのが一般的だと思います。無給とはいえ、教えてくれる社員の人の時間がそもそも貴重な会社のお金の一部なので、実際にインターンシップ先として受けいれて貰えるだけで喜ばしいことだと思います。
私も経験者ですが、留学生は学業とアルバイトそしてインターンシップをするとなると大忙しの生活になり大変です。しかし卒業後の就職を考えて、在学中の早期から将来の計画を立てながらやることが大切だと思います！
