私が人生で初めて勉強が面白い!と思った瞬間

私は日本の大学時代に交換留学制度を利用して、パースの大学で1年間勉強しました。その経験がきっかけで今は大学院で勉強をしていますが、その交換留学で初めて提出した課題が今でも忘れられず、またそれが私の人生を変えたとも言えます。

交換留学の初めのセメスターで観光学の授業を受講していたのですが、その授業の始めの課題が

“オリンピック開催国の影響はどのようなものがあるか。観光学の視点を考慮しながら2500字で述べなさい。”

一見、そこまで難しい課題に見えませんが、この課題が私に教えてくれたことは、多角的に物事をとらえる事の面白さ、そしてその大切さでした。

オリンピックは開催国にとって、経済効果や雇用率の向上などが予測され、良いことなんじゃないの?と単純に捉えがちがちですが、それだけではないのです。
例えば、スポーツゲームを行うための新しいスタジアム建設にあたり、環境に対する影響は?また海外の旅行者が多く訪れることで、主流な欧米文化が開催国の文化を失っていくきっかけになるのでは?オリンピック終了後の各施設、雇用者はどうなるの?テロ対策は?というような良い影響と悪い影響かつ、社会的/経済的/環境問題など本当に様々な観点をもつことができます。


ちなみに、大学の課題としては自分の立てた論点に参考文献や事例を加えることで、自分の意見の確固とした証明となり、よいレポートとなっていきます。(この調べる時間がとてつもなく時間がかかりますが。。。)

私はこの物事を様々な方向から考えるというプロセスがたまらなく楽しく、寝る時間も惜しんで課題をやっていたのを覚えています。Interdisciplinary (他分野にまたがる)な考え方は日本の大学ではあまり機会のなかった学習アプローチだったので、今でも自分の中に衝撃が走ったことを覚えています。
当時は毎日図書館に通う日々でしたが、物事を知る事や新しい考え方に触れることが楽しく、さらには課題でHigh Distinctionを取ったので、なおさら良い記憶として残っています!


この多角的に物事を捉えるということはもちろん現在のビジネスの勉強にも大切ですし、なによりも人生や自分の生活の中で非常に大切なことなのだなと思っています。留学生活で辛い事があった時でも、違う視点から捉えてポジティブに留学生活を送れるように心がけています!

川口 知子 / Tomoko Kawaguchi

元々英語の勉強が嫌いな私でしたが、大学の交換留学プログラムでパースのマードック大学へ1年間留学したことがきっかけで、海外で学ぶことの楽しみに目覚めました。翌年の2014年、ワーキングホリデーで再びパースへ戻り、約1年かけて大学院進学の準備をすすめ、2015年エディスコーワン大学のMBA(International)へ進学。現在は、大学院生としての日々を送る傍ら、オーストラリア留学センターパース支店のインターンとして、学生目線から、様々なお役立ち情報を発信しています。

※パース支店スタッフとして2016年から翌年2月まで勤務(内容は当時のままとなっています)