先生達に聞いてみた!オンライン授業を受ける学生さんへのアドバイス

こんにちは!シドニー支店Manaです。

 

いよいよ今日からNSW州も第1段階の規制緩和が始まりました。
今後の動向に注目しつつ、今はまだ家の中で大人しく過ごしていきたいと思います。

オーストラリアでは、国内にて新型コロナウイルスが本格的に懸念され始めた3月上旬から、いくつかの大学は速やかにオンライン授業へ切り替わり、3月下旬にはほとんどの語学学校や専門学校、大学がオンライン授業へ移行しました。

最初は多くの人が慣れないオンライン授業に戸惑いながらも、今ではオンライン授業のシステムや機能をフル活用して、これまで以上に様々なリソースを使用した授業が展開されるようになり、「授業内容への理解がより深まっている」と感じる方もいるのではないでしょうか。

私自身もオーストラリアで観光学を学ぶ一人の学生として、実際にオンライン授業を受けるなか、これまで多くの気づきや思うことがありましたが、実際にオンライン授業を行っている先生たちはどのように思っているのでしょうか?

 

と、いうことで、私が通うカレッジの先生方や、先日受講した語学学校のオンラインお試しレッスンで一般英語の授業をして下さった先生に、オンライン授業の良いところや受講の際のアドバイスについてインタビューしてみました!

これからオンラインコースの受講を検討している方や、既にオンライン授業を利用されている学生さんも、是非参考にされてみてくださいね。

Q. オンライン授業と対面授業の大きな違いは?

「オンライン授業は対面の授業に比べて、授業中の生徒の反応が読み取りづらいことがあること、授業中にグループ分けやホワイトボード機能、オンライン教材などのテクノロジーを駆使するシーンが多いところが一番の違い。

特に生徒がカメラ機能をOFFにしている場合や、生徒が暗い場所で授業を受けている場合、生徒の表情が見えないので、どの程度授業が理解できているのか、意欲的に授業に参加できているのか、生徒の反応を読み取ることが難しいこともある。先生からカメラ機能をOFFにするリクエストが無ければ恥ずかしがらずにカメラはONにしてもらってOK!

テクノロジーについては先生がシステムに慣れれば良いだけなので心配しないで大丈夫。
授業内容は対面もオンラインも変わらないので、オンライン授業であっても安心して授業を受けてほしいですね。」

 

 

Q. オンライン授業ならではの機能は?

「Zoom(オンライン会議システム)のBreaking-roomというグループ分けの機能が便利。
対面授業では、生徒を少人数のグループに分けて、席を移動して……と時間が掛かるけれど、オンライン授業では先生がBreaking-room機能を使ってグループ分けをすれば、生徒はグループ分けされたグループルームに自動的に移動し、すぐに生徒同士がディスカッションやグループワークを始めることができるので、時間の無駄がない!

グループワーク中でも、先生がグループの中に入ってアドバイスやヒントなどの助け舟を出すことももちろんできるし、“◯◯についても話し合ってみて下さい” “グループワークは残り5分です” などと生徒たちに一斉にメッセージも送る機能もあるので有効活用しているわ!」

 

 

Q. 授業中の質問はどのタイミングでするべき?

「基本的には先生が“質問は?”と聞いたタイミングで大丈夫。
先生はオンライン授業では対面授業の時以上に、常に生徒の疑問がないか確認しているの。

ただ、先生が話している時に生徒が質問すると、音声が被ってしまって、質問の最初の部分が聞き取れないことが多い。
そして、複数人が同時に話すと、授業を聞いている他の生徒も、今誰が喋っているのか分からなくなってしまうことがある。先生も自分が喋っている時は自分自身の声と、オンライン上の自分の声で若干のタイムラグを感じることも稀にあるから、音声による混乱を避けるためにも、質問がある場合は一言“I have a question.”と言ってから質問内容を話し始めるか、先生が質問タイムを設けた時に質問するのが良いと思うよ。」

 

 

Q. オンライン授業を受ける学生さんにアドバイスをお願いします。
―授業を受けるに当たり一番大切なこと―

「電波の良いところで授業を受けてね。オンライン授業でいちばん大切なのはWi-Fi環境よ!

電波が悪いと授業を受けるあなた自身ももちろん不便だけれど、残念ながら先生やクラスメイトもあなたの声がよく聞こえないのよ。特に語学学校ではグループワークも多いので、スムーズな授業を受けるためにもWi-Fi環境を整えることは大切ね。」

 

―授業を受ける環境について―

「テレビやノイズのない場所で授業を受けるのがベストだけれど、オーストラリアではシェアハウス生活が一般的だから、家の中で静かな環境を作ることが難しい人も多いはず。

その場合はミュート機能を上手く使って、自分の発言のときだけミュートを解除にしたら良いですよ。
テレビの音などの家の中のノイズは先生や他の生徒に結構聞こえていて、授業の妨げになることもあるからね。もちろん携帯電話をサイレントモードにしておくのは、対面授業もオンライン授業でも同じよ!」

「万が一授業中トイレに行く場合は、必ずカメラ機能をOFFにして、且つミュート機能を使うことも忘れないでね!
授業中のハプニングで、“トイレ”は何度か経験があるの。トイレ前は、カメラ機能OFFとミュート機能の使用はダブルチェック、いや、トリプルチェックをお願いしたいわ!(笑)」

 

―授業を受ける態度について―

「とにかくBe activeを心がけて。
ノートを取ることはもちろん、先生の言ってることが理解できたときには、カメラの前でThumbs upサインをしてみたり、Zoomのリアクション機能(拍手やThumbs-up)を使うのも良いと思うし、発言の機会があればどんどん発言してOK。

どんなに素晴らしい先生から授業を受けられたとしても、画面越しにただ座っているだけでは、あなたの満足感や達成感には繋がらないと思うわ。」


先生方も生徒たちの理解度を深めるべく、オンライン教材やオンライン会議システムZoomのあらゆる機能を駆使して、工夫した授業を行っているのですね!
オンライン授業を受ける一学生として、とても興味深かったです。

そして、オンライン授業で身につけたマナーは、オンライン会議など、今後働くうえでオンラインシステムを利用するシーンにおいても役立ちそうです。

これまでオンライン授業を受けたことがない方にとっては、「オンライン授業」と聞くと、何となく堅苦しい会議のようなものをイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、オーストラリアの語学学校の先生は特にフレンドリーで面白い先生方が多いので、オンラインでも安心して勉強することができますよ。
今回インタビューさせていただいた先生方の話し方からも、そんな雰囲気が伝われば幸いです。

藤田 茉奈 / Mana Fujita

たくさんの人たちに支えられ、シドニー在住3年目となりました。好きなことは食べること、料理をすること。休日はお手頃な他国籍のレストランを散策し、料理のアイデア探しをしています。

※シドニーオフィスアシスタントとして2020年9月まで勤務(ブログはその当時の内容となっています)このカウンセラーに質問する