大学留学中にインターンシップを見つける2つの秘訣

「卒業したら海外で働きたい!」「日本に帰国後は、留学経験を活かせる仕事に就きたい!」そんな風に考えて、留学中にインターンシップを探している方も多いのではないでしょうか?ただ、実際は自分で有給のインターンシップを見つけるのは、なかなか難しいですよね。

先日、大学卒業を控えた日本人学生さんに話を聞く機会がありました。彼女は今、現地の企業のマーケティング部門でパートタイムで働いているそうです。マーケティングの仕事は、オーストラリアの大学を出た現地の人たちもたくさんいて、なかなか見つけにくいと言われる分野。そんな中で、しっかり有給の仕事をしているというのは、本当にすごいことですよね。

彼女は学生時代に、大学のワークエクスペリエンスも含めて、なんと5つものインターンシップを経験したそうです。そんな彼女が教えてくれた、就職につながる「インターンシップを見つけるための大切な2つのポイント」を、皆さんにもシェアしたいと思います!

1. 色々なコミュニティへアプローチしてみよう!
彼女がまず行ったのは、日本人ビジネスコミュニティへのアプローチです。「学生が行ってもいいのかな?」と思うかもしれませんが、彼女は幹事の方にお願いして、積極的に参加させてもらっていたとのこと。

コミュニティで先輩ビジネスパーソンたちと話す中で、自分のキャリアの目標を具体的にしていくヒントをもらっていたそうです。そうしているうちに、周りの人たちも彼女に興味を持ってくれるようになり、最終的にはこのコミュニティからの紹介で、最初のマーケティングのインターンシップにつながったとのことでした。

それ以外にも、大学のキャリアセンターが紹介してくれるインターン情報をチェックしたり、Study NSWのインターンシップ情報を見たり、さらには自分が所属するコミュニティのイベントでマーケティングのインターンをさせてもらったりと、とにかく「チャンスがありそう」な場所には積極的に参加していたそうです。その結果、自分から探さなくても、向こうから声をかけてもらえることもあり、たくさんのインターン経験を積むことができたのですね。

2. 無給インターンも積極的にチャレンジするべき!

多くの学生は、やはり有給のインターンを希望しますよね。せっかくオファーをもらっても「無給だから…」と断ってしまう人も少なくないそうです。でも、彼女はむしろ無給インターンに積極的に参加していました。

彼女が言うには、「無給だからこそ、積極的にチャレンジすべきインターンシップだと思います。会社側も、無給なので『少しでも多くの経験をさせてあげたい』という気持ちが強いようでで、どの会社でも本当に色々な経験をさせてもらえました」とのこと。

周りの友達と話していると、「SEEK(オーストラリアの求人サイト)で履歴書を送るだけ」とか、「インターンは1回やれば十分」と考えている人も多かったそうです。ただ、学生のうちにたくさんの経験を積みたいと思っている人にとっては、これはまさにチャンスだと言えますよね。

私がお話を聞いていて「みんな『インターンシップが見つからない』って言うけど、それはきっと行動量が足りないだけ」という彼女の言葉が、とても印象的でした。彼女は色々な人と出会い、様々な場所へ足を運ぶことでチャンスを広げていたんだな、と感じました。そして、職務経験を積むことで、いざ紹介があった時にも自信を持ってそのチャンスを掴むことができたのだと思います。そう考えると、最終的に彼女が有給のお仕事を手に入れることができたのは、やはり「職務経験」であって、学生であっても十分身につけることが出来るのだなと改めて思いました。

インターンシップ探しは、まさに「動いたもの勝ち」です!今回ご紹介した2つのポイントを参考に、ぜひ学生時代に色々なことにチャレンジしてみてください。その一つ一つの経験が、きっと皆さんの未来につながる大きな財産になりますよ。頑張ってくださいね。

鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する