今回はオーストラリアの大学／大学院生たちがどのように夏休みを過ごしているかを少し紹介したいと思います。
２学期生のオーストラリアの大学/大学院生の夏休みは非常に長く、11月の後半から2月の後半までのなんと約３ヶ月！！
日本の大学の夏休みも長いなぁと感じるところですが、オーストラリアはその約1.5倍の長さです。そのため日本の学生同様、アルバイトをしたり、長期旅行に出かけたりする学生がほとんどです。友達のオーストラリア人はヨーロッパにバックパッキングに出かけていますし、その他の友達もオーストラリア国内を旅行したりしています。
パースでは夏になると観光客が増え、町も冬に比べると賑やかになり仕事の量も増える傾向にあります。そういった環境で学生たちはカジュアル、パートタイム、フルタイムスタッフという様々なポジションで仕事を行うことができます。学生は授業がある期間中は週20時間しかアルバイトをしてはいけないのですが、長期休業中は無制限で働くことが可能です。
日本では入社方法や取り扱う仕事内容で正社員・契約社員・アルバイトなどの役職のタイトルが変わりますが、オーストラリアでは働く時間数によって基本的に区別されています。なので、夏休みの間だけフルタイムのポジションで働くということも可能なのです。
今年の夏は日本に帰りたいなーっと思いつつインターンシップとアルバイト三昧の日々で終わろうとしている現在なのですが、わたしがこの夏休みからちょうど始めたアルバイトが少しユニークなのでご紹介させて頂きたいと思います。
私のアルバイトは大学のキャンパスにある寮で住みながら働くものでResident Assistant(RA)をやっています。この仕事内容は週末と平日の夜のオフィスが閉まった時間に寮に住んでいる人のサポートをするというのが基本的な仕事です。
私たちRAは各シフトで与えられる仕事を終えた後、マスターキーと、寮に住んでいる人がいつでもかけてくることの出来る携帯電話を持って自分の部屋に帰り、電話がなるたびに寮生さんたちのお手伝いをするといった感じです。特に多い事は、各アパートや部屋のドアがオートロックのため、鍵を部屋の中に忘れて出かけた人などを助ける事です。中には夜に出かけて明け方に帰ってきて鍵を忘れたとRAの携帯電話にかけてくる人もいて、その度に夜中に起こされるのでときどき辛い思いをします。
その他のメインの仕事として、寮で行われるイベントの企画・運営を行ったり、またチェックイン・チェックアウトの手続きをしたりします。またオフィスにいる時は事務作業や受付作業補助などもするので、カジュアルなホテルで働いているような感覚にもなります。
この写真は寿司作りのベントで寮に住んでいる学生さん達が初めて手作りのものを作っている風景です。villageがせっかく日本人の私がRAとして働いているので、なにか日本にまつわるイベント企画をしてとの依頼があり、簡単かつみんなが大好きなお寿司作りのイベントを企画したときのものです。
この仕事の良い所としては、より多くの寮に住んでいる学生と仲良くなれるというところです。学生さんたちが入寮する際に寮の簡単な案内ツアーを行うため、十分にコミュニケーションをとる時間があり、またイベントに参加すればさらなる交流のチャンスです！！
もう一つの良い所は、トレーニングが充実しているところです。今までに参加したものとして会社概要の説明、Customer Service Training(接客)、 First Aid(救急処置)、Mental Health Training(こころの健康について)などなど全てのトレーニングが有給でなおかつ資格を発行してくれるものもあるので、とても良い機会を頂いているなと感じています。
救急車を呼ぶような時や火災時といった緊急時には迅速かつ的確な判断が求められる仕事ではありますが、基本的には他の寮生さんとの交流を楽しみながらできる仕事ですので、とてもオススメです！また他のRAやオフィスのスタッフはオーストラリア人が多くみんなフレンドリーでマイペースに働く人が多いのでいつも楽しくいっしょに働いています！
