シェアハウス生活を楽しむコツ

こんにちは、シドニー支店Manaです。

オーストラリアは今週月曜日にイースターホリデーが終わり、今年は大人数でのイースターランチやディナーは出来ませんでしたが、庭にピクニックシートを出して本を読んだり、ヨガをして静かに過ごしました。

 

家にいる時間が長い生活に慣れ始めた一方で、家にいることで感じるようになったストレスもあると思います。
特にハウスメイトに対してストレスが溜まるという状況は、シェアハウス文化が盛んなオーストラリアならではの“あるある”かもしれません。

私も今住んでいる場所を除いて、過去に4ヶ所のホームステイ、6ヶ所のシェアハウスを経験し、それぞれの場所で多かれ少なかれ悩みがありました。

シドニーでもオーストラリア留学センターをご利用いただいているお客様から「シェアハウスの悩み」をご相談いただくことが多くあるので、今回はシェアハウス生活を楽しむコツについて私なりにまとめてみました!

 

●たかがシェアハウス、されどシェアハウス。悩みは皆大きい

シェアハウスのご相談をいただく時に、多くの方が

「シェアメイトと上手くいかなくて。こんなことを相談してしまってすみません。」
「最近ちょっと家のことで悩んでいて。小さな悩みですみません。」

と、お話をされるのですが、

家は生活の基盤なので、家の悩みは留学生活をも揺るがす問題です。

 

心理学者のマズローが説いた5段階欲求説というものがあるのですが、そこでも安全で安定した暮らしは生理的欲求の次に人間が求める欲求として位置づけられているくらい、重要なものです。

充実した留学生活やワーホリ生活を送るためには、良い住環境が必要です。
「家の悩み=小さな悩み」と決めつけずに、周りに相談してみましょう!!
無意識のうちにストレスを抑え込まずに、今抱えている家の問題に向き合ってみてくださいね。

 

●自分の家のようにくつろぐ
多くの日本人はシェアハウス生活をしたことがないので、慣れるまで時間はかかるかもしれませんが、シェアハウスは自分の住む場所です。必要以上に周りを気にする必要はありません。

ソファーの上、テレビの前、ダイニングテーブル、バルコニーなど、シェアハウス内の自分が居たい場所に居て良いのです。

また、シェアハウス内にある家具やキッチン用品等は個人で購入したものでない限り、自由に使ってよい場合がほとんどです。
例えば、シェアハウス内で誰かに占領されている机は、その人が買った机でない限り、シェアメイトの間で自由に使われるべきです。

使いたいものが自由に使えず困った時は、シェアメイトに一言声をかけてみてくださいね。

 

●言わなくても良いことをあえて声に出してみる
「Ummm…Smells delicious!!! What’s your dinner?(美味しそうな匂い!!!夜ご飯は何ー?)」
「I’m so tired. I’m gonna melt into the couch.(疲れたー。疲れすぎてソファーにめり込みそう。)」
など、言わなくても生活には支障ないことをあえて声に出してみるのも良いと思います。

自分の感じたことや状況など、あえて言わなくても良いようなことを口に出すことで、シェアメイトはあなたが何を考えているのか、どんな気持ちでいるのか分かりやすくなります。

アジア人は感情表現が控えめであることが多く、楽しんでいるのに周りからはそう見えなかったり、静かに座っているだけなのに怒ってるように見えたりして、「何を考えているのか分かりづらい」と捉えられてしまうことも多いのです。

だからと言って、無理やり感情表現を豊かにする必要はないのですが、「日本語だったらこんなことを呟くかもしれない」ということをさらっと口に出すことで、そこから話の輪が広がるかもしれません。

 

●ゆるく繋がる
シドニーのシェアハウスは多いところで1世帯に15人程が住んでいるシェアハウスもあります。
その中で、最初から15人全員と仲良くなるのは難しいと思います。

全員と仲良くすることに全神経を使うより、仲良くなれそうな人を見つけて徐々にその輪を広げていくほうが自分にとっても相手にとってもストレスは少ないです。

そして、最初からシェアメイトの全てを知ろうとせず、日々の会話の中から少しずつシェアメイトのことを知っていくスタンスでいることをおすすめします。

私自身、はじめて留学した時に出会ったスイス人のシェアメイトに最初から色々と聞きすぎて「ポリスみたい!!」と言われてしまったことがあります。
こちらからするとただの興味本位な質問でも、相手にとってはポリスの尋問のように感じることもあるのです(泣)

お互いに干渉しすぎず、程よい距離感を保つことが大切ですね。

 

●自分のペースを保つ
一人暮らしであっても、シェアハウス暮らしでも、自分のペースで生活することが大切なのは変わりありません。
休みたい時に休む、勉強しなければいけない時は勉強に集中する、本を読みたい時は静かに本を読むというように、自分のペースで生活していくことが大事です。

「毎週末パーティーがあるからみんなと一緒にリビングルームで楽しまなくちゃ」
「誰かの洗濯物が洗濯機に入れっぱなしだから私が干してあげよう」
というのは気を使いすぎです。

疲れているからパーティーへは参加しないと伝える、自分が洗濯機を使いたいのであれば本人に伝えて中の洗濯物を取り出してもらう、それだけで大丈夫です。

人のペースに合わせることができたり、人を思いやることができるのは日本人の良いところですが、それによって自分が疲れてしまうようでは意味がありません。
相手に合わせることよりも、自分の気持ちに素直になった方がシェアハウス暮らしはぐっと楽になります。

 

●伝えたいことははっきりと表現する
海外では、やんわりと伝えたところで相手には伝わらないことも多いです。

嬉しい時は嬉しい、面白い時は面白い、嫌なものは嫌というように、物事をはっきり伝えることに自信を持ちましょう。

家の中が騒がしい時に「もう少し静かにしてもらっても良い?」と言うより、「今は学校の課題に集中したいから、テレビの音量を下げてくれる?」と言ってみたり、「もう少しキッチンを綺麗に使ってほしい」とお願いするより「料理した後のお皿やフライパンはその都度洗ってね。」と具体的に言わないと通じないことも多々あります。

一度伝えても伝わらなかったら、諦めるのではなく、言い方を変えてみる必要があります。
伝わるまで伝えようと努力することは、文化や言葉が違うからこそ大切なことだと思います。

 

 

日本ではあまり馴染みのないシェアハウスという暮らし方も、自分のペースさえ掴めてしまえば、快適に暮らすことが出来ます。
私はかれこれ10年日本で一人暮らしをした後にオーストラリアでシェアハウスを経験しましたが、シェアルーム(相部屋)もオウンルーム(一人部屋)もそれぞれ長所と短所はありますが、どちらも楽しかったし、また機会があればシェアハウス住まいをしたいと思っています♡

そして、もし留学中にお家のことについて悩んだ時は、お気軽に現地スタッフにご相談くださいね。

藤田 茉奈 / Mana Fujita

たくさんの人たちに支えられ、シドニー在住3年目となりました。好きなことは食べること、料理をすること。休日はお手頃な他国籍のレストランを散策し、料理のアイデア探しをしています。

※シドニーオフィスアシスタントとして2020年9月まで勤務(ブログはその当時の内容となっています)このカウンセラーに質問する