即決する勇気〜素晴らしい3選手の紹介もさせて下さい!〜

トライアスロン三昧だった先週末。土曜日〜月曜日、ゴールドコーストにおりました。日曜日はSouthportで、月曜日はRunawayにあるBLK Performance Centreへ。すごく贅沢な環境で、私にとって思い出に残る一日になりました。

本当は、月曜日のレースはエリート選手(規定のタイムを切っている、プロとして活躍をしている)方対象のMixedレースというレースでした。Mixedリレーとは、東京オリンピックから採用される新種目で、男女4名で、1人ずつswim 300m, bike 6.6km, run 1kmを行い、次の人にバトンタッチをするリレー形式の種目です。

リレーということで、4名いなければいけない種目。最初、このイベントに参加するオーストラリアのチームで人が足らない!ということで、エイジグループアスリートの私も声を掛けて頂き、「すごいいい機会!」と思って、「やります!」とメールを読んだ瞬間に即答。

しかし、やっぱりエリート選手ではなければダメということで参加を断念。と思ったら、レースの数日前に今度は日本チームの人手が足らないからどう?とお声が掛かりました。

日本チーム参加への返事は即答をしなければならず、最初は断った私。

断った理由は、「エントリーレベルの自転車しか持っていないから。そして、遅いから。」

心の奥底では「やってみたい!」という気持ちがありましたが、日本チームに参加することはとっても抵抗がありました。「遅いと思われるな−」とか、「なんだ、そのバイク?!と思われるなー」等、今考えると正直しょうもない理由でした。オーストラリアチームへの参加に対しては思わなかった抵抗感があった私。

でも、声を掛けてくれたコーチに「やってみたいのであれば、いい機会だから参加してみた方が良い!」と言われ、その時は(渋々)参加を決意。決めたのは先週木曜日。それから、大丈夫かなーとそわそわ〜〜〜自分の日曜日のレースより、月曜日の方が気になって仕方がなく笑。

ただこの選択肢、「YES」と言って本当に良かったと思っています。トライアスロンを始めてから、3本の指に入る思い出のイベントとなりました!!

一人日本選手が怪我をしてしまったので、オーストラリアの選手2人が参加してくれたteam15。
16チーム(約64名)の選手は自分より速い選手ばかりで、最初の予選は選手の中で一番自分のタイムが遅い。それでも時計も見ないで取り敢えず、全力で頑張るのみ!

普段のエイジグループでのレーススピードとは比べ物にならないくらい異なり、周回遅れで抜かされるときもついていけないし、前の2人がリードしてくれていても後ろから抜かれるし、他選手と比較をするとびっくりするような遅いタイム。

でも、参加をしてみて感じたのは、「自分は他選手より遅い」と感じていたことはどうでも良いこと。自分が持っている自転車だって、誰も気にしていない。

このレースでは、失うものは何もなく、得るものしかありませんでした。恐らく、このイベントを楽しめなかったら「自信」を失っていたかもしれないですし、「目標」を失ったかもしれないです。

でも、この日本からの3選手のおかげで、本当にほんとうに充実した1日となりました。少しだけ3選手の紹介をさせてください。
左から、渡部晃大朗選手、山下陽裕選手、岸本新菜選手。3選手とも大学卒業後、プロトライアスリートとして活躍中です。

渡部選手は、日曜日のレースで怪我をしてしまったため、一緒にレースは出来なかったですが、リレーの時は監督として色々なアドバイスをくれました。レース前中後の彼のアドバイスは本当に役立つものばかりで、とてもありがたかったです。日曜日のレースでは、バイクlegの際は見つけられない程速かった・・・・!本当に、心の優しい青年です。

山下選手は、当社ご利用頂いたお客様と中高でお友達だったりと色々な共通点があり、最初からしっかりと挨拶をしてくれた丁寧な選手です。トライアスロンはまだまだマイナースポーツ。「プロ」として生活していくために、生き残るため、本当に色々なことを考えている。レースは、苦しいはずだけどとっても楽しそうに展開していきます!

岸本選手は、昨年日本選手権3位で、日本の女子トライアスロン界を引っ張っていくであろう選手です。3月のMooloolabaでのレースにも彼女は出場していましたが、彼女のレースは本当に一生懸命戦っている感じが伝わってきます。レース中とっても苦しそうだけど、「頑張れ!」では足りないくらい、応援したくなる選手です。レース外は、笑顔が素敵なとってもかわいい女の子です〜!

日曜日、自分のレースの前に時間があったので、3人に初めてお会いする前に3人のレース観戦。「なんとなく」観ていたエリートレースですが、3人を追いかけて観戦することで、本当に楽しく、エリートレースを観戦するのも楽しいぞ!と思わせてくれました。3人とも、本当にかっこよかったです!

エリート選手を全く知らなかった私ですが、Instagramに写真を載せたらお友達からも「すごい豪華なメンバーと一緒だったんだね!」と個別にメッセージがありました。

そして、今週日曜日も3人は別々の場所でレース!(山下選手と岸本選手はブリスベンでレースということで、全力で応援したいと思います!)

この経験、この3人とつながることが出来たのは、最初は恥じらいがあったことを気にせず最終的には「No」と言わなかったから。「Yes」という勇気が出せたから。

何かを選択する際、自分が誰かより劣っていると感じると気が進まない場所もあるかもしれません。誰だって、自分が惨めになったり、劣ったり、失敗をする可能性がある場所は避けたいと思うもの。

失敗をして、凹むかもしれない。でも、凹んだところから這い上がる練習にもなりますし、勇気を出して参加してみると、今までの生活では見ることが出来なかった世界を見ることが出来るかもしれないですよ。

やってみないと分からないですからね!

留学中、様々な選択肢があることでしょう。選択が迫られた時、即答出来る練習を積み重ねておくと、いざという時に自分にとって満足が出来る選択が出来るようになるかもしれないですね。

常盤 恵 / Megumi Tokiwa

オーストラリア、ブリスベン在住。豪政府公認留学カウンセラーPIER認定資格保持(QEAC登録番号:J249)。小学校の特別支援学級の担任を経て、オーストラリアに留学。シドニー到着後、自転車人口の多さに驚き、ロードバイクデビュー。その後、ワーキングホリデーで再渡航し、留学代理店で働き始める。留学サポート業務の魅力に出会い、2014年7月から現職。ブリスベン支店より留学カウンセリングと現地サポートを行う。
2016年からはトライアスロンを始め、ローカルチームに加入し毎朝5時15分からの練習に参加のため、早寝早起きの毎日。目標は高く日々トレーニング中です!
※ブリスベン支店スタッフとして2019年12月まで勤務(ブログはその当時の内容となっています)このカウンセラーに質問する