ラウンドアバウトとロータリー

先日日本の免許証更新のために、免許センターで講習を受けてきました。

その時に、ラウンドアバウトについて説明がありました。
google mapより

オーストラリアではよく見かけるラウンドアバウト。

教官の説明によると、日本では2011年東日本大震災を経験してから設置の機運が高まりました。

東日本大震災では大規模停電により信号が機能せず、交通障害を引き起こしました。そこで災害時等でもスムーズに交通ができる方法として、ラウンドアバウトが注目されたようです。

2014年9月に本格的な運用が開始され、2020年3月時点で101ヵ所日本で設置されており、今後さらに増えて行く予定だそうです。

講習を受けたときにはじめて知ったことが「ラウンドアバウト」は日本語で「環状交差点」。

このことをツイートしたら、「ロータリーではないの?」とのコメントを頂きました。


確かに、日本にも昔からロータリーはある。

調べてみると、ロータリーは「円形交差点」と呼ばれており「環状交差点」とは少し違いそう。でもネットで調べて感じでは、ロータリーもラウンドアバウトも同じように書いているものもあれば、違うとしているものもある・・・。

色々な情報を見ていると、ロータリーは「左側の道路から進入する車が優先」、ラウンドアバウトは「周回している車が優先」となっているようです。

両方混在していると混乱を招きそうですが、今後ラウンドアバウトは日本で増えてくるので、交通方法に慣れておいたほうがいいですね。

ちなみに内閣府の「平成26年度 交通事故の状況及び交通安全施策の現況」を見ると、「欧米諸国等において多く見られる,車両が通行する部分が環状の構造を有する平面交差部で,その交通方法が環状の一方通行となる,いわゆるラウンドアバウト」・・・文字でみるとよくわかりません(笑)

講習で観たラウンドアバウトの交通の仕方、youtubeにも動画があがっていました。オーストラリアで運転を予定している方もご参考に。

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する