オーストラリアの歩行者信号に必ずついている押ボタン。
オーストラリアにワーホリや留学で来ている人なら、早く信号が変わって欲しいとボタンを連打した経験は一度はあるはず。
by maebmij
実際に、このボタンは意味があるのでしょうか?
連打することで信号が早く変わるのでしょうか?
news.com.auの記事「Pedestrian crossing button: Does pushing it actually do anything?」(2014年8月28日発行)に、この歩行者信号ボタンついて検証があったので、ご紹介。
【ニュー・サウス・ウェールズ州】
シドニーがあるニュー・サウス・ウェールズ州では、タイミングによるそうです。
シドニー市内は、月~水曜の午前7時から午後7時、木~金曜の午後9時30分、土曜は午前8時30分~午後9時30分まで、歩行者信号は自動で変わります。
この時間以外は、歩行者信号ボタンを押すことで、信号は変わります。
【クイーンズランド州】
ブリスベンがあるクイーンズランド州も、ニュー・サウス・ウェールズ州と同様、人の往来が多い時間帯は、自動で信号が変わるようです。
つまり、自動で変わる時間帯に、歩行者信号ボタンを押しても、意味がないのです。
【西オーストラリア州】
さて、一方でパースがある西オーストラリア州。
「Pushing the button does matter.」だそうです。
西オーストラリア州の歩行者信号は、自動では変わらないので、ボタンをしっかりと押して下さい。ボタンを押すのが一瞬遅く、信号が変わらなかった経験をした方もいるはず(自分も何度もしていますが・・・)。
【ノーザン・テリトリー】
ダーウィンがあるノーザン・テリトリーでは、歩行者信号は自動で変わりますが、「it's good to push it just to be sure.」だそうです。
ボタンを押すことで、歩行者が渡るというサインを信号管理システムに送るそうです。
【ビクトリア州】
メルボルンがあるビクトリア州も、ノーザン・テリトリーと同じシステムを採用しているようです。
歩行者がいることをシステムに伝えますが、歩行者信号ボタンを連打しても、早く変わることはありません。
【オーストラリア首都特別地域】
「オーストラリア首都特別地域」と書くと、なんだか仰々しいのですが、オーストラリアの首都、キャンベラがある場所です。
こちらも、ノーザンやテリトリービクトリアと同じシステムを採用しているそうです。
【タスマニア州】
タスマニアでは、州内の場所によって異なりますが、自動で切り替わるところもあれば、歩行者が少ない時間帯は、ボタンを押さないと、歩行者信号が青になりません。
ただ、「The myth of rapidly pushing the button to quickly call the pedestrian green man, is just a myth.」だそうです。
【南オーストラリア州】
最後は、アデレードがある南オーストラリア州。
アデレード市内の歩行者の多い信号では、午前6時~午後10時の間は、曜日に関係なく自動的に信号が変わるそうです。
結論として、場所や時間帯によって、ボタンを押さなくても信号は変わるようですが、ボタンを連打しても、歩行者信号が青に変わるスピードに影響はないようです。