こんなときどうする?24時間いつでも相談できるNSWの新しい医療サービス


シドニーもだんだん冬に近づき、「体調を崩している」という話が増えてきました。学校でも風邪を引いている学生さんが増えていると聞き、何か留学生に役立つ情報がないかなと調べていたら、便利な医療サービスを見つけました。これはぜひシェアしたい! と思ったので、今回はその中から、「軽度〜中等度の症状」に対応する留学生に使いやすい2つのサービスをご紹介します。

1.24時間対応の看護師相談ダイヤル:Healthdirect

正看護師さんが症状を聞いて、アドバイスをしてくれるサービスです。

「この症状、病院に行くべき?」「夜中に急に不調になった」というときにお勧めです。
また、緊急時に「どうしたらいいかわからない」ときにも相談できます。

・対応時間: 24時間365日
・費用:通話無料

◎対応内容◎
・症状に対するアドバイス
・医療機関を受診すべきかの判断
・適切なサービスへの案内

利用方法:
Health Direct(1800 022 222)に電話

2. 軽度〜中等度の救急医療サービス:Urgent Care Services(UCS)

軽度〜中等度の症状がある場合に、クリニックで診療が受けられるサービスです。

「熱が続く」「ケガをした」「インフルエンザかも…」など、周辺のクリニック(GP)の予約が取れないときや、すぐに診てもらいたい症状があるときにお勧めです。

・対応時間: 朝8時〜夜8時
・費用:お持ちの保険によって異なります。OSHC(海外学生健康保険)をご利用の場合でも、内容によっては費用が発生することがあります。詳しくはご自身のOSHCプロバイダーにご確認ください。

◎対応症状例◎
・軽いケガ
・捻挫や骨折の疑い
・インフルエンザ
・発熱
・軽度の喘息
・軽度の火傷
・発疹
・昆虫や動物の咬傷 など

利用方法:
1.Health Direct(1800 022 222)に電話、相談
2.診察が必要な場合は、看護師さんが予約をしてくれます。
3.場所によっては、予約無しで行く事ができるウォークインクリニックもあります。


◎通訳サービス利用可能!

上記のサービスはどちらも、公的通訳サービスの利用が可能です。
英語に不安がある場合は、TIS National(翻訳・通訳サービス)を通じて医療サービスへの通訳を無料で依頼できます。

利用方法:
1.TIS National(131 450)に電話
2.HealthDirect(1800 022 222)に転送してもらう、もしくは日本語通訳を希望する旨伝えます。

緊急の場合は迷わず「000」へ!

命に関わるような症状がある場合は、必ず救急サービス(000)に連絡しましょう。

◎緊急の症状例
・10分以上続く胸の痛みまたは胸の圧迫感
・顔、腕、脚の突然の脱力、しびれ、麻痺
・呼吸困難
・止血不能
・突然の倒れ込みや原因不明の転倒
・高いところから落ちる
・深刻なメンタルヘルスの懸念 など

詳しくは、Emergency departmentsをご確認ください。

最後に・・・
インフルエンザの季節には、特に「しっかり寝る・栄養をとる・外に出て軽く体を動かす」など、日常のちょっとした心がけが大切です。それでも体調を崩してしまったときには、今回紹介したサービスのことを思い出してくださいね。

鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する