自然と過ごすシドニー生活


先日、シドニーで2年間の留学を終える学生さんとお話をしていて、「シドニー生活」について話が盛り上がりました。彼女は出身地が都心ではなく、人が多いところや建物ばかりのところは好きではないということでしたが、「シドニーの生活がすごく素敵だった!」とお話してくれました。

理由は一言でいうと「都会と自然がどちらも近い」というものだったのですが、どんなところがハッピーなのかを堀さげてみると、「やりたいことで忙しい毎日を送っていても、生活の中に自然を感じる時間があってその中で過ごせること」かなと言う結論になりました。

一般的にシドニーのイメージは、「日本の東京みたいにたくさんの人が住んでいて、お店は夜まで開いていて高層ビルがあって渋滞もすごくて、みんなとても忙しい毎日」という感じの方が多いと思います。間違ってはいませんし、そういう面もあります。ただ、郊外では思っているより人も少ないし自然も多いので、自然派の人でも楽しく過ごすことができると思います。

その学生さんのシェアハウスはノースエリアだったそうですが、シティの図書館に行くよりは近所のお気に入りの公園で勉強したり、通学途中では、ハーバーブリッジを渡りながら見るシドニーハーバーとオペラハウスを眺め、そして学校の最寄り駅から学校まではセンテニアルパークの池や大きな木のそばを歩き、ライトレールを待つ間には駅のそばに咲く花を見ながら過ごしていたそうです。本当にあまりシティにはこなかった、と。

私の住んでいるところもシティからとても離れているわけではありませんが、徒歩圏に海から流れ込む川とブッシュがあり、お休みの日はその周辺で過ごすのが私のお気に入りです。

とても静かでユーカリの香りがして、水辺に出ると潮の香りがするのでメジャー級ビーチまで出かける気力がなくても大丈夫なのです。もちろん、人は近所の人しかいないので、ほとんど人には会いません。今はこの「自然が近くにあるオーストラリアの都心生活」がとても気に入っています。

シドニーではどこに住むかでライフスタイルが変わってきますが、もしシドニーに住みながらも自然とともに過ごせる生活を送りたい場合は、昔ながらのオージーが住むエリアがオススメですよ。

鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する