オーストラリアのメディカルタトゥー

メディカルタトゥーとは日本ではあまりなじみが無く、多くは女性向けのアートメイクのイメージですが、オーストラリアのでは病気や事故などで損傷した傷などをカバーする為に使ったり、持病を持っている方が腕などにつけている事があるそうなのです。

Medical

先日、お友達と日本の温泉に入るときは。。。というテーマでお話をしていたときの事。
日本ではタトゥーを持っていると公衆浴場や温泉でお断りされる事もあると言う説明をしていたところ、そのお友達の手首にタトゥーが。

これは本物か?と聞いてみると「メディカルタトゥだよ。」と。
何だそれは?と思った私は、よく見せてもらったのですが、杖に蛇が巻き付いていて、私のイメージするメディカルとは一致しない。
「何この蛇?!」と聞くと、「この蛇はウェスタンの世界では医療のマークで多くの病院や救急車についているシンボルだよ。自分みたいに持病を持っている人は、どこかで倒れた時に救急隊員がすぐに持病が分かって手当が出来る様にタトゥーをしている人もいるよ。」と言う事でした。
よくよく見てみるとその蛇の横に英語で病名が入っていて、確かに知っている人が見れば分かりやすい。

家に帰って蛇について調べてみたところ、紀元はギリシャ神話のアスクレピオスという名医がもっていた杖だそうで、欧米では医の象徴としてWHOなどでも使われているそうです。
古代ギリシャでは脱皮する蛇を再生や治癒の象徴と考えたそうで、この名医の杖に蛇が巻き付いているそうです。

意味を理解して見回してみると、うちの近所のGPにも蛇と杖のロゴがついていました。



まだまだ、知らない事のあるオーストラリア文化。新しい事を知るのは楽しいですね。

鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する