マレーシアで放置

先日、マレーシアのクアラルンプールへ行ってきました。
遊びにに行っていたわけではありません。

オーストラリア最大の語学学校である、ナビタス・イングリッシュの会議があり、それに招待されたのです。ナビタスは、オーストラリアだけではなく、イギリスやアメリカ等にも学校があります。今回は、世界中のナビタス、そしてパートナーエージェントが集まる会議でした。

とはいっても、ナビタス会議のことではなく、マレーシアでの体験を書きたいと思います。

マレーシアはイスラム教が国教ですが、イスラム教徒以外にも、様々な民族が混じり合う他民族国家。公用語はマレー語ですが、イギリスの植民地だった影響もあり、英語も準公用語として使われています。マレー系英語は独特のクセがあり、久々に聞くと半分くらいしか聞き取れていませんでした( ̄  ̄;)

さて、そんなマレーシアでのある朝。

朝ごはんを食べようと、おしゃれなレストランへ、、、ではなく、雑多な感じの地元のお店に入ってみました。

まずは、座って待てばいいのか、カウンターで注文なのかもわからないので、店員さんに英語で聞いてみると。。。「????」といった顔をされました。自分の英語が下手だったのかと思い、もう一度聞くも、店員さん、怪訝な顔。座席を指差して、「Seat or Order?」と聞いてみると、「Sit, Sit」と連呼される。どうやらこの店員さん、英語がほとんどできないらしい。

一先ず座って待っていると、例の店員さん登場。

マレー語で何か聞かれる。もちろん、私にはわかりませんので、英語どボディランゲージで返答。

私「メニューありますか?」
店員「コーヒー?」
私「いや、メニュー」
店員「????」
私「フード、フード」
店員「コーヒー?」
私「いや、フード、メニュー」
店員「コーヒー?」
私「(`◇´*)」
店員「(#゚Д゚)」

と、なんとも不毛なやり取りを続ける二人。

店員さんが「ちょっと待って」というジェスチャーで、奥へ引っ込んでいく。英語のわかるスタッフか、メニューを持ってきてくれるのかなぁ、と思い、待ってみる。

1分後・

3分後・・

5分後・・・

あの店員さん、違うテーブルに料理運んでるよ(・_・;)

完全放置プレイですな。

結果、私のほうが店を出て、近くにあった別の店に入り、めでたく朝食にありついたのでした(カプチーノが普通に頼んだらサイズでかっ!!)。
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言葉が通じないってやっぱり大変。そういえば、オーストラリアに留学した最初の頃、英語はさっぱりでこんな感じだったよな、とちょっと懐かしく思いました。そして、「英語できないんですよ」と言って留学へ行くお客様。最初はこんな気持ちなんだろうなぁ、と感じたマレーシアの朝でした。

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する