シドニー近郊の生活

シドニーは都会のイメージなので、「人が冷たい」というイメージを持たれることがあります。もちろん、シティの人たちは歩くの早いですし、外国人もたくさん住んでいますし、いわゆるオーストラリアの「のんびり・おおらか・ゆったり」とは少し違う印象を持つかもしれません。そこで今回はシドニーの「シティの中」ではなく、郊外住宅地の生活を少しだけご紹介します。

※以下サバーブ(Suburb)という単語が出てきますが、サバーブとは地域のくくりを指すもので、たとえば”Sydney”もサバーブの一つです。「エリア」とか「町名」と考えてみるとイメージしやすいです。

サバーブの中心地。公園、レストラン、ショップが並びます。高い建物も無く空がたくさん見えます。

私の住んでいるサバーブはシティからバスで20−30分くらいの場所にある普通の住宅地です。オシャレなカフェが並んだり、レストランが沢山有るようなエリアではありません。つまり、観光客もいない一般のオーストラリア人が住んでいるエリアです。犯罪といえばローカルの新聞に「飲酒運転をして捕まった」とかたまに「車のいたずら注意」とかそんなのが出るくらいの平和なサバーブです。

シドニーの多くのサバーブではたいてい小さなショップ、もしくは小さなショッピングセンターが中心地に有りますが、私の住むエリアも小さなショッピングセンター+レストラン・カフェやショップが少しあります。

大抵の買い物はショッピングセンターに入っているColesで。パンはベトナミーズのショップ、疲れた時はチャイニーズのマッサージ屋さん、いつものカフェにパブなどなど、(シドニーシティに比べて)選択肢が少ないので、なんだかんだいつも同じところに行くことになります。その為必然的に常連になり、知り合いも増えていきます。これはシドニーに限らずですが、オーストラリアでは店員さんもお客さんもどっちが偉いというのがないので、シャイにならなければすぐにお話をするような間柄になれるのです。つまり、シドニーにもいわゆる「親切でフレンドリー」な人たちはたくさんいるのです。

オーストラリアの大手スーパーColes。基本の品揃え。ローカルは大きすぎず小さすぎず。

レトロなベトナミーズのパン屋さん。チキンサンドウイッチは安くておいしくてボリュームたっぷり。

家の最寄りバス停そばにあるキオスクスタンドカフェのオーナーさん。いつも笑顔で挨拶をしてくれます。時間が有る時は友だちと行ったり、ホリデーの話などで盛り上がります。

どうですか?シドニーは都会だから・・・と思っている方がいたらご安心下さい。シドニーでもフレンドリーなオーストラリア人との出会いはたくさんあります。リラックスしたローカルとシティのギャップでメリハリの有る生活ができるのも良いところです。是非試してみてください!

鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する