写真映えするメルボルンの有名ビーチへ行こう!

この風景、メルボルンに来たことがない方でも、テレビや写真で見たことがある人も多いのではないでしょうか?

市内から車で約30分、南下した所にある「ブライトン・ビーチ」です!


オーストラリアでビーチと言えば、ゴールドコーストやパース、シドニーなどのほうが有名ですが、メルボルンにもビーチは実はたくさんあります。

ただ、砂が茶土なので、白い砂浜のビーチには景色だけだと負けちゃうんですよね。でもここは、ビーチに並ぶこの美しいビーチハウスで一躍有名になりました。

電車でも簡単に行くことが出来、停車駅は「ミドル・ブライトン駅」もしくは「ブライトン駅」です。

ミドル・ブライトン駅のほうが若干ビーチに近く15分以内ほどで到着しますが、そんなには大差はありません。 ブライトン駅で降りると目の前にビーチが見え、ビーチ沿いに歩くので気持ちいいかもしれません。

結構長い海岸になるのですが、目に飛び込んでくる、カラフルなビーチハウス達とビーチの景色はほんとうに美しいです。

英語でBeach Bathing Boxと呼ばれるビーチハウスの数は、82軒だそうです。最近では、新しいビーチハウスも建築されたりして、少し増えたようです。

▼ブライトン(Brighton)について

イギリスの地名ブライトンにちなんで名付けられたこの場所は、オーストラリアのビクトリア州の沿岸部にあり、市内から南東11kmに位置しています。

そしてなんといっても、ビクトリア州の中でもトップの一つに入るお金持ちエリアとして知られており、駅からビーチまで歩くだけで、大豪邸をたくさん発見することができます。

そしてビーチ近くの豪邸の殆どは、ビーチハウスとして使っている方が多いらしく、休暇用の別荘も多いようです。この家に住みたいな〜、なんて想像しながら家をみてお散歩するのも楽しいですよ。

▼Bathing Boxがあるのは実はDendy Street Beach

Bathing Box=ブライトンビーチと呼ばれることが多いですが、実はBathing Boxはデンディー・ストリート(Dendy Street)ビーチにあります。ブライトンビーチはその隣のビーチハウスがない場所のことを指します。ここからは市内のビルが一望できて、景色が素敵です。

余談ですが、Dendy Street Beachは、Brightonがまだこのように発展してない1840年に、調査のためブライトンの2,070ヘクタール(東京ドーム414個分!)を購入したイギリス人の"Henry Dendy"さんから名付けられています。

購入したものの売れ行きがよくなく、その後の金融恐慌によって、彼の移住と土地売却計画は失敗に終わったそうです。

今のこの美しいブライトンの景色や価格高騰を見ることも、大金持ちになることもなく、事業を失敗して貧困で亡くなられたのだとか。。

なんだかそんな歴史を勉強すると、どこでもある当たり前の景色は、最初は当たり前でなく誰かの努力によって発展したんだなーと考えさせられます。

▼Bathing Boxは今やメルボルンの観光アイコンの1つ!


82個のカラフルなBathing Boxは今やメルボルンの観光アイコンの1つとなっています。これらのビーチハウスは、大きさや構造が統一され、ビーチに沿って規則正しく配置されています。

シティカウンシル(市役所のような地域政府機関)によって改造は制限されていますが、すべてのBathing Boxは木材のフレーム、風見板の側板、波板状の鉄の屋根など、ビクトリア朝時代の建築様式を残しており、電気や水道などの設備は中にはないそうです。

今現在も売り買いはされていますが、地元の市会費(年会費約500豪ドル)を払っている住民のみが購入することができ、誰でも購入できるわけではないそう。

それでも2020年現在で、30万~40万豪ドル(2400万円から3200万円)で販売されているそうで、ああ見えて高額物件なんです! 立地的には最高ですね♪

いろいろなビーチハウスがありますが、やっぱり一番有名で人気なのは、国旗柄ではないでしょうか?

私もすべてのBathing Boxを見るため、長いビーチウォーキングを楽しみました。お気に入りを見つけるのは楽しいですよ。

私がみつけたお気に入りはこちら! 青や水色はやっぱりビーチに映えますよね。

でもシンプルなデザインも好きです。沢山あって、見てるだけで本当に楽しいのですが、よく見てみるとドアの場所や窓の箇所、裏口など様々な形のBathing Boxがあるので、それをじっくり観察するのも面白いです。

週末はラッキーだったらビーチハウスのオーナーさんが使用している可能性があるので、中を覗くことが可能かもしれません。

私が行った日曜日は、天気もよく、子供連れの方も多く、みなさんそれぞれの時間を過ごしていました。お気に入りのBathing Boxの前を陣取って、寝転んだり、座っておしゃべりしたり楽しそうでした!

浅瀬なので、波が高いのが苦手な方にも海には比較的安心して入れます。子供も犬もとっても楽しそう! ですが泳ぐのにはあまり適してなさそうですね。ビーチでリラックス、たまに水浴びに向いているビーチかもしれません。

最近は暑い日や天気のいい日も増え、これから夏本番のメルボルン。とっても人気のビーチなので一度は是非訪れてみて下さい!

動画もアップしております!
写真映えするメルボルンの有名ビーチへ行こう! Brighton Beach #1


写真映えするメルボルンの有名ビーチへ行こう! Brighton Beach #2 「ビーチハウスについてもっと知りたい」

大橋 麻衣子 / Maiko Ohashi

オーストラリア、メルボルン在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 I138)。初めての留学は、シドニーでの短期留学。その後、パースでのワーキングホリデー生活を経て、2006年 ゴールドコーストで、調理師とホスピタリティーの専門学校に進学。レストランで調理師として3年働いた後、キャリア転換でメルボルンへ。日本での事務と接客経験、そしてオーストラリアでの留学経験を活かすため、現職に就く。シドニー、パース、ゴールドコースト、メルボルンと、ほとんどの主要都市で暮らした経験から、都市によって色の違うオーストラリアの良い点・悪い点も含めた留学カウンセリングを行う日々。このカウンセラーに質問する