知ってた?シドニーのあの名建築、実は日本人デザイナーの作品なんです!


私は新旧様々な建築物や内装などに興味があるので、よくシドニー内の様々な建物を見てはウキウキしているのですが、比較的空間を大胆に使っている作品が好きで見に行くことがあります。その中には、シドニーで活躍している日本人建築士の方たちの作品もあるので、今日は少しみなさんにご紹介します。

新しいもので言えば、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館の新館「シドニー・モダン・プロジェクト」はプリツカー建築賞やRIBAロイヤルゴールドメダルを受賞したSANAA(妹島和世さんと西沢立衛さん)の作品ですし、

ダーリングスクエアの「ダーリング・エクスチェンジ図書館」は隅研吾さんの作品。

この2つの作品に関わる建築士の方々は世界的にも有名なので、建築好きの方以外でもご存じの方も多いかもしれませんね。

シドニーを拠点として活躍しているのは高田浩一さんは、NSWの建築士資格も持つ方ですが、「都市環境に自然を取り戻す」ことをテーマとし、たくさんの住宅や商業施設のデザインを手掛けているため、意外と気づかないところに彼の作品があったりします。

実は以前のシドニーオフィスの裏手にできたとっても風の通りの良いビルディング「Arc by Koichi Takada Architects (161-165 Clarence Street & 304 Kent Street)」も、高田さんのデザイン。初めて知ったときは驚きました!

そして、テイラーズカレッジの見学に行った時にGreen Squareの駅周辺にあった巨大な複合施設。こちらもまたとっても風が通る大きなビルディングでしたが、これも高田さんの作品!

高田さんの作品は街なかで気軽に体験できるので、なんとも嬉しい限りです。

「このような建築って日本だと建てれるのかな?」なんていつも思いながら眺めて、風や空間を感じながら歩いてみるのが小さな楽しみです。

いつか行ってみようと狙っているのは、白石寛さんが手掛けたアリアンス・フランセーズ・センター。ここもオフィスからバス停までの帰り道にある建物の一つ。まさかこれも日本人建築士の方が手掛けたとは!(しかもUTS出身のようです!)


*Alliance Française Centre (257 Clarence Street) - By Hiromi Shiraishi
アリアンス・フランセーズ・センター

フランスの文化センターもあり、フランス語授業なども行っている建物で、少し入りにくい雰囲気ですが、近い内に勇気を出して入ってみようと思います!

シドニーでは海外らしさを満喫することが多いと思いますが、時には、シドニーで活躍する日本人建築家たちの足跡を辿ってみるのも良いかもしれません。彼らがシドニーで評価されているのを知ると、私たちも日本人として、ちょっぴり誇らしい気持ちになれませんか?そして、「自分も頑張ろう」って、勇気ももらえますね。

鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する