by Hyougushi
この言葉、10年前の私の大学生の頃から、すでに使われていましたよ。
企業はもちろん、大学もグローバル化に対応するため、進化しなければならない!!
はぁ、そうですか。。。
日本人の海外留学生数が減っている。文部科学省の発表によると、2004年の8万3千人をピークに、2006年は7万6千人、2008年は6万7千人、2009年は5万9千人と、2009年には6万人を下回るように(正確には59,923人と際どいところ)。
政府や企業が、「国際競争力を高めよう!」「留学生を増やそう!」ということで、奨学金の検討や、大学と組んで海外へ行く日本人学生を増やそうとしている。その取り組み自体否定はしないけど、日本は動き始めるのに10年かかるのか、と思ったり。
やはり留学と言えば、大学生で行く人が多い。
大学生・・・気になることがあったので、ちょっと調べてみた。
海外へ行く日本人学生、ではなく、日本の大学に来ている外国人留学生の数。「企業はグローバル化に対応すべきだ!」と論じる先生方がいらっしゃる大学。その大学のグローバル化具合とは?任意で選んだ大学同士で、対決?させてみました。
先方 | 学生数 | 留学生数 | 留学生の割合 |
---|---|---|---|
千葉大学 | 14,500人 | 960人 | 7% |
ディーキン大学 | 42,000人 | 8,000人 | 19% |
7% vs 19%・・・オーストラリア圧勝です。
次方 | 学生数 | 留学生数 | 留学生の割合 |
---|---|---|---|
慶応大学 | 33,000人 | 1,200人 | 4% |
マッコーリー大学 | 38,000人 | 12,500人 | 33% |
慶応ボーイ・ガール(ってあまり言わないか)完敗!!
いや、ここで早稲田が出てきたぞ、学生数54,000人、留学生数4,000人、留学生の割合7%。
残念!!
中堅 | 学生数 | 留学生数 | 留学生の割合 |
---|---|---|---|
大阪大学 | 23,500人 | 2,000人 | 9% |
クイーンズランド大学 | 47,000人 | 11,000人 | 23% |
大阪大学、9%と日本の大学の中では、少し数字を上げるも、クイーンズランド大学には届かず。
副将 | 学生数 | 留学生数 | 留学生の割合 |
---|---|---|---|
京都大学 | 23,000人 | 1,700人 | 7% |
シドニー大学 | 50,000人 | 10,000人 | 20% |
・・・・・大将に期待。
大将 | 学生数 | 留学生数 | 留学生の割合 |
---|---|---|---|
東京大学 | 28,000人 | 2,800人 | 10% |
オーストラリア国立大学 | 12,500人 | 4,200人 | 34% |
日本の最高学府、東京大学。10%と2桁に行くも、残念がら太刀打ちできず。
ちなみに、留学生受け入れに積極的な、立命館アジア太平洋大学(APU)の場合。
学生数5,600人、留学生数2,500人、留学生の割合44%。
まあ、その国その国異なる事情があるわけで、現状では日本に来る留学生が少ないのは当たり前。
オーストラリアにとって「教育」は、資源、農業に次ぐ、第三の経済の柱。だから、日本よりももっと戦略的に考える。授業も当然英語なので、日本語中心の日本の大学より学びやすい。なので、単純に留学生数の比較をして、「日本の大学はグローバル化していない」というつもりはない。だけど、「グローバル化だ!」と喧伝するのだったら、海外へ行く日本人だけではなくて、日本に来る外国人の数を増やすべきだとも思う。
某大学では、日本は子どもが減っているので、財政的な理由から海外から人を連れてこようともしているらしいが・・・。
日本の大学に来る外国人を増やすべき、というか、増やせる環境を整えるべき、といったほうが正しいのかな。でも、実はこれ、日本の教育を根底から変える話。詳しくは、またの機会に・・・。
ちなみに、そんなオーストラリアの大学スタッフが来日して、3月27日(水)18:00から、大学・大学院進学セミナーをやります(と、ちょっと強引な持って行き方)。
詳細はこちら⇒クイーンズランド大学・大学院進学セミナー
*各大学の生徒数は、2013年2月現在入手できる最新の情報をもとにしております。