10月の日本出張中に、「JR西の運転士、運賃箱に腰掛け雑談 勤務態度を指導」(朝日新聞デジタル 2016年10月4日)といったニュースを見かけました。
記事によると、「運転士が運賃箱に腰掛け、実際に運転していた運転士と雑談していた」「社内規定には違反していないが、乗客に不快を感じさせる行為として指導した」とあります。
乗客がその様子を写真に撮って投稿したようですね。
日本へ戻るたびに、電車の時刻は正確だし、接客は丁寧だし、サービスはいいし、日本ってすごいなぁ、と毎回感じます。でも、このニュースを見た時「えーこれがニュースになるんだ!!」とびっくりしました。
このニュースついての良し悪しを議論するつもりはありませんが、ネットの反応を見ていると「そこまで気にしなくても・・・」というものも多かったのではないでしょうか。
ちなみに、オーストラリアの場合。
例えば、私が毎朝利用しているパース市内を走る無料バス、キャットバス。
運転士によって、クラシック、ロック、ボサノバ等々、好きな音楽をかけて、鼻歌を歌いながら運転しています。バスに乗車したとき、車内に流れる音楽で「今日はこの人か」とわかったりもします。多分これは日本でやったら完全アウトですね。
そういえば以前に、電車の運転士がペットボトルの飲み物を飲んでいてクレームが来た、ってニュースもあったと思いますが、オーストラリアの運転士は、コーヒー、紅茶、ボトルに好きな飲み物入れて運転中も飲んでいます。
バスの待ち時間には、運転士は新聞や雑誌を読んだり、携帯電話を操作したり、結構自由に過ごしています。
お店とかでも、お客さんがいるけど店員さん同士が店内で世間話をしていたり、レジの人が携帯電話を操作している光景にもよく出くわします。
多分日本だったらクレームになってしまうのかなぁ、なんて思います。
日本のサービスに慣れてオーストラリアに来ると、最初はそのギャップに戸惑う方もいるようで、「日本だとこうなのに!」という声も時々聞きます。でも、ここはオーストラリア、これがオーストラリアなんだ、と「違い」として受け止めて留学生活を送って頂ければと思います。