こんにちは!ブリスベン支店の芽衣です:)
今ブリスベンを歩いていると目に飛び込んでくるのがジャカランダ!
オーストラリアでは春を告げる花として各地で親しまれています。
ジャカランダは世界三大花木と呼ばれていますが、それもうなずけるほどの存在感。
和名は“紫雲木(しうんぼく)”というそうですが、その名の通り並木道は紫の雲がぶわーっと浮かんでるかのようです。
"Oh! my! god!! I haven’t seen anything like this! It’s.. literally full of purple!!"
ブリスベンみんなの憩いの場、New Farm Parkは今、どこもかしこも紫色。足を踏み入れた友人はいつもと全く違う景色に感激していました。それはまさに幻想的!日本と同じようにお花見を楽しんでいる人たちがたくさんいます。
枝が垂れ下がるくらいにたわわに咲くジャカランダの姿は、日本の心、桜を彷彿とさせますが、30年程日本の淡いピンクの桜を見てきているので、紫に染まる木はとても新鮮に感じます。
日本は生育環境が違うため、残念ながらジャカランダを見ることは難しいと聞きました。例に違わず私もオーストラリアで初めてジャカランダに出会ったのですが、その美しさに驚きました。
一年前頃、丁度ジャカランダの季節、ブリスベンのボタニックガーデンでさんぽをしていた時に、立派なジャカランダの木を見上げていたら、同じように花を楽しんでいたオーストラリア人女性と自然と会話が始まったのを覚えています。
「ほんとうに綺麗よね!」
「そうですね、こんなに花が咲いてとっても綺麗ですね。ずっと見ていられそうです。」
「この季節が本当に楽しみなのよ。」
「わかります!ジャカランダを見ると日本の桜を思い出します。桜の季節は短いですが、私ももちろん日本中が桜を楽しみにしてるんですよ。」
「あら、あなた日本人?私の日本人の知人にね…」
話しかけてくれたオーストラリア人女性には、古くからの日本人の友人がいて、その方は70近くになるけれど、数年前まで毎年ジャカランダの季節に女性の元に遊びに来るのがの恒例となっていたそうです。
「彼女は今まで見てきた花の中で一番ジャカランダが美しいって言ってね、毎年見るのを楽しみに、東京からはるばるオーストラリアまで来ていたのよ。」
「え〜!毎年ってすごいですね!!」
今はもうお年も召してきて、毎年来るというのはなかなか叶わないようなのですが、二人はメールや文通をずっと続けていると話していました。
※あら、道が続いてる?と思ったら‥West Endでみつけたウォールアート♡
「桜の季節には必ず彼女が撮った庭の桜の写真が送られてくるの。桜もきれいよね。私も何回か見に行ったけれど本当に美しかった。そして彼女はアーティストで絵を描くの。こちらで見たジャカランダを絵に描いて送ってくれるのも楽しみだったわ。」
す、素敵‥。これだけわんさかにぎやかに咲き、風に吹かれるたびに一斉に揺れるジャカランダは、きっとその日本人女性に、毎年見たいと思わすほどの素敵なインスピレーションと活力をもたらしていたんだなぁ、と思います。
今年立派なジャカランダを目の前にしながら、しばし心の桜に思いを馳せていると、このエピソードをふと思い出しました。
ジャカランダと桜。
離れていても、オーストラリアと日本の美しい花木を介して、長く続く友人関係を大切している二国の二人がいること。
そして花一面の景色と一緒に思い出を重ねてるなんて、なんだかロマンがあって素敵だなと思いました。