オーストラリアの学校で流行るもの

日本の学校でもお笑い芸人のセリフ等が流行ることはあると思いますが、オーストラリアでも生徒の間での流行があります。

私は学生の頃から世の流行にはあまり興味はなく、そういった話にも疎かったのですが、息子の学校や知人の先生から聞いたり、ニュース等から今年オーストラリアの学校で流行っていたものをピックアップ。

●イタリアンブレインロット

元々はTikTokが起源とか言われていますが、いまいち出所がはっきりしないAIによって生成されたネットミーム。

スニーカーを履いたサメ、トララレロ・トラララ (Tralalero Tralala)
ワニと爆撃機を組み合わせた、ボンバルディーロ・クロコディロ (Bombardiro Crocodilo)
チンパンジーとバナナが合体した、チンパンジーニ・バナニーニ (Chimpanzini Bananini)
カプチーノカップの暗殺者、カプチーノ・アサシーノ (Cappuccino Assassino)
木製の顔付きキャラクター、トゥントゥントゥンサーフール (Tung Tung Tung Sahur)

等々、多数のキャラクターが存在します。

息子がYoutubeで観ているのをみかけたことがあるけど、なんだかよくわからない。子どもはすぐ名前覚えるけど、私は無理!

ってか、「ブレインロット」という名前の通り、理解しようとするのが無駄なのかもしれないけど、わけわからないキャラクター、そして、脈絡のないストーリーと歌で子ども心をとらえたのかもしれませんね。

息子の学校でも歌っている生徒を何度も見かけたことがあります。

●ルビーちゃーん!はーい!なにが好き〜?

AiScReam デビューシングル「愛♡スクリ~ム!」(この時点でもうわからない・・・)という曲にあり、

『ルビーちゃーん!
はーい!
なにが好き〜?
チョコミントよりもあなた』

という箇所がなぜか流行ってしまったという。

日本語を学ぶ生徒は、名前の箇所を変えたり、チョコミントやあなたの箇所を変えたりして遊んでいるとか。

Youtube動画の1:30秒あたりをご覧ください。


●6-7(シックス・セブン)

そして、最近はやっているのが「6-7」

元々はSkrillaの「Doot Doot (6 7)」という曲からネットミームとして浸透。TikTokを中心にSNSで流行っているそう。

いったいどういう意味なのか?

6・7がNBAのラメロ・ボール選手の身長6.7フィートと関連づけられ、ラメロ・ボール選手の映像に「6・7」を重ねた動画が拡散、さらに、「6-7 Kid」と呼ばれる、子どもがシックスセブンと叫ぶ動画が流行り、世界的に広がったとか。「まあまあ」とかいう意味もあるとか見かけました。

ただ、使っている生徒にとって意味はないようです。

9newsやFinancial Reviewでもこの現象は取り上げられています。

Why kids in the US - and across the world - are shouting the '6-7' meme in school

What is 6-7, and why are all the children saying it?

学校の先生が、「教科書の6~7ページを・・・」なんて言おうものなら、子どもたちが"Oh~six seveeen!"と叫んで面倒だとか。

何が流行るかわかりませんが、ホームステイ先に子どもがいたり、子どもと関わるような仕事をしている場合は、知っておくと話のネタになりそうですね(保護者に変なこと教えないで、と言われるかもしれませんのでご注意を)。

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する