当たり屋カンガルーとの遭遇で得た教訓

今月初めに当社のアデレード支店長の斎藤が、カンガルーと衝突してしまったという記事を書いておりました。
車の運転はカンガルーにご注意を!パート2

まさに時を同じくして、私もオーストラリアに来て初めて運転中にカンガルーと衝突してしまいました。斎藤も記事に書いている通り、車のライトを目指して、思いっきり突入してくる感じです。全く躊躇のない”当たり屋”です。その状況を絵でお伝えしますとこんな感じです↓

IMG_3029再現された絵:by Yumi A

カンガルーは大きいものになると160センチ、85キロぐらいになり、カンガルーの種類によっては、跳躍により時速70kmほどにもなるそうです。

私は事故の際、義妹の結婚式の後で、泥酔していた親族を車に乗せ、式場から家路に向かう途中でした。山道で街灯もなく、真っ暗な慣れない道をハイビームで時速40キロ〜50キロほどで走行していたのですが、私の車めがけて突進してきたカンガルーは、ジャンプしていたせいか、ものすごく巨大な茶色っぽい塊が目の前に勢いよく飛び込んできて、私は一種のショック状態に陥りました。ぶつかった際に大きな衝撃音がしたので、カンガルーもきっとお亡くなりになったのではと思っていたのですが、義妹が元気にピョンピョン走って行ったと言ってたので、無事だったのでしょう。

車から降りようとしたらドアが全く開かず、親族に手伝ってもらいましたが、結局、運転席側のドアは開け閉めができず、ドアの外側の部分はへこんでしまいました。
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これだけの衝撃を受けてもカンガルーは不死身。よほど強硬な筋肉の塊なのですね。義妹の住んでいる※Dubbo(ダボ)周辺では、カンガルーとの衝突事故が頻繁にあるため、ほとんどの人たちが車にカンガルーよけのバンパーをつけているようです。また、「運転中に巨大なカンガルーがぶつかってきたの!」とDubbo在住のオージーに言っても「今日はいいお天気ですね。」ぐらいのあっさりした反応しか返ってきません。また夫からは「これでNaomiもオージーの仲間だね!」と明るく言われましたが、カンガルーと衝突して一人前の?オージーになれるそうです(!)

カンガルーと衝突してもカンガルーは保険に加入している訳ではないので、相手側が100%悪くても何も保証してくれません。ですからカンガルーと衝突したら、どんなに悔しくても不可抗力でも、けががなくて本当に良かったと、それだけをひたすら思うしかありません。それこそが今回の教訓、相手を責めず、事故には目をつぶり、他の方向に目を向けるということです。
また、私は車保険に加入していますが、免責だけで約7万かかると言われました。”当たり屋カンガルーに当たられると1度の出来事で2度のショックを受ける”というのも新たな経験となったのでした。

※DubboはNSW州にある4万人ほどの人たちが住む小さい街です。私の住んでいるゴールドコーストから車で約1000キロの距離にあります。