英、仏に行ってみて豪について思うこと〔だからオーストラリアへ〕

今の日本の20代の人たちは日本にいることで満足している。
またネットで海外を知ったような気がして、わざわざ海外に住んでみようとは思わないと聞きました。

でも、インターネットでは、パリの電車の中で寒そうにしていたら、前に座っていた20歳くらいの女の子が「寒いの?こっちの席の方が暖房がきいているから代わってあげる。」といって席を代わってくれたり、パリの美術館のトイレで15分ほど寒さに震えて待っていて、やっと順番が回ってきたと思ったら、前にトイレに入っていた子が「ここティッシュないから私のポケットティッシュあげる。」と言ってくれたり、ロンドンのタクシーにのったとき、最初はむっつりしていた30代のタクシーのドライバーに「ロンドンの町は過去と現在と未来が全て調和されている町なんですね。ロンドンの町には全てのものがそろっていると感じました。本当に素敵な町ですね。」と言ったら「僕はロンドンっ子だから、そんな風にいってくれて嬉しいよ。ありがとう。また来てね。」と笑顔になって、私たちが見えなくなるまで、ずっと手をふってくれた人たちに出会うことはできませんよね。

生まれ育った日本で日々の生活に慣れていると、ほんの些細な思いやりや親切心を当たり前のように思い、感謝の気持ちを忘れがちになります。

海外で生活してみて、多少の苦労や困難にであってみて、人の親切や思いやりや温かさを自ら感じ、感謝するようになって、自分自身も成長できるのではないでしょうか。

ロンドンの都会の便利さ、歴史的建造物、最先端のファッションをした人々や、パリの過去の戦争や紛争などの長い歴史の中から築かれた威厳とでもいうべきもの、言葉にできない情緒あふれる町の雰囲気はオーストラリアにはないと思います。

しかし観光で滞在するのならともかく、留学で数ヶ月、数年滞在するときに何が大切かということをあげるなら、まずは治安のよさ、環境のよさ、その国の外国人に対する受け入れ体制が最も大切なのではないでしょうか。

オーストラリア人たちは「オーストラリアはラッキーカントリーだ。」と口々に言います。
そんなラッキーカントリーに、できるだけ多くの留学生にきていただきたいと英、仏に行ってみて、改めて強く思いました。

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