英語学校の自習時間は弱点補強のチャンス!

今のオーストラリアの学校では、学生ビザのフルタイム規定が「週20時間以上」となっている為、出席を取る授業が週20時間で設定されている学校が多くなっています。
それに伴い、週20時間の学校でも、生徒さんの希望によっていろいろと趣向を凝らした自習時間(セルフアクセス)を提供している学校もたくさんあります。

学校選びのご相談にこられる生徒さんは「出来るだけ多くの時間先生から学びたい」と言う方が多くいらっしゃいます。
「せっかくお金を払って授業を受けるのですから出来るだけ多い方が良い!」「自習だったら自分でも出来る!」と思われるのももちろん、先生から習う授業はやはり私たちが一人でやったらできない事を教えてくれるので良いものです。

しかし、25時間クラスで先生から習う事だけが一番英語力を伸ばす道でしょうか?
実は学校の自習時間であるセルフアクセスは弱点補強の良い時間なのです。

日本人の生徒さんの場合、多国籍で日本人の少ない学校を希望される方が多いですが、この場合はクラスに多くの南米・ヨーロッパの生徒さんがいると言う事になります。彼らは初日から私たちアジア人を圧倒する量の発言をクラスの中でします。英語が話せる、話せないは関係ありません。授業中に授業の流れを止める事を躊躇したり、人前で発言をする事を避ける傾向にある日本人生徒さんは、先生に聞きたい事があってもクラス中には聞けない!という事が良くあるのです。

この時にうまく活用して頂きたいのが、セルフアクセス。
多くの学校では自習室・図書館と言われるところに、学校オリジナルの教材やテキストなど自分の興味や弱点に沿った勉強が出来るような環境が整っています。
ここには通常先生や勉強をサポートしてくれる司書の方などがいるので、質問があればその場で聞く事ができます。
また、多くの自習時間を設けている学校では、生徒さんの弱点に合わせた教材を先生が教えてくれる為、学校のセルフアクセスは一人で自分が決めてやる自習とは全く異なるものなのです。
さらに自習時間は、多くのヨーロッパ・南米の生徒さんは参加しないので生徒数が少なく、マンツーマンレッスンにもなり得るというメリットもあります。

私が語学学校に行っているとき、南米やヨーロッパの生徒さんと話していてお決まりの「R/L」が通じず、自習時間に先生につきっきりで教えてもらった事がありました。文法のテキストも自分が分からないところをしつこくマンツーマンで教えてもらった事もあります。自分だけで先生に質問が出来るのは自分の満足度もやっぱり高い!出来る様になったり分かる様になるともっとモチベーションがあがりますね。

学校選びの際はクラス中の事だけでなく、語学学校に通う自分のトータルの生活も想像してみると、自分にはどんな学校が合っているか分かってくると思います。

うまく使えば弱点補強になるセルフアクセス。皆さんも敬遠せず利用してみてくださいね!

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鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する