オージーから見た日本

この度ホリデーを頂き2週間ほど日本へ帰国してきました。
今回は初日本のオージー(ツレ)も一緒の帰国だった為、「外国人が行かないところに行きたい!」という彼の希望に添ってのプランでした。



いつもは私たちから見た「オーストラリア」のご案内ですが、本日はオージーから見た「ローカル日本」の感想です。

第1位:何と言っても綺麗

最初から最後までずっと言っていたのは「落書きがない!!!電車にも壁にもどこにも!」。本当はうちの近所にはちょっぴりありました。でもカウンシルがお金を相当かけて日々落書きと戦っているシドニーっ子としては、驚きだったようです。
そしてゴミ。「とりあえず街にゴミが落ちていない、みんなゴミを捨てない。持ち帰る!」。電車やバスでわざわざ規則を作らなくても汚さないのが日本人ですね。


第2位:気遣い

相手に対する気遣いは当然の日本。そして一度ではなく何度かオファーをするのも一般的。一度オファーをして断ったらそれ以上はオファーをしないオージーにとって、全員が何度も大丈夫?何がいい?と聞くのには驚いていました。今回は彼が初めての日本と言う事もあり、周りが普通以上に気を遣ってくれたからでもあるのですけれど、私もすごいなあ日本人!と思いました。


第3位:英語の表示がない

成田周辺〜東京、ここに繋がる電車や街の中ではあるんです。英語、韓国語、中国語表記が。しかし、それを超えると突然日本語の世界になってしまいます!私も言われるまで日本には英語表示がしっかりあると思っていました。。。
ちょっとした旅行にも行ったのですが、「外国人の行かないところ」で選んだ結果、どこにも英文表示がなく博物館にも英語表記なし。英語の説明がないので残念だ、と言っていました。これは日本人頑張らないといけないところですね!


第4位:電車に乗ってる時間が長い・いろいろな乗り継ぎがある

うちが都心ではないと言う事もあるかと思いますが、ちょっとしたお出かけには電車に乗っても20分くらいのシドニーっ子にとっては30分の乗車は「長いね」。私に取っては「1時間くらいかな」が普通。30分で乗り継ぎ2回や3回の乗り継ぎ、各駅から急行の乗り換えなど一体どこまで行くのか?!と心配しておりました。日本は沢山大きい街があるのですよね。


第5位:どこまで歩くのだろう

散歩やブッシュウォークはばっちりする彼ですが、まさか街中でこんなに歩くとは・・・と言うのが彼の感想でした。そうです!日本では電車の乗り換えで歩き、近所のビルを移動するのにまたそれなりの距離を歩く。想定外の場所での歩く量にびっくりしておりました。確かに駅構内なのにね。でも久々私もちょっと疲れた・・・


いろいろと不便なところにも気づくところがあったかと思いますが、そうはいってもそこはオージー。言葉が通じなくてもわざわざ立ち飲み屋を選んで周辺の人々と楽しく話したり、いろいろなところで片言の日本語を覚えてトライしたりしていました。もちろん、飲み放題ではビールを沢山飲んで喜んでいました。だいぶ満喫はしたようですが、やはり「次回来る時までに言葉は覚えてきたい」と決断!好きな国ができるとその国の言葉を学びたくなるのはどの国の人も一緒ですね。

彼とローカル日本人のやり取りを見ていて思ったのは、オージーはどこにいても積極的。言葉がわからなくても声をかけて行く勇気には関心です。そして日本人はというと・・・意外にリアクションは良かったのです。みんな快く話をしてくれて。でも一番積極的だったのは小学生でした。登校時に毎朝外を見ている彼に元気な声で「グッドモーニング」「ハロー」。そしてコミュニケーションが取れるとみんな嬉しい顔になって。。。こういう小さい事を通して、「他国の人とコミニュケーションが取れる事って楽しい」って思ってもらえたら、これから少しずつでも日本も変わっていくだろうな、と思った今回の日本滞在でした。



鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する