就職活動での英語資格の活かし方

突然ですが、就職活動で英語力を証明したいという方はどんな資格を取っていると思いますか?


先日、日本から学校担当者さんがいらしたので今の就職時の英語力証明の資格事情について伺ってみたところ、若干トレンドが動いていました。

英語力証明の王道はやはりTOEICだそうですが、最近ではそれだけでは英語が使えるとみなされない事もあるようで、TOEICは最低限の資格になっているという事でした。

今かなり伸びてきているのはIELTSだそうです。カナダやアメリカの大学でも認められ始めた事から、日本でも認める企業や大学が増えて来たのかもしれません。

そして次に、オーストラリアで人気が高いケンブリッジ英検となるようです。こちらは、上記の2つの試験に比べて、試験対策はスキルの向上ではなく、日常生活で使える英語力が確実につくので実力を証明できるようです。

と、ここまでは一般的な英語の資格なのですが、変わり種もありました!
英語力証明として、英語教師の資格を使っている方もいるとのこと。

就職の面接で英語の資格を持っていなくても「(英語で英語を教える)英語教師の資格があります」ということで、簡単に英語力が高いことを証明できるようです。確かに英語の資格に詳しくない人でも、「英語で英語を教える先生=英語堪能だ」とイメージできますよね。
英語力の証明は、工夫次第でいくらでも就職の際にアピールができると言うことなのです。

そして、更に担当さんから、資格の活かし方という点で予想を超えるアイデア方がいた!と。

このお話を聞いた学校の、児童英語教師のコースに通われているデザイン系の学生さんがいたので、将来の希望について訪ねたそうです。

「大学はデザイン系だけど、児童英語の先生になるのですか?」

すると、学生さんは、

「いえ、先生にはなりません。僕は児童英語の教科書のデザインに関わりたいのです。これから需要や要望も増えると思うし、その為に児童英語の資格を取ったらもっと詳しくわかると思ったので。。。」

デザインスキル+英語+教師資格!デザインと英語のできる人はいるかもしれませんが、更に教師資格まで取る方は少ないですよね。

資格をどう活かすかは自分次第、英語資格も留学もどう活かすかは自分次第!と、再度思わされたお話でした。

いま留学中の方、これから留学される方も、英語力アップはもちろんですが、英語も含めた自分のスキルと将来の希望をよーく照らし合わせて、留学中にどんな資格を取ったらいいか、就職にどう活かすか、ジックリ考えてみてくださいね。

鐵見 尚美 / Naomi Tetsumi

オーストラリア、シドニー在住。豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 G176)。20代半ば、ワーキングホリデーでオーストラリアに。アデレード、パース、シドニーなどに滞在しながらラウンドする。しかし、思うほど英語力がつかなかったことから、その後ゴールドコーストで語学学校に通い直し、ようやく英語を話せる楽しさを知る。帰国後、海外で得られる経験をより多くの人に、と留学会社に就職。2007年、当時の勤務先のシドニーオフィス立ち上げのためビジネスビザで渡航し、2010年永住権取得。現在はオーストラリア留学センターのシドニーオフィスの留学カウンセラーとして、カウンセリングや現地サポートを行う。このカウンセラーに質問する