ホームシックのきっかけと恋心!?

留学中、程度の差はあれ、ホームシックを経験することがある方は多いのではないでしょうか。
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私自身、オーストラリア留学中(当時23歳、ちょうど10年前!)に何度かホームシックになったことがあります。当時はメルボルン大学の大学院進学を目指して、英語力アップのために語学学校ホーソン・メルボルンに通っていました。

最初は、到着した翌日から。

英語もよくわからないし、生活もよくわからないし、学校もなんかよくわからないし、クラスに日本人いないし、全てがわからないだらけで、とてもとても孤独感に苛まれていました。

その時は、「メルボルン大学大学院進学なんて無理!お家に帰る!!」という考えが頭の中を回っていました。

ホームシック脱出のきっかけは、台湾人女性のクラスメートMちゃんからの電話。

Mちゃんのホームステイ先に、日本人の高校生の女の子が短期留学で来ており、全く英語が通じないから通訳に入ってほしいとのこと。まだ学校が始まったばかりで、挨拶程度しか言葉を交わしたことのないMちゃんからの電話にびっくりしつつ、自分の英語もかなり怪しいよ、と伝えつつ通訳に入りました。

その時に、なぜか「しっかりしなきゃ!」と思い、ホームシック状態から抜け出していくことができました。

その後、Mちゃんと話さすようになり、他のクラスメートとも仲良くなっていきました。

次に大きなホームシックがやってきたのは、語学学校生活も終盤、Mちゃんから、「これ面白いよ!」と紹介してもらった映画を観たとき(ホーソンでは図書室でDVDを借りることができます)。

その映画、京都のシーンが出てくるものでした。

京都は大学4年間を過ごした思い出の土地。
南禅寺が出てきたときに、何か一気に感情があふれ出し、ホームシック状態へまっしっぐら。
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Mちゃんに「どうだった!?」と聞かれても、から笑いで、「懐かしい景色みたらホームシックになっちゃったよ」としか答えられず。

しばらく落ち込みました。

その時のホームシックは結構しつこく長引いたのですが、友達のフェアウェルパーティへ参加した時、Mちゃんが前後不覚になるほど酔っ払っているのを見て、なぜかまた「しっかりしなきゃ!」と思い、ホームシック状態から抜け出していきました。

Mちゃんは、一緒に参加していたMちゃんのシェアメイトと、ちゃんと家まで送っていきました。自分は帰れなかったので、その日はMちゃんのシェアハウスに泊まることに。夜中にMちゃんが水を飲みに起きてきて、リビングのソファで寝ている自分をみつけてびっくり、「Takeshi, why are you here?」と言われ、凹みました・・・。

ホーソンでの勉強期間も残りわずか。
卒業すると、Mちゃんと離れ離れになる。
自分はメルボルンに残り、Mちゃんは別の国の大学院へ進学。

このパーティがきっかけで・・・

Mちゃんと恋愛関係に発展することもなく、10年たった今でも「Best Friend」と呼び合う仲です(笑)。タイトルに「恋心」なんてつけてすみません。

ちなみに、ホームシックの対処法は人それぞれですが、一番よいのは「無理をしない」ことだと思います。無理をしてホームシックをなんとかしなきゃ、とするよりも、まずは気の向くことをしてみます。日本語で話をする、好きな音楽を聴く、私は日本の感動系ドラマを観て号泣してすっきり(乙女だな)、ということもありました。

これがホームシック克服に効いた!!というものがあれば、ぜひ教えて下さい(^^)/

坂本 岳志 / Takeshi Sakamoto

オーストラリアのメルボルン在住。豪政府公認PIER教育カウンセラー(QEAC登録番号:H297)。日本の大学を卒業後、日常英語もままならないレベルから、メルボルン大学大学院進学を決意。卒業後は、日本の商社で海外取引に3年携わる。現職に就いたきっかけは、メルボルン大学と商社時代に感じた「危機感」でした。各国の優秀な人材が海外で経験を積み、どんどん活躍していく中、日本の縮小を実感し、何か自分が役に立つことができるのでは、という思いから留学業界へ転職。東京オフィス→パースオフィス→石川県でリモート勤務を経て、2021年2月よりメルボルンに戻り、主にオーストラリア全都市の大学・大学院進学希望者のカウンセリングとサポートを行っています。このカウンセラーに質問する